隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

1933.京都寺町三条のホームズ11 あの頃の想い

2019年12月28日 | 青春ミステリー

///

京都寺町三条のホームズ11
~あの頃の想いと優しい夏休み~
読了日 2019/09/03
著 者 望月麻衣
出版社 双葉社
形 態 文庫
ページ数 289
発行日 2019/01/13
ISBN 978-4-575-52181-8

 

上の著者名をクリックすると、今まで読んだ著者の作品一覧へ移動します。

 

更津市立図書館の予約サイトでは、何人もの予約があったが、それほど急いでいるわけでもないから、僕もその一員に加わった。ところが間もなく「予約資料がご用意できました。」のメールが入り、思いがけなく僕の順番が早めに回ってきたことに、少し驚く。
急いでない時に限って、早く順番が回ってくるのは、マーフィーの法則そのままだと、笑いがこみあげて図書館に向かう。
このシリーズはどうも若者向けと思われるが(それは僕の偏見か?)、気軽に読むことが出来るところに、魅力を感じている。最近というか歳をとるにしたがって、軽い読み物に傾倒しがちなことに、気付いている。
いや、軽い読み物などと言ってはいけないか、このシリーズの主人公である、京都寺町三条のホームズこと、家頭清隆の古美術品に対する情熱と、それと同等かそれ以上と思われる、京都の名所旧跡への知識から驚くほどに分かりやすい説明が、心地よく響いている。
今更というまでもなく、僕は京都に行ってみたいとも思わないが、もう少し若く元気のあるころならば、と思わないでもないのだ。

 

 

 

ミステリーの解明だけでなく、京都寺町三条のホームズがかかわる事件には、そうした京都のいわれのある場所が、必然的に出てきて、ストーリーを一層魅力的なものにしている。骨董店「蔵」―というのが家頭家の店だが―そこにアルバイトとして働く、真城葵との関わり合いも、恋人同士に発展してからというもの、それらしい言動すらストーリーの一環として、花を添えていることは言うまでもないが、僕はこのシリーズを最初の頃のように、ホームズの鋭い推理や洞察を期待してやまない。
だが、シリーズが最終的にどこを目指しているのかわからないから、彼らの活動を見守るしかないか。

大分ブログへの投稿に間が開いたものだから、何とか書いて先に進めたいという思いが、わけのわからないことを書いて、お茶を濁している。そんな日々の中もう今日は28日だ。
残すところ4日となった2019年の内に、一つはアップしておこうという気持ちで書いているが、何の変哲もない毎日を過ごす身にとって、何も頭に浮かんでこないことが情けない。

 

 

日27日が仕事納めで、1月6日の仕事始めまで、ちょっと長いお休みだ。何にも惑わされず読書を楽しむことが出来る半面、仕事の合間の休日の楽しさがないというのが、寂しいなどというぜいたくな悩みも…。僕は今頃になって、休みというのは忙しい仕事の合間にあるからこそ、嬉しさもあるのだと、気づいている。バカな話だが、本当のところなのだ。昔、現役の頃毎朝今日は何曜日だから、休みの前日の金曜日まであと何日だと、心の中で数えていたこともあり、いい年をこいて子供みたいなところもあったと、そんなことも蘇るこの頃ということも、歳をとったということか?

 

収録作
# タイトル
序章  
第一章 「天の川と青い星々」
第二章 「月夜の宴」
第三章 「似て非なるもの」
掌編 「家頭誠司の憂鬱」
第四章 「円生の独白」
第五章 「あの頃の想い」
あとがき  
掌編 「北山デート」

 

 

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

 


1932.女王はかえらない

2019年12月05日 | サスペンス
女王はかえらない
読了日 2019/08/28
著 者 降田天
出版社 宝島社
形 態 単行本
ページ数 317
発行日 2015/01/23
ISBN 978-4-8002-3547-3

 

上の著者名をクリックすると、今まで読んだ著者の作品一覧へ移動します。

 

分旧聞になってしまったが、8月27日はカミさんの誕生日で、目出度く84歳を迎えた。彼女は勘違いをしていたらしく、「85歳になった。」というのを娘が「違うよ、84歳だよ。」と言って訂正する。1935年生まれだから、確かに84歳なのだが、それでもカミさんは納得がいかないようで、首をひねっている。
決して呆けたわけではないのだが、どこかで思い違いをしたようだ。娘は1965年(昭和40年)の生まれだから、今年54歳で丁度母親とは30歳の違いだから、すぐに84歳だとわかるのだ。
カミさんは、もう10年以上前からリウマチの発症とともに、肥満が始まって軽い糖尿病まで罹病、いろいろと厄介を抱えてはいるが、日常生活に大した支障はなく、90歳くらいまでは生きるんだと張り切っている。
日本人の寿命は男女ともにここ十数年、大幅に伸びて企業の定年も65歳や70歳といったところまで伸びている。しかし、我々の暮らしがそれに比例して、良くはなってないことがなんとも悩ましいところなのだ。

 

 

ブログへの投稿とノートのメモが、時間のずれで前後するが仕方がない。前述の記録は8月末に書いてあったノートのメモで、そのとき読んだ本書が12月のブログへの投稿などと思ってもいなかったから、こういうことになった次第だ。
その内容などとっくに忘れており、本については何も書くことを思いつかない。 ノートに記されているのは、もう一つ、読書とはかかわりのないゴルフについてだった。ところがそれは11月17日のことで、読んでいると時間があっちこっち飛んで、感覚がおかしくなる。この記事を11月17日にアップロードするつもりで書き始めたのだが、どうやら途中で投げ出してしまったようだ。
近ごろそうしたことが少しずつ増えているようで、なんとも心もとない。集中力が続かなくなっている。集中力だけでなく、スタミナが持続しないことは大いに問題で、昨年3月から始めた、メール便配達の仕事については、ますます張り切って継続しているから、それらの現象が少しばかり気がかりだ。もう2-3年は仕事も続けたいと思い、多分、大丈夫だろうという気構えでいるのだが、それ以外について面倒だという気が先に立ち、スタミナ切れの状態は如何ともしがたい。

 

 

こ2-3日晴れの日が続いているから、部屋に差し込む日差しのおかげで、暖房費の節約に役立っている。
毎日の、のんびりとした暮らしに、これでいいのか?といった思いも、時として頭をよぎるが、少し経てば忘れてしまい、怠惰の日々が過ぎていく。
福祉施設に入所している息子にも、このところ会っていないから、顔を見に行こうかと思いながらも、体の方が言うことを利かない。決して動かないというわけではないのだが、思いと動きがなかなか一致しないのだ。
これが年を取るということなのか?
こんなマイナス面ばかり書いていると、気が滅入るから、素敵な女性に恋することなどに、思いを馳せたい。
少し前まで僕は、行く先々に恋人を作っていて、恋人に会うことを楽しみにしていた。いや、頭の中だけで思うことで、相手の方は一向にあずかり知らぬことだ。それでも、そうした思いを持つことが、ちょっとしたワクワク感を持たせて、若返るような気になるから、僕の健康法でもあったのだが、近ごろはそうした思いもなかなか沸かずにいる。何とかもう一度奮起して・・・・。

 

 

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村