ヴァイタル・サインズ―妊娠徴候― VITAL SIGNS |
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読了日 | 2000/7/28 | |
著 者 | ロビン・クック Robin Cook |
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訳 者 | 林克己 | |
出版社 | 早川書房 | |
形 態 | 文庫 | |
ページ数 | 555 | |
発行日 | 1995/07/15 | |
ISBN | 4-15-040670-7 |
回の事件は、タイトルに示すごとく妊娠についてだが、ごく普通に二人の子を授かった僕にとっては、欲しくても子の出来ない人たちの苦労には理解が及ばなった。
が、本書を読んで、世に不妊に悩む男女が多いということを知って、認識を新たにした。
そうした要求のあるところには必ずそれに応える産業が生まれるということも。受胎産業といわれる不妊治療の、闇の部分を主たるテーマとしたメディカル・サスペンスである。
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不妊に悩む女医マリッサは体外受精に何度か失敗し、夫との間も気まずくなっていた。その矢先に、同じクリニックでやはり妊娠に失敗し、自分のカルテを要求していた女性患者が自殺するという事件が起きた。その女性と自分を含めて同じクリニックに通う五人もの患者が、結核性卵管炎という珍しい病気が原因で不妊になったことを知ったマリッサは、受胎産業の背後に潜む秘密に迫っていく。
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