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【実質金利「円>金」現出可能な日本だけが金を「手放す」ことができる】価値が高まる金(ゴールド)・・・「手放せないこと」が最大の弱点⑤

2024-05-09 20:01:38 | 金(ゴールド)
前回からの続き)

 前述した、ゴールド)を(各国の金融通貨政策の良否を伝える)「成績表」に見立てたときに「及第点」となる国そして通貨は・・・「日本」そして「」以外にありません。その理由等は、こちらの記事等で以前から論じているとおりで、端的には、わたしたちの通貨「円」だけが「円>金」、すなわち金をも上回る実質利回りをもたらし得る通貨だから、ということになります。

 ここまで述べたように、ドルユーロなどの円以外のすべての通貨は(多少の上下動はあっても中長期的には)もはや恒常的に金の利回りを下回る・・・って、より正しくは(こちらの記事で指摘した米ドルが示すとおり)金の利回りを超える水準にまで金利を引き上げることができないおカネになってしまいました(それほどに各国は債務を膨張させすぎてしまった、ということ)。であれば、欧米諸国にモノやサービスを「売る側」は、対価として得たその瞬間から減価するいっぽうの(インフレな)ドルやユーロを一刻も早く金に換えるのが経済合理的、となります。え?金ではなく米国債やEU諸国債を購入?それでマネーが米欧に還流?(そりゃちょっとはあるけど、十分には)ないない、だって上記のとおり、それらの利回りが金に勝ることはないから、です。よって上記「売る側」の代表格である中国は金の爆買いに走る、という次第。もっとも、かの国は、その金が貴重すぎるがゆえに「手放す」(過剰流動性を吸収するために市中に放出する)ことができず、結局は金の代わりにドルやユーロを、それらが金にかなわないインフレ通貨であることを承知で、通貨金融政策の原資とするべく引き続き一定量(っても、中銀[中国人民銀行]のB/Sの6割ほどを占めるくらいの巨額)を保有せざるを得ませんが・・・

 「ふ~ん、でも円建ての金価格もスゴ~く値上がりしているよね。ということは円の利回りもドルやユーロと同様、金のそれに追いつけていない、ということでは。」たしかにそのとおり。ですが、それは本来の市場原理のありようではなく、同原理に反した金融環境つまり日銀の現行金融政策による超低金利誘導のせいです。その「本当の目的」が「アメリカ支援」つまり「ドル>円」(日米金利差を大きくしてマネーがアメリカ[米国債等]に流れるようにさせること)なところ、いまは明らかに実質金利が「金>ドル>円」なのだから、上記は当然です。そして・・・日本だけがこれを覆す(というか、市場原理に委ねる)ことができる―――上記政策を方向転換して利上げ(それも金以上の実質利回りを確保できるくらいの)ができる―――ことも、繰り返し指摘済みです。となれば、同金利はおのずと「円>金>ドル」になりますが、それが意味することは・・・日本(円)だけが(当局&一般市民とも)金を「手放す」・・・ことで円を得て、これを預貯金(≒日本国債で運用)すれば金以上の実質利回りを享受し得る、というわけです。このとき(外貨建てでは上昇一途の)金の価格は、唯一、円建てだけは・・・それほど上がらない(金≧円)、どころか(いまが極端な円安ドル高金高な分、その巻き戻しで)むしろ下がる(円>金)局面さえ現出するくらい、となるでしょう・・・

 このように、上記「及第点」を取れる、つまり今後、金に近い価値を保ち得る通貨は「円」のみ、といえます。もっともこれ、いまは、いちばん「体たらく」通貨ですが、じつはこれこそ「本当に本当の目的」(支援に思わせておいてアメリカ&ドルをインフレで自壊に導くこと)を達成するための「死んだふりなんですけれどね・・・(?)

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