いつもが消えた日 お蔦さんの神楽坂日記 |
||
---|---|---|
読了日 | 2019/09/04 | |
著 者 | 西條奈加 | |
出版社 | 東京創元社 | |
形 態 | 文庫 | |
ページ数 | 316 | |
発行日 | 2013/11/29 | |
ISBN | 978-4-488-02727-8 |
れっぽい僕は、一つの作品が気に入ると、次々に読みたくなる(いや、これは僕だけではないかもしれないが…)。なのに出版事情に疎いから、著名なシリーズ作品を知ることが遅く、その代わりその遅いことが幸いして、すでに出ている作品を次々に待たずに読めるということだ。
このシリーズもごく最近知ったから、第2作の本書も日を経ずに読むことが出来るのだ。
読書を趣味とする者にとって、面白い作品に出合えた時が幸せの極致となる。この読書記録を始めたきっかけが、サイコサスペンスに嵌ったからだということは、ここで何度も書いてきたが、一方北村薫氏や、その弟子ともいえる加納朋子氏(それについては、彼女の履歴等に詳しい。)の作品を知ってから、いわゆる<日常の謎>派と言われる作品群にも、惹かれてきた。
僕の八方美人ともいえる性格のせいか?この読書記録のデータを見れば、様々なジャンル、あるいはカテゴリーのミステリー、だけでなくノンフィクション、冒険物語、時代小説なども読んでいるから、タイトルは“ミステリー読書雑感”となっているけれど、要は面白ければ何でもいいのだ。
とは言っても、やはり好みもあるから、何でもいいというわけにはいかないか。
いろんなところに思いが及ぶから、人って面倒くさいね。僕は元来単純で楽天的な人間だと思っていたが、そうでもないことに今頃気付いて、分からないものだという思いもわくが、それでも僕はそんな難しい人間ではないという考えもあって…いやいやそれこそ面倒なことは考えるのをやめよう。
このストーリーのメインキャラクターお蔦さんのように、スパッと切れ味良く物事を解決に導く、お婆さんに共感するのも、彼女のように自分の生き様に自信と誇りを持っている(ような感じがしている)人間に近づきたいという思いがあるからだ。
とは言いながら、過去を思えば後悔ばかりがよみがえる僕など、今更どうしようもないのだが、心意気だけでも真似たいものだ。
日という結構長い休みが終わり、今日から新年度の仕事が始まる。この歳になって仕事の合間の休日の有難みを知るなんて、以前には考えたこともなかったことを、新たに感じることもあって、複雑な心境だ。
全くの毎日の日曜日という感覚でありながら、何をしていいのか、あるいは何もかも面倒だという気持ちとが入り混じって、結局何にもせずに毎日が過ぎ去っていく日々。それなのに読書が遅々として進まずの状態の中、それでもわずかながら読み終えた本は少しずつたまってきた。
本書は1935番目だが今日現在は、1952番目の本を読んでいるところだ。かなりブログへの投稿と日付のずれが生じており、早くそのずれを解消して行きたい。
今回は初めて新年の挨拶もせずに始まってしまった。ブログの継続もどうでもよくなってしまわないよう、この辺で少し気を引き締めて、まじめに取り組もう。
# | タイトル | 号及び年月 |
---|---|---|
1 | いつもが消えた日 | Vol.42(2010年8月) |
2 | 寂しい寓話 | Vol.44(2010年12月) |
3 | 知らない理由 | Vol.46(2011年4月) |
4 | サイレントホイール | Vol.48(2011年8月) |
5 | 四次元のヤギ | Vol.50(2011年12月) |
6 | やさしい沈黙 | Vol.52(2012年4月) |
7 | ハイドンの爪痕 | Vol.54(2012年8月) |
8 | いつもの幸福(しあわせ) | Vol.56(2012年12月) |
にほんブログ村 |