隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0277.風祭

2002年08月24日 | トラベルロマン
風祭
読了日 2002/8/24
著 者 平岩弓枝
出版社 角川書店
形 態 文庫
ページ数 271
発行日 1995/11/20
ISBN 4-04-163001-0

 

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叔母の死で莫大な財産を相続した新倉三恵子は、叔母の知り合いに形見を届けるため、欧州へと旅立つ。
スイスのレマン湖で、かつて彼女と縁談のあった佐和木と出会う。ホテルで体調を崩し身動きの出来なくなった彼女の許に、佐和木が医師を伴って駆けつけた。旅先での窮地を救われた三恵子は佐和木に傾斜していき、やがて帰国後結婚することに・・・。佐和木には二度の結婚歴があり、前妻はいずれも旅先で事故死をしていたが、彼女はそれを偶然の事として気に止めなかった。だが、その後、彼女の周辺にも不審な出来事が・・・・。

 

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A・クリスティの作品を思い起こさせるような海外を舞台にした旅情を喚起するミステリー。前に読んだ「葡萄海道(ワインロード)の殺人」(72.参照)「パナマ運河の殺人」(128.参照)と同様に海外を舞台にしたミステリーは、著者の豊富な海外旅行の副産物なのだろう。
登場する女性の主人公の、不安と期待の入り混じったような思いが伝わってくる、平岩ミステリーに惹かれる。


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