AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

サステナブルなアイドルグループとは?(ときめき研究家)

2019-10-26 21:57:59 | ときめき研究家
AKB48『サステナブル』を聴いていて考えた。この曲名には、秋元康の「このグループを持続可能なアイドルグループにしたい」という思いも込められているのではないか。

「サステナブル」とは「持続可能な」という意味で、国連は「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)」を定め、各国、各企業、各個人に実行を求めている。
国連の目標は、環境や人権にも配慮し、地球レベルでバランスの取れた成長を持続しようという理念を示したもので、以下の17目標である。
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられる街づくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.山の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう
これが全て実現したら、確かに素晴らしい世界になるだろう。

AKBグループは間もなく創設後14年を迎える。人気の絶頂期には何をしても当たり、テレビには引っ張りだこ、ソロ活動もどんどん入った。しかし今、絶頂期を過ぎたのは明らかだ。AKB48のシングルは今年まだ2枚しか出ていないし、アルバムは出ていない。選抜総選挙は実施されなかった。NHKの『AKB48 SHOW』も終わってしまった。これからどのように安定した活動を続けていくのかは大きな問題だ。これほど大きな組織となり、多くのメンバー、スタッフが従事している事業を簡単に終わらせることはできない。今こそ「持続可能性」を真剣に考えるべきなのだ。
そしてそれは、急速な開発で様々な課題が顕在化した地球が直面している状況と似ている。

そんな中、AKBグループのSDGsとはどのようなものか勝手に考えてみた。
1.メンバーが、貧困、飢餓、危険に直面しないような環境改善
2.メンバーに必要なレッスンやトレーニングを受けさせ、仕事も与え、スキルを向上させる
3.ファンから1円でも多く搾り取るような「AKB商法」を是正し、息長く応援してもらう
4.連続ミリオンへのこだわりを捨て、納得できる作品を定期的に発表する(シングル年4枚、アルバム年1枚)
5.原点に返り、劇場公演を充実させる。年1本でいいから新作公演を書き下ろす
6.宝塚歌劇団のように、素質のある新人が集まり、グループのメンバーとして活動した後は、卒業生が芸能界でそれぞれ活躍するという循環を続ける

それでもやっぱり一番望むのは、魅力的な楽曲を提供してほしいということだ。年間に数曲はおっと思うような楽曲に出会えるから未だに聴いている。私自身にとっては、それが聴き続けるモチベーション。持続可能性だ。
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AKB48『サステナブル』とカップリング曲を聴く。(ときめき研究家)

2019-10-12 18:08:56 | ときめき研究家
「サステナブル」とは「持続可能な」という意味。国連が定めた「SDGs(持続可能な開発目標)」がトレンドワードになっている中、目ざといタイトルだと思う。『フライングゲット』『インフルエンサー』など、新語、流行語を取り入れたタイトルは秋元康の得意技だ。
国連の目標は、環境や人権にも配慮した地球レベルでバランスの取れた成長を持続しようという理念だ。それから類推して、2人の関係をゆっくり育てて行こうとかいう内容の歌詞を予想したが、少し違った。君を好きな気持ちは永遠に変わらないという、自己完結した思いを歌った歌詞だった。

楽曲を聴いた印象は、原点回帰というか、懐かしい感じがした。『ポニーテールとシュシュ』『Everyday、カチューシャ』『ギンガムチェック』と続く、片想い男子の妄想を、ブラスを使った華やかなサウンドに乗せて歌っている世界だ。
『サステナブル』は、それでも一度は両想いになったようだ。スマホに去年の「水着で微笑む二人」の写真が残っている。その時を「恋が盛り上がっている時」と言っている。私の乏しい経験から言えば、好きでもない男子と海に行き、しかも水着になる女子はあまりいないだろう。それなのに、その後1年間も音沙汰がなかったというのが信じられない。この彼は、1年間何をやっていたのだろう。
彼女の気持ちもわからない。彼から全く連絡がないのを彼女はどう思っているのだろう。彼女の方から連絡はしないのだろうか。
そう考えると結論は1つだ。1年前に海に行ったのは何人かのグループで、その時たまたま2人でツーショット写真を撮っただけ。「恋が盛り上がって」いたのは彼の方だけ。そう解釈するしかない。

高1の夏、『ポニーテールとシュシュ』では、2人で海に行くことを、授業中の教室で妄想した。
高3の夏、『Everyday、カチューシャ』では、実際に2人で海に行ったようにも思えるが、それも妄想という解釈もできる。
大学1年の夏、『ギンガムチェック』では、帰省した彼は、地元でバイトする彼女と自転車を押しながら話をしたが、まだ告白もできていない。
おそらく『サステナブル』はその続編だ。彼の妄想の中では2人は両思いだが、彼女にとって彼は友達の1人。彼がそういう妄想を育てていることは思ってもいない。
もちろん彼も自分の一方的な片思いであることは分かっている。だから「自分たちを客観的に振り返っちゃだめなんだ」と言っている。妄想を妄想のままで、一人で楽しんでいる境地。まさにAKB隆盛期の真骨頂である。

敢えてもう1つの解釈を試みる。
彼女とは実際に海に行った。その時には両想いの感触を得た。しかしハッキリと言葉で告白はしなかったし、ましてや手を繋いだりキスなどしていない。やがて時間が経つと、彼は自信がなくなって来る。本当に彼女は自分のことを好きなのだろうか。海に誘ったのも迷惑ではなかったのか。そんなことをぐずぐずと考えているうちに、だんだん次の連絡がし辛くなってしまった。
あまりに情けなく、自信がなさすぎだと思うが、若い頃の自分を振り返るとそういうこともあるかなと思う。恋をすると男は臆病になるのだ。


カップリング曲は今回4曲と控えめだ。

『青春ダ・カーポ』。(AKB48カップリング選抜)
青春をもう一度はじめからやり直そうという内容。聴いても歌っても元気が出るような歌だ。
よく聴くと意味深な歌詞で、色々な問題が発生したAKBグループを立て直したいという秋元康自身の思いを歌っているとも深読みできる。

『モニカ、夜明けだ』。(48グループNEXT12)
かつての『少女たちよ』を彷彿とさせるような歌だ。努力しても日が当たらないメンバーに対して、諦めず頑張れば次の世代を担うのは君だ、などと希望を持たせるような内容だ。ドラマチックなサウンドだ。本当にいつか日を当ててくれるのか?

『好きだ 好きだ 好きだ』。(チーム8)
ストレートなラブソング。人の目など気にせず、大声で好きだと叫ぼうという内容。『大声ダイアモンド』と同趣旨だ。
同じ言葉を3回繰り返すタイトルは名曲『好き 好き 好き』以来。

『流れ星に何を願えばいいのだろう』。(総監督とキャプテンズ)
カップリング曲の中では一番気に入った。センチメンタルかつドラマチックな曲調だ。ソロパートが多く、それぞれの声を味わえる。
夏の終わりに、流れ星を見ながらキスをした幸福感を甘美に歌う。これ以上流れ星に願うべきことがないとまで言っている。この2人の関係はおそらくサステナブルだと思う。
流れ星に願う歌と言えば『わがままな流れ星』を思い出す。
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