AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

乃木坂46『チャンスは平等』カップリング曲『サルビアの花を覚えているかい?』にときめいた。(ときめき研究家)

2024-05-10 22:28:33 | ときめき研究家
最近はカップリング曲まではなかなか聴き込めていなったが、乃木坂46の新曲は収録全曲を購入して聴いている。その中でカップリング曲『サルビアの花を覚えているかい?』を気に入った。

元カノの結婚式当日に、昔2人でよく行ったカフェを1人で訪れ、彼女が好きだったかぼちゃプリンを食べながら感傷に耽っている男の歌だ。そのカフェの入り口の花壇に咲いているのがサルビアという舞台建てだ。
新しい恋を見つけて旅立っていく女と、昔の恋を忘れられない男、この構造の歌は山ほどある。特にこの曲は、NMB48の『カトレアの花を見る度に思い出す』の姉妹曲と言ってもいいだろう。花の名前を織り込んだタイトルの構造も似ているし、男が昔の淡い恋を思い出すノスタルジックな内容も共通だ。

『サルビアの花を覚えているかい?』で独特なのは、元カノから結婚式の招待状を受け取っていることだ。しかし彼は返事を出せず、その代わりに思い出のカフェで「ここで祝うよ」と歌っている。
常識的な考察をすると、まず本当に深く付き合った元カノ・元カレなら結婚式には招待しないのが普通だ。更に言えば、事前に電話なりメールなりで出席の意向を確認してから招待状を送るのが丁寧なやり方だ。彼も彼で、欠席なら欠席で返事はしないと相手も困るだろう。などという指摘は野暮か。
彼女が招待状を送ったのは、彼女の方は彼のことを元カレとは思っておらず、今でも友達の1人と思っているからだろう。彼の方も、当時は「気の合う友達」だったが、後になって恋愛感情に気が付いたと歌っている。つまり彼の片思いなのだ。
または、彼女にも淡い恋愛感情があったのかもしれないが、既に固く蓋をしてしまっているから、別の男と結婚するのだろう。その蓋の締め方の固さと緩さの微妙な違いが、男女の差によるものなのか、個人差なのかは分からないが、この楽曲の眼目になっているのだ。

この曲を歌っているのは、五百城茉央と奥田いろはという2人のメンバーということだ。デュエット曲だ。フォークソング調で、ソロパートも多い。2人の歌声をじっくり鑑賞できる。加えてハモリも美しい。欅坂46における「ゆいちゃんず」の楽曲に雰囲気がよく似ている。五百城・奥田のコンビにも2曲目、3曲目があるかもしれない。
2人の声はどちらも舌足らずで、幼い感じのする声だ。ノスタルジックな内容のフォークソングによく似合う。男性言葉のこの歌詞を、仮に男性が歌ったとしたらあまりにいじましくて聴いていられないかもしれない。若い女性のウエットでかわいらしい声だから中和されて心地よく聴けるのだ。
特に私が聴き惚れてしまうフレーズは「かぼちゃプリン」だ。「かぼちゃプリン」という言葉そのものの響きがメロディーに完全調和し、そのフレーズだけで悶絶するようなほっこり感を生み出している。歌中の彼がどんなに深刻ぶってノスタルジーに浸っていても、「かぼちゃプリン」食べてるんだろう? 大したことじゃないね、と言ってやりたくなる。それくらい破壊力のあるフレーズだ。タイトルの「サルビア」より印象深い。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 宮島未奈著『成瀬は天下を取... | トップ | 乃木坂46『チャンスは平等』... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ときめき研究家」カテゴリの最新記事