「通りゃんせ」殺人事件 | ||
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読了日 | 2006/1/26 | |
著 者 | 今邑彩 | |
出版社 | 双葉社 | |
形 態 | 新書 | |
ページ数 | 223 | |
発行日 | 1992/01/25 | |
ISBN | 4-575-00376-X |
“通りゃんせ通りゃんせ・・・”の歌とともに、少年と少女が作る輪の下を幼い子供たちがくぐって通る。いずれも7-8歳の男女だ。
そこへ日傘をさした女が来て、連れていた少女を「仲間に入れて」、と子供たちに頼んで、消えていった。なんとも不気味な雰囲気が漂う中、少女は仲間に入ってきた。
短いプロローグは、この後に襲い来る惨劇を予感させるものだ。
著者が映画、ドラマ、古典ミステリと言ったところから題材を得ては、それを本格ミステリとして料理しなおす、そうした試みがいくつも飛び出す。そんな中の一つが本書だ。ご覧のように古くから歌に歌われる民話をもとに、怪談めいた話を本格ミステリに仕立てあげるのが著者の得意とするところだ。
著者が映画、ドラマ、古典ミステリと言ったところから題材を得ては、それを本格ミステリとして料理しなおす、そうした試みがいくつも飛び出す。
そんな中の一つが本書だ。ご覧のように古くから歌に唄われる民話をもとに、怪談めいた話を本格ミステリに仕立てあげるのが著者の得意とするところだ。
この本を読んだのは2006年だから、もう14年も前に読んだ本の記事が、数行しかないことを再確認して、2020年の5月もう一度読み直して、この記事を書いている。
僕が読書記録をWordで書いて保存していることは、何度かここにも書いてきたが、その記録は残念ながら、かなりの数がメモ数行どころか、メモが何もないの所があるのが現状だ。
その時はあとで書けばいいということで、放置したままになっており、過去の記録の不備なところを修正しようと見直していたところ、そうした不備を確認して、修復しているところなのだ。
の当時の考え方と今とでは、当然異なっているだろうが、おぼろな記憶を探りながら、書いている。
この作者今邑彩氏の作品には、思い入れが強かったから、当時も記事がないことに心残りがあったのだろう。再読するつもりがあったのか、本も処分せずに手許にあった。
そうしたことから19年後の今、読み直すことが出来るのだが。今邑氏は残念ながら2013年に死去しており、享年57歳は若すぎる死だ。僕はもっともっと彼女の新しい作品が読みたいと思っていたこともあり、彼女の死は一層惜しまれたのだった。改めて合掌。
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