ミッドハイのネットワークが合っているかどうか考えてみる。
まずはメモの回路をもう一度確認する。
※検討用の回路図ですので正確ではないと思われます。参考にしないように願います。
これだとイメージが湧かないので書き直す。
やはりこの回路図になる。
ここで注意書きを見つけた。
※画像はヴァリアスクラフトさんより
ダメっと言ってもハイカット・ローカット両方あればできちゃうじゃん。
取り敢えず無視することにした。
まあ、ハイパスがプラス側、ローパスがマイナス側と取れん事も無いではない。
DS‐3000 のクロスは下から350、 1,350、 4,500Hzだ。
MHは下は1,350、上は4,500のクロス。
下グラフ赤線がMHの周波数特性(実測)。
これだと下は800、上は6,500位か。
MHネットワークを図で分解してみた。
まずはHPFから。
上の図オレンジ線はがHPFと考える。
一般に-12dB/octの HPF は下図のようになる。(カッコ内はDS‐3000の値)
当たらずとも遠からず?
DS‐3000の定数でクロスの計算方法が解らないので、各定数の場合で検討してみた。
例えば、C1が 10μF 、L1が0.42mH,C2が30μFの時、クロス1,740Hzで-18dB/oct
C1が9.61μF、L1が 0.4mH ,C2が28.8μFの時、クロス1,810Hzで-18dB/oct
定格1,350に対しては誤差と呼べる範囲には無い。
(けど、グラフのひとマス中に入ってる。すごく大雑把に見れば合ってる。)
次にLPFについて。
上の上の図、緑線がLPFと考える。
一般に-12dB/octの LPF は下図のようになる。(カッコ内はDS‐3000の値)
此方も微妙な感じ。
C1が10.8μF、 L1が 0.4mH の時、クロス1,710Hzで-18dB/oct
C1が 5.6μF 、 L1が0.21mHの時、クロス3,300Hzで-18dB/oct
これは差が大きすぎる。
コイルの値が大きすぎなんだ。
ナンだけど、
F特を実測すると計算程おかしな数字じゃないんだよな・・・
値の差で考えられるのは、
実際にはATTが入っていること。
ぴったりの定数の部品が入手できず、近似値で賄っている。
ユニットのインピーダンスが6Ωぴったりじゃない事。能率が解らない事。
HPFがユニットから見てマイナス側に入ってること。
そしてダイヤトーンのノウハウだ。
思えばだいぶ古くからマルチウェイのスピーカーを手掛けてて、ネットワークの設計には長けていただろうこと。
DS‐3000は突然変異的に出来た傑作のように思ってたが、練りに練ったシステムなんだ。
ちょっと私の手には負えないと思った。
無駄話を一つ。
ダイヤトーンの設計の値を知りたくなった。
ダイヤトーンで有名な方、多伯佐門さんはどうしてるのか?
ググってみたら出てこない。
日本のスピーカーをけん引した方と想像するが、
はて。
名前が間違ってた佐伯多門
20211022