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京都寺町三条のホームズ11 ~あの頃の想いと優しい夏休み~ |
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読了日 | 2019/09/03 | |
著 者 | 望月麻衣 | |
出版社 | 双葉社 | |
形 態 | 文庫 | |
ページ数 | 289 | |
発行日 | 2019/01/13 | |
ISBN | 978-4-575-52181-8 |
更津市立図書館の予約サイトでは、何人もの予約があったが、それほど急いでいるわけでもないから、僕もその一員に加わった。ところが間もなく「予約資料がご用意できました。」のメールが入り、思いがけなく僕の順番が早めに回ってきたことに、少し驚く。
急いでない時に限って、早く順番が回ってくるのは、マーフィーの法則そのままだと、笑いがこみあげて図書館に向かう。
このシリーズはどうも若者向けと思われるが(それは僕の偏見か?)、気軽に読むことが出来るところに、魅力を感じている。最近というか歳をとるにしたがって、軽い読み物に傾倒しがちなことに、気付いている。
いや、軽い読み物などと言ってはいけないか、このシリーズの主人公である、京都寺町三条のホームズこと、家頭清隆の古美術品に対する情熱と、それと同等かそれ以上と思われる、京都の名所旧跡への知識から驚くほどに分かりやすい説明が、心地よく響いている。
今更というまでもなく、僕は京都に行ってみたいとも思わないが、もう少し若く元気のあるころならば、と思わないでもないのだ。
ミステリーの解明だけでなく、京都寺町三条のホームズがかかわる事件には、そうした京都のいわれのある場所が、必然的に出てきて、ストーリーを一層魅力的なものにしている。骨董店「蔵」―というのが家頭家の店だが―そこにアルバイトとして働く、真城葵との関わり合いも、恋人同士に発展してからというもの、それらしい言動すらストーリーの一環として、花を添えていることは言うまでもないが、僕はこのシリーズを最初の頃のように、ホームズの鋭い推理や洞察を期待してやまない。
だが、シリーズが最終的にどこを目指しているのかわからないから、彼らの活動を見守るしかないか。
大分ブログへの投稿に間が開いたものだから、何とか書いて先に進めたいという思いが、わけのわからないことを書いて、お茶を濁している。そんな日々の中もう今日は28日だ。
残すところ4日となった2019年の内に、一つはアップしておこうという気持ちで書いているが、何の変哲もない毎日を過ごす身にとって、何も頭に浮かんでこないことが情けない。
日27日が仕事納めで、1月6日の仕事始めまで、ちょっと長いお休みだ。何にも惑わされず読書を楽しむことが出来る半面、仕事の合間の休日の楽しさがないというのが、寂しいなどというぜいたくな悩みも…。僕は今頃になって、休みというのは忙しい仕事の合間にあるからこそ、嬉しさもあるのだと、気づいている。バカな話だが、本当のところなのだ。昔、現役の頃毎朝今日は何曜日だから、休みの前日の金曜日まであと何日だと、心の中で数えていたこともあり、いい年をこいて子供みたいなところもあったと、そんなことも蘇るこの頃ということも、歳をとったということか?
# | タイトル |
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序章 | |
第一章 | 「天の川と青い星々」 |
第二章 | 「月夜の宴」 |
第三章 | 「似て非なるもの」 |
掌編 | 「家頭誠司の憂鬱」 |
第四章 | 「円生の独白」 |
第五章 | 「あの頃の想い」 |
あとがき | |
掌編 | 「北山デート」 |
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