交戦規則 ROE | ||
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読了日 | 2011/08/04 | |
著 者 | 黒崎視音 | |
出 版 社 | 徳間書店 | |
形 態 | 文庫 | |
ページ数 | 557 | |
発 行 :日 | 2008/10/15 | |
ISBN | 978-4-19-892862-9 |
0年ばかりネットへの接続に光フレッツを利用していたが、我が家の財務省からコストがかかりすぎるということで、事業仕訳にあって、打ち切りを迫られた。
NTTに電話したら、とりあえずライト・ファミリーという契約に切り替えてはどうかということで、7月から変更した。どの程度のコストダウンになるかは、8月の請求を見るまで不明だが、今までネットへの接続など気にしたことはなかったので、接続のつどコストがかかるという仕組みに、おっかなびっくりの毎日だ。
こんなことなら従来の環境でやっておくべきことがたくさんあったことに、いまさら気づいても遅い。
ブログの記事のないところを埋める作業を、今頃になってようやく着手し始めたところで、と言ったって本の内容はとっくに忘れているから、再読しながら記事を書いている。再読するたびに、なぜ読後すぐに何らかの記事を書けなかったのだろうと、思うばかりだが、昨日のことさえ忘れがちの今、そんなことがわかる筈もない。
そんなこんなで、新しい読書がさっぱり進まない。まあ、のんびり構えて成り行きに任せるしかないか。
昨年(2010年)10月に最新作を読んで以来の著者の作品は、最新作ではなく以前の作品だ。聞くところによれば、著者は気の毒に病の床にあるようだ。
最初に読んだ「警視庁心理捜査官」が好みの作品だったことから、目についたところから読み継いできたのだが、どうやら作品を書き続けられる状態ではないようで、なんと言ったらいいか、切ない気分にさせられる。一日も早い回復?を願うばかりだが・・・・。
ここ何年かの内に好きな作家が亡くなっており、その都度切なく哀しい気分にさせられる。著者の病も回復できるものならいいのだが・・・・。
が国も遠く離れた他国の紛争解決や災害復旧へと、自衛隊の派遣による協力を余儀なくされている。国際社会の中で先進国としての責任は次第に重くなりつつある。本書を読むまでもなく、我が国の自衛隊は他国から見れば軍隊そのものであるにもかかわらず、国民の意識はあいまいだ。
もちろん戦争というものに拒絶反応を示す僕にとっても、自衛隊はおろかアメリカの軍事基地としての我が国の立場が、国際社会の中で微妙な位置関係にあることは、承知しているつもりだ。冷戦時代が終結したとはいえ、有事の際の安全保障条約がどのように活かされるのだろう?などという疑問に対しては答えられるはずもない。
さて、タイトルが示す如く、本書は戦闘の際の自衛隊員に対する、実戦に即した規則を定めたものである。専守防衛のための自衛隊とは、どう動くのかが示さるのだが、世界有数の平和国であると、僕らが漫然と考えている国内で、実際に戦闘状態が発生したらと考えると、戦慄を覚える。
もうじき8月15日を迎える今、本書のような新たな戦いの火ぶたが切って落とされるかのような、予感を持たされる内容を読んでいると、遠い昔の記憶がつい昨日のように思い起こされる。それにしても、遠い国々での、今なお内外戦を問わずに繰り広げられている戦いは、どうしたら収束できるのだろうか?
専守防衛とはなんだろう?改めて考えさせるが、本書はあくまで娯楽のためのフィクションであってほしいものだ。
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