AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

乃木坂46『Sing Out!』カップリング曲『平行線』は秋元康渾身の青春ソング。(ときめき研究家)

2019-08-25 21:20:38 | ときめき研究家
『Sing Out!』。
数回聴いただけで良さがわからないのは、乃木坂46の楽曲としていつものことだが、10回、20回聴いても良くなって来ない。
タイトルは「大声で歌え」というような意味と思われる。歌うことで世界と繋がる、世界中の人が元気になればいいといった、理想主義的で楽観的な歌詞だ。『WAになって踊ろう』とか『幸せなら手をたたこう』とかと同系統の歌だろう。こういう歌には、どこか嘘くささを感じてしまうのは、私がひねくれているからか。
乃木坂46の楽曲の中では、『命は美しい』『シンクロニシティ』は同じような世界観の作品だろう。人類愛、あるいは世界愛というべき理念を、説得力を持って表現するのは難しい。
曲調は雄大でいいと思う。サビ部分は歌詞とは関係なく、それだけで感動しそうになるようなメロディーだ。

『平行線』。
カップリング曲の中ではこの曲が気に入った。非常にわかりやすいが奥深い曲だ。
AKBグループ、坂道グループによくある、自転車を全力で漕ぐ歌だ。『会いたかった』(AKB48)『言い訳Maybe』(AKB48)『走れBicycle』(乃木坂46)『急斜面』(乃木坂46) 『初恋ヒルズ』(指原莉乃)『あの先の未来まで』(キャラメルキャッツ)など、前例多数だ。
秋元康にとって自転車を漕ぐということは、青春を生きることとほぼ同義なのだと思う。青春の象徴的行動と位置付けていると言ってもいい。変化形としては、自転車を押して歩くという行為もあり、『ギンガムチェック』(AKB48)『抱きしめちゃいけない』(AKB48)で使われている。そこでは歩く相手に合わせて自転車本来のスピードを緩めているのだが、いずれそれぞれの人生を歩んでいく。『今君といられること』(SKE48)では、「どんなに自転車をゆっくり漕いだとしても別れはやって来る」と歌っている。自転車は結局一人で自分のペースで漕いでいくものなのだ。
『平行線』では、何と、自転車で電車と競走している。電車に乗る彼女と一瞬だけでも目を合わせたいという意図で、そこは『快速と動体視力』(過去記事1)と同趣旨だ。全く無鉄砲な努力だが、青春とは無鉄砲なことをするものだろう。
もちろん電車と自転車ではスピードが違うので、あっと言う間に引き離されてしまう。だいぶ遅れて到着した次の駅で、もしかしたら彼女が待っているといった展開かと思ったが、そんな甘くはなかった。「青春はいつも切ない」ものだ。

「汗を拭って 肩で息して」という歌詞もあるが、『スカートひらり』の「弾む息 落ちる汗」に起源を持つ「息と汗」セットのシリーズにもなっている。他には『前のめり』(NMB48)『女の子だもん走らなきゃ』(松岡はな)『乃木坂の詩』(乃木坂46)などの曲がある。

「初恋は実らない」という歌詞もあるが、これはこのブログを書き始めた最初の頃に記事にしたテーマ。10年以上同じ内容を書き続けている秋元康は素晴らしい。

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『ポケモンGO』はアイドル鑑賞に似ている。『黒い羊』と『ファーストラビット』を連想。(ときめき研究家)

2019-08-15 13:55:15 | ときめき研究家
スマホゲームの『ポケモンGO』に2年間ハマっている。
今でもこのゲームに熱中しているのは、私のような中高年が圧倒的に多い。その理由は2つある。
1つ目は、健康にいいことだ。このゲームは外を歩かなければ何も始まらない。引き籠ってできるゲームではない。だから「健康のため」という大義名分でゲームに熱中できる。実際、このゲームを始めてから私は1キロ痩せた。
2つ目は、操作が簡単なことだ。特別な難しい技術や知識は必要なく、ただ歩いて、出会ったポケモンにボールをぶつけてゲットすればいいのだ。若者にとっては単純過ぎて面白みがないのかもしれないが、中高年にとってはありがたい。

『ポケモンGO』をご存知ない方のために、簡単に説明を試みる。
一言で言えば、歩き回ってポケモンを捕まえるゲームだ。ポケモンの捕まえ方には5つの方法がある。
1.出会った野生のポケモンにボールをぶつけて捕まえる(これがメイン)。
2.ポケモンの卵を孵化装置に入れて決められた距離(2キロ、5キロ、7キロ、10キロ)を歩くことで孵化させる。
3.ジムで随時開催される「レイドバトル」で他のプレーヤーと協力してポケモンを倒してゲットする。
4.指示されたタスクをクリアーした時に「リワード」としてポケモンを与えられることがある。
5.フレンドとポケモンを交換することもできる。

ポケモンの種類は500種類以上あり、多くの人はそれをできる限り集めることを目指す。しかし、めったに出現しないポケモンもいるし、そもそも日本国内では出現しない種類もあるので全種類集めるのは容易ではない。また、定期的に新しいポケモンが投入されるので、全種類集めてゲーム完了ということにはならない。
この感覚は、子供の頃に熱中した昆虫採集に似ている。全種類などもちろん集められないが、珍しい種類を求めて野山を歩き回った。チョウだけとか、甲虫類だけとか、分野を限って集めることも可能だ。

そして、大人になって興味を持ったアイドル鑑賞にも通じるものがある。現在、アイドルも無数に存在し、全部のアイドルを鑑賞することなど不可能だ。しかし、数多くのアイドルを見聴きするうちに、自分の好みにぴったり合うアイドルに出会うことができるかもしれない。そう考えて日々精進するのだ。(私はそれほど熱心ではなく、専ら書斎派で楽曲鑑賞をするだけだが。)

ところで、同じポケモンの種類でも、非常に稀に色が違う個体が出現することがある。「色違い」と呼ぶ。この「色違い」が出た時の喜びはまた格別だ。最近の私は、この「色違い」を集めることが一番の喜びだ。
羊をモチーフにしたポケモン「メリープ」は白色だが、このポケモンの「色違い」は鮮やかなピンク色だ。欅坂46『黒い羊』を聴いた時、ピンク色の「メリープ」を連想した。歌の中の黒い羊は、周囲に同調できない異分子として描かれ、異分子として生きにくい世界で生きて行く決意を歌っていたが、ピンク色の「メリープ」は異分子がゆえに喜ばれる。人間とポケモンは違うのだ。

もう1つ。ポケモンを捕まえる方法の3つ目として「レイドバトル」を挙げたが、時々街角で中高年を中心とした人だかりができているのが、それだ。1日に1枚無料で入手できる「レイドパス」を投下することで参加することができる。(「レイドパス」は1枚100円の課金で購入することも可能。)
珍しくて強いポケモンの場合、最低でも5~6人が集まらないと倒すことができないので、あまり人が集まらない住宅地などのジムでは、せっかく歩いて行っても無駄足になることもある。数人の人がいても、「レイドバトル」をしに来たのかどうか見分けがつかないこともある。また、人影がなくても近くの家の中から参加する人もいる。
そんな時、「レイドパス」を一旦投下してしまうと、もう取り戻すことはできない。自分一人が参加しても他のプレーヤーが現れなければ、ポケモンはゲットできず、貴重な「レイドパス」も失うこととなる。このため、最初の一人として「レイドパス」を投下することには少しだけ勇気が要る。まるで『ファーストラビット』だな、などと思う。現在何人が参加しているか画面で見ることができるので、2人、3人と参加者が増えてくると、皆安心して次々に参加し、結局上限の20人に達することもある。

更に大袈裟に言うなら、『ポケモンGO』は人生にも似ている。
人生に何を求めるのかは人それぞれだ。出世や金儲けを求める人もいれば、家庭第一の人もいる。充実した趣味生活が目的の人もいる。人の役に立つことに喜びを感じるような人もいるだろう。もちろん目的は1つではなく、その時々で優先順位をつけながら楽しむのが人生だろう。
『ポケモンGO』も同じで、色々な楽しみ方ができる。プレーヤーレベル(レベル1からレベル40まである)を上げることをひたすら目指す人もいれば、やはり多種類のポケモンを集めることを追求する人もいる。バトルが好きな人もいれば、レイドバトルで知り合ったリアルなフレンドとの交流を楽しみにしている人もいるようだ。私はやはり「色違い」の収集だ。

当然のことだが、歩きスマホは危険なので、操作するときは道の端に立ち止まってするよう心掛けている。
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NHK朝ドラ『なつぞら』で、渡辺麻友が仕事と家庭を両立。(ときめき研究家)

2019-08-03 13:55:29 | ときめき研究家
NHKの朝ドラ『なつぞら』が佳境を迎えつつある。
渡辺麻友が初登場した時に記事を書いたが、主人公なつ(広瀬すず)の同僚アニメーター役として毎日出演している。
眼鏡をかけて真面目そうな役柄だが、芯は強くクリエーター気質を持ち、なつのよき理解者だ。これまであまり見せ場はなかったが、先週、突然結婚することになったのには驚いた。しかも、それまでに親密さを匂わせていた同僚の神地(染谷将太)ではなく、先輩の下山(川島明)が相手だったのはサプライズ。その回で、眼鏡を外し、束ねた髪を解いた姿を見せたのはサービスカットだった。

結婚後も仕事は辞めずに同じ職場で夫婦そろって働いている。時代設定は昭和40年代のはずだが、結婚したら専業主婦になるという当時の常識に囚われていないのは、ものづくりの職場の特殊性もあろうが、さりげなくて好印象だ。これから出産しても産休を取って仕事を続けてほしい。というより、最終回まで毎日出てほしいのだ。
さらに細かなこだわりを発見した。番組のタイトルロールの役名は「三村茜」から「下山茜」に変わったが、ドラマ内で作成したアニメ映画のポスターには「動画 三村茜」と印刷されていた。戸籍上の姓は変わったが、仕事上は旧姓を使っているという設定なのだろう。現在でこそそういう女性も少なくないが、昭和40年代にさりげなくそれを実践しているのは清々しくて好ましい。

先輩アニメーターの麻子(貫地谷しほり)は結婚を機に退職して、海外赴任する夫に同行した。
茜(渡辺麻友)は旧姓を使い、夫と同じ職場で仕事を続けている。
主役のなつ(広瀬すず)も職場の同僚と結婚することになったが、夫は会社を辞め、なつは残る。
働く女性の様々な選択を描いていて、現代にも通じる内容だと思う。
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