殺人の棋譜 | ||
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読 了 日 | 2002/06/30 | |
著 者 | 斉藤栄 | |
出 版 社 | 講談社 | |
形 態 | 文庫 | |
ページ数 | 260 | |
発 行 日 | 1975/03/15 | |
書籍ID | 0193-360213-2253 |
界の新進河辺八段は、日本民主新聞主催の将棋最高位挑戦者を決める対局で全勝を続け、ついに最高位挑戦者に決まった。
内田模型製作所を経営する岳父から前祝のパーティに誘われたその日に、3歳の愛娘・万里が誘拐されるという事件が発生した。
犯人からは、「身代金・1千万円をセスナから投下しろ!」との要求があった。そんな中、河辺八段は不敗の最高位名人との対局が迫っていた。
苦悩の中での将棋の対局と、誘拐犯との対決という緊張の場面が交互に描かれ、サスペンスを盛り上げる。
こうした作品を描けるのは、学生時代に将棋部に籍をおいた有段者であるからだという。その実力のほどは、作品中に挿入された棋譜をプロ棋士も認めたというから、本物と言えるだろう。第12回江戸川乱歩賞受賞作。
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