analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

交流の謎

2021-05-31 00:03:09 | 真空管

測定解析をして、一個一個理解してきたつもりだが、また謎が出てきた。

出てきたというより前から思ってたことがはっきりしてきたというべきか。

真空管は直流で動作させる。

音楽信号は交流だ。

この交流をどうやって増幅すんの?

真空管のプレートから流れてきた電流にグリッドから交流をぶつけると、直線(直流)は振られて波線(交流)になるイメージを持っている。

5687の動作:140V14mAにグリッド電圧0.4Vの交流を与える、のか?

そんなイメージ。

それで出てくる交流電圧6.8V、電流0.4mA。

6.8÷0.4=17。これって増幅率かな?

この6.8V0.4mAをEI特性に載せてみる。

拡大してみる。

なんか違うな。

パワーの感度をざっくり1Vとすると、その為に出力する真空管出口はこの位の電圧で良いハズ。

140Vの直流を交流にそのままして140Vの交流にする必要はない。

・・・140V使って6Vか、随分な効率だな。それで半導体が求められたのか。

まあ、プリの出力を上げてパワー出口で20Wにしたら、確かプリの出力管5687のAC出力は10V位になってたな。

最大でこの辺か。

もう一息で、なんかこう、見えてきそうなんだけどな。

 

20210527

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鳴らしている・・・

2021-05-30 00:01:44 | トランス

プリの出力段を17kΩ程に調整して鳴らしている。

前にこの定数で鳴らしたことは無かったが、近い数字では何回かあった。

なのに今の音が良い。

中低音が厚く、高域もそこそこ伸びている。

この所為か、中音が厚い。響きが厚い。

夜中小音量で、右耳の周りに余韻が出来た。変な感じ。でも心地よい。

こんなに中音が厚いのに、キレがある、もっさりしない。

ああ、そういえばNFBを掛けてるんだった。もう以前の不自然な感じはしない。

真空管の「スイートスポット」ってこの辺か?思う。

もう少し高域寄りにしても良いか?とも思うが、これはパワーのIPTに抱かせた可変抵抗器でそんなに難しくなく出来る。

電圧伝送ほどのstereoアンプの深い低音は出ないが、あれではプロコフィエフのふざけた終曲が楽しくない。

なんか、はまった感じ。以上はCDでの音。

 

 

それからふと思ったのだが、シュアのTYPEⅣMRがパサパサの音だと思ったのが、以前も中音の充実した音になったことが有った。

ジャズを掛けると高域の繊細さが出ている。

トランス伝送には無理か、と思ってた音だ。

これってもしかして、システムがハイ上がりのチューニングの時にパサパサに聴こえたのではないか。そんな気がしてる。

乾いた感じというより、パリッとして来ている。

いままでパサパサ言ってごめんなさい。

さすが銘機。今だったらTYPEⅢMRももう少し良く鳴ってたかな。

 

なんか不思議な音だ。クラシック(CD)では低音の厚い音、ジャズ(LP)ではハイ上がりな繊細な音。ポップス(CD)では声に寄った音。

 

しばらくLPを掛けてたが、なんかおかしい。

CDよりワイドレンジで音が薄い。逆じゃねーの?

CR型のフォノイコを持ってきたが、おもちゃの音っぽくなってしまった。

真空管が刺さってるか確認のため中を開いたが、惚れ惚れするんだよな。

真空管は5751が刺さってた。

12AX7にしたらもう少し良くなるかな?

 

LCRフォノイコを開いて中を確認しよう。

 

20210527

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キツい音の謎

2021-05-29 00:03:38 | キツい音を取りたい

プリのOPTをNP‐126からTSMに代えて、3~4日鳴らした。キツい音は出てきた。

そしてNP‐126に戻して聴いているが、今は鳴りを潜めている。

なんでだ?

そういえば前にもこんなことが有ったと思う。

 

トランスを外して休ませると元に戻る。

というか、P1とP2でバランスよく流したから良かったか?直流は流さなかったし。

 

パワーのIPTもそうだった気がする。

中音の音場の広がった、低音の無い音。

最初は良いのだが、だんだん悪くなる。

一つ思い浮かぶのは、直流磁化。

でもこれは高域が減衰とかで、歪との関係は出てこない。

 

 

 

キツい音とは別に、もう一つ気になっているのは、パワーの出力管とOPTの関係。

プリの出力管とOPTの関係の良いところは何となく見えてきた。

これをパワーに当てはめる?

前にパワーの出力インピーダンスを測定したら、4.6Ωとなった。

私のスピーカーは公称6Ωなので、もう少し上げた方が良いと考えた。

プレート電圧を上げてカソード抵抗値を上げる。これで出力インピーダンスが上がるはずだが、4.65Ωと

ほとんど上がらず。

ここで問題。ダンピングファクターは低い方が良い。

ダンピングファクタ(DF) = スピーカーのインピーダンス ÷ ro(内部抵抗)

DFを考えると内部抵抗ro(rpとは違うのか?)は下げた方が良い?!。

どっちなんだ!

っと言ってもしょうがない。

プリが落ち着いたら測定してみよう。

何よりもまずEL34の内部抵抗を調べないと。何かで見たが、1.7kΩというのが有った。BW‐5k‐PPは5kなので1.5倍位か。

色々な回路を見たのだが、そんなに違わない。

 

謎は深まるばかり、だが、解いていきたい。

 

20210527

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プリのトランスを戻す。その他、諸々(グダグダ)測定

2021-05-28 00:03:04 | トランス

プリのOPTをTSMの物からNP‐126に戻す。

タップは20kとし、パワーのIPTの二次側に可変抵抗を取り付け、OPT一次側の電圧と電流を調整して16kに近くなるよう調整した。

IPTを始めて少し経った頃は聴いた感じで、この中間の15kくらいのトランスが欲しいなと思ってた。調べると18kというライントランスが有ったが、結局購入しなかった。

前回測定して、16.1kという数字が出たのでこれを狙ってみる。

 

測定結果と調整により、パワーのIPT二次側に付けた可変抵抗器の値が12kΩ、よってRgは5.6kΩとなりプリのOPT一次側は17kΩ前後となった。

 

 

 

実は長きにわたっての計算ミスが見つかった。上記図の上と下の回路はRchとLchで、そのまた左半分がプリである。プリの出側の二つの赤い囲み内の数字は、出力管5687から出力トランス二次側IMPを見たものだ。これはプリのOPT一次側IMPをトランスのIMP比で割ったものだが、一次側IMPを半分で計算してた。

そしてこのIMPは本来、

真空管の内部抵抗2.4kΩ÷インピーダンス比46×2本で104Ωとなるはず。本来これがOPT二次側のインピーダンスではないか?今まで電圧(6.8V)÷電流(0.4mA)÷インピーダンス比46でやってた。

少し前にオンオフ法でプリの出力インピーダンスを測って100Ω?となり、えらい低いなあと思った。

それで過去の記録を見直して、これに気が付いた。

どこかパーツが外れてるのかと思いNFB周りのハンダをやり直したりしたがダメで、パラにしたNFBの抵抗20kと100kの100kの方を取ってみた。

NFBは7dBから3.5dB程になった。一応掛かって入るんだ。

 

 

 

この後、パワーを繋いで測定した。

出力は3%歪で20W弱。随分前は5%で19W弱だったから少し良くなってるのだと思う。

歪はプリのNFBを下げたからか、少し悪くなったが問題無いと思う。

周波数特性も一応取ってみた。下グラフ、二つ重なったものが今回の物で、RchとLchのもの。薄い緑の線はプリの5687の内部抵抗が少し高めの時の物。

15Hzで-2dBは過去最高ではないか?

残留ノイズも測ったが、67mVとなった。過去記事を探したら15mVというのが有った。

https://blog.goo.ne.jp/soruboseinn/e/a75d739f34b31d9ce3fdaf9536f3b9ee

でも聴いて見ると圧倒的に今のが静かだ。

 

 

今回は何となく上手く行くような気がしたので早く聴きたい、という焦りが無い。

なのでもう少し測定しておく。

プリとパワーを繋いでプリのOPTの一次二次、パワーのIPTの一次二次を測ってみた。

下グラフの基準(横軸)はプリのOPT二次側電圧(=伝送ライン:600Ω の電圧)

赤線はプリのOPTの一次側電圧と二次側電圧の比、黄線はOPT一次側電圧。

緑線はパワーのIPTの一次側電圧と二次側電圧の比、薄深緑はIPT二次側電圧。

これによると、出力を上げるとOPT一次側の電圧と二次側電電圧は各々等比率上がっていく。黄色線と薄深緑線。

赤と緑のフラットな線は、IPTOPTの一次側と二次側の電圧の比率。変わってないので横一線。という事はプリの出力がパワーの入力にそのままリニアに掛かる。

 

ここで妄想。

プリのOPTに20k:20kのトランスにしたら簡略出来んじゃね?

距離が近いんだからノイズも問題ない!

どうかな。

 

 

 

ついでにプリのOPT一次側の電流×電圧(下グラフ縦軸)は、パワーのRg(可変抵抗器の値:下グラフ横軸)によって変わるか?

OPT一次側の電圧は(ある程度以上で)ほぼ変わらないが、電流がパワーのRgによって変わる。

パワーのRgが大きくなるとRgに流れる電流が下がるので、プリのOPT一次側の電流も下がる。よって電力もさがる、のかな。

 

 

下図左半分はプリで、トランス上あたりに電圧比が有る。これが6.8と公称5.8より大きい。これは右半分のパワーの合成抵抗11,234Ωの値が上下することによってプリのOPT一次側の電流が変わる。

Rgが小さい方が電圧比が大きくなる。

Rgをもっと大きくすればRgに電流が流れ無くなるので入力信号を絞れると思う。そうすればプリのOPT一次側の電流電圧が下がり、電圧比も下がるかもしれない。OPT二次側は公称600Ωだが実際122Ωで使っている。

 

 

 

前々回、

>NP‐126・10kタップでパワーRg10kにし、

>NP‐126・20kタップでパワーRg4.7k以下する。

と纏めた。

今はNP‐126・20kタップでパワーRg5.6kとなっている。

なぜ20kタップなのか?ちょっと思い出せない。パワーのIPTを20kで使ってるから?

ああそうだ。低域の出る10kタップの解像度を上げるより、解像度の高い20kタップの低域を膨らませた方が良いと思ったからだ。

いま、プリのOPTの電圧比が公称より大きい。

これは過負荷状態なのではないか?通常のOPT二次側電力より下がるほどパワーの電力を食ってる?

過負荷状態を直せば電圧比が戻り、インピーダンス比も戻る?

●NP‐126は10kタップを使った方が低域の周波数特性が良い。

●パワーのIPT二次側が高負荷になりプリの電力が小さくなる。

●先日測定した結果から、10kの方がフラットに近い。

もしかして、こちらが良いのか?

後はプリの出力IMP122Ωに対して大きなインピーダンスで受けても大丈夫か?

勘違いしてたが、この122Ωは10kタップにしたら少し上がるのか?

 

20210526

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NP‐126を単体で測る その2

2021-05-27 00:02:37 | トランス

前回は周波数と電圧比を考えたが、電流を測ればインピーダンスも解るかな?っと思いやってみた。

※以降はやってみただけ、なので結論は有りません。

 

NP-126の二次側電圧を1kHz・50mVにして発振器周波数を変えてるので、入力はなり行きだが一定のはず。

此方もDMMの周波数特性の為、1kHz以上は測定してない。

まずは一次側電圧。

なんかよくわからないので拡大してみた。

これ見ちゃうと10kの方が良いのだが、実際はそんなに違わない。

 

そして電流を測定。下グラフの上二本が一次側、下二本が二次側。

これではイマイチ分かりにくいので、インピーダンスで表示してみた。

縦軸拡大してるが、20kの方がインピーダンスの変動が大きい。

 

 

下グラフは電力。

上二本は一次側の電力。

真ん中2本は二次側の電力。

下二本は一次二次の電力比。

う~~~~ん。

二次側の負荷変動は余り無く、一次側で調整してる?しかも20kの方が変動大きい。

これ等から安定してるのは10kだけど、20kも一次側で動くけど二次側安定で追っかけてるんだから良いんじゃない?

まあ、変動はしない方が良いんだけど・・・。

と言う訳で、参考。オチ無しになってしまった。

 

20210525

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NP‐126を単体で測る。

2021-05-26 00:03:16 | トランス

EL34PPstereo typeを鳴らしてみて、今のmonoアンプで5k:600のTSMトランスを10kで使うのは無理が有ったと思った。

目が覚めた感じ?

やはりNP‐126に戻そう。その前にこのトランス単体で測定してみようか。

上の画像を参考にやってみる。

発振器より3つ出てるのが気になるが、UA‐3Sにアース端子が有るのでこれを接続した。

(後で思ったが、測定端子の黒側はアースに落ちてるようなので、短絡してるだけかもしれない)

DMMの周波数特性により、1kHz以上は測らない

 

 

まずは一次側に繋ぐ抵抗を10kΩとして測定。

上グラフ赤い線は、1kHzを一次側に入れたときの二次側のインピーダンス偏差。1kHzの時に577Ωとなり、それに対して(70Hzで少し盛り上がってるが測定ミスかもしれない)ほぼフラット。

10k:600でなく40k:600でもなく、20k:600と公表してる所以(ゆえん)か。

緑の線は二本重なっているが、二次側の負荷抵抗を600Ωと566Ωとしたときの一次と二次の電圧比。一次側は10kΩの抵抗の入側で電圧を測ってる(本来は抵抗の出側=トランスのタップ で測るんじゃないの?)のでほぼ一定だが、二次側は周波数が下がるにつれて電圧が下がる。

566Ωで測定した理由は、プリの出力インピーダンスがいつも低くなってたので少し下げたらどうなるか?と思ったもの。これにより一次側は18.9kΩになるはずだが、これ位ならほぼ変わりない。

これまでは公称インピーダンスと同じ負荷とした場合。

 

 

プリの場合、真空管の内部抵抗に合わせないと実際の状態に近づかないのか?と思い、一次側の抵抗を替えて一次と二次の電圧比を測定してみた。

一番左側の15Hzの値が上からトランス一次側の抵抗を

緑線:0.9kΩ

青線:2.1kΩ

青線:3.4kΩ

オレンジ線:10kΩ

にした。

抵抗値が高いと二次側電圧は大きく取れるが、周波数特性が悪くなる・・・か。

どちらを取るかだが、周波数特性を取る、か。

上のグラフは周波数とインピーダンスのグラフに似せたものだが、なぜ1kHzがピークなのか?っと思ってた。

さきの周波数―電圧比のグラフの、電圧比をインピーダンス比に計算(二乗)するとこのグラフのようになるのではないか?1kHzを基準にどれだけ偏差するか、でグラフ化するとこうなる、と判断する。

 

 

 

もう少し詰めて、一次側の抵抗を2.3kΩ:実際の5687の内部抵抗に見立てて にしてトランスのタップを10kΩと20kΩに変えてみた。

下グラフ赤線が20kΩ・電圧比0.26、青線が10kΩ・電圧比0.27のタップ。

この辺は聴いた感じとよく似てる。

参考に緑線は20kΩタップで二次側抵抗を680Ω(一次側は22.7kΩになる)にしてみたもの。電圧比は0.48で大きいが。

この辺は好みで決めても良いか、と思う。

 

と言う訳で、10kΩタップ(RL/rp=2.2)、20kΩタップ(RL/rp=4.3)

負荷抵抗を内部抵抗の2~5倍に抑えるという事は、トランス一次側を9.2kΩ~23kΩにしろ、という事か。

9.2k以下にすると高域が無い、23k以上にすると低域が無い、という事か。

これは周波数特性から判断したものだが、音に力が無くなることがこれに関係してるかは不明。

でもきっとそうなんだろうな。

 

 

倍率を真ん中の2.5とした場合16.1kΩ。今まで色々やって聴いて見て、この辺が良い音域バランスだと思うのだが。

TSMの時は10k、(ハイ上がりすぎ・調整不可)

NP‐126・10kタップでパワーRg10kにし、

NP‐126・20kタップでパワーRg4.7k以下する。

何となくイメージと数字が繋がってきた。

もし測定と考察が合ってれば、最適負荷抵抗が2~5にする根拠が何となく解ってきた。

 

20210524

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何か、まだおかしかった

2021-05-25 00:02:21 | キツい音を取りたい

プリにNFBを掛けてから、左chのボリュームを少し上げただけで音が大きくなる。

右とのバランスが悪い。

位相間違えたか?と思い、プリを単体で測定、ゲインは右と変わらない。

はて。

まずはプリの5687をほとんど使って無いものに換えてみたが変わらない。

新品の真空管ていきなり電流流れてきて断線、なんて起きないのかな?いつも怖いんだけど。

 

パワーを単体で測定してみた。

3%歪の時の出力が14.4W。また出た。この時の入力は780mVほど。

右は18.8W。入力は880mV。

左右の真空管を入れ替え、EL34がおかしいことが判明。

少し使った管と入れ替えたら左右ほぼ揃った。

こんな不良初めてだ。(不良なのか?)使えないわけではないので、ステレオパワー用にでも取っておこう。

 

良い感じなので、音量を上げてみた。

例のヴァイオリンセレナーデがキツくなる。

これはOPTが原因ではなさそうだ。

 

念のため、プリのNFBを外してみたが変わらない。

 

 

 

少し落ち着いて・・・脱力。

まず、パワーをSTEREOtypeにしてみた。

高域が大分落ちてるみたいだが、キツい感じがほんの少しある。

5687のプリを繋いでみた。

キツい感じが増した。

・・・。

CD元々入ってたか。もしかしたらスピーカー?

そうは思いたくないな。他のスピーカーでもあったはず。

確認のため、STEREOtypeのアンプのまま、ロクハンを繋いでみた。

やはりキツい。

という事はCDか。

少しほっとした。

 

弦楽セレナーデのCDは、スウェーデンのBISレコードという会社の物。

購入したのはもう20年以上前か。

スウェーデンのスピーカーというのが馴染みないが、ほっそりしたスピーカーが多い様で能率も90dB切ることから日本ほどカリカリに設計して無いようだ。

最初はかっちりとした感じでこういう弦の音もいいなぁ、と思ってた。そのうちに弦を鳴らす時にはこのCDを使うようになった。

指揮者はパーヴォ・ベルグルンド。フィンランド出身。

ニューストックホルム弦楽合奏団、かな。

感覚的に、というよりかっちり・しっかり演奏する感じでそれによる心地よさが有り、割と好みだ。他に一枚LPの所有がある。

 

 

久しぶりに違うアンプで他のCDも真面目に聴いて見た。

電力伝送のアンプで調整をしてるうち、とんでもないバランスになってた。

STEREOtypeの雄大な低域は心地よい。

ただ、中域の抜けは「こんなの聴いてたのか?」って程悪い。

録音の粗が解っただけでなく、演奏の印象も変わった。

 

なんか、疲れてしまった感じ。

 

20210522

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NFBが良い感じかも?

2021-05-24 09:00:28 | LfD-1

今はプリにNFBが7dBほど掛かっている。

以前はあれほど気になったNRを掛けたような違和感が特にない。

後ろの壁(音場の)も気にならない。

 

思いつくフシがある。

パワーのIPTがハムを引いていた。

プリのOPTに繋がったパワーのIPTがハムを引いており、それがプリのOPTに戻ってNFBを通り初段に戻っていたのではないか?

もちろん憶測でしかない。

(後日そうではないことが判明しました)

 

今月頭ごろもNFBを掛けてみたが少し改善の兆しが有った。

 

https://blog.goo.ne.jp/soruboseinn/e/22c707f9d061f71c1e603856eeb59f38

その前にパワーのチョークを90度回してハム(残留ノイズ)が減っていたのだった。

 

裸特性が良くないとNFBを掛けても良くならない。

良くできたアンプはNFBは不要。

上杉氏も晩年はNON‐NFBアンプに興味を持ったようなことを言っていた。

NFBは必要悪、と思い込むようになっていた。

今の感想:NFBは生成を整えたもの。

そしてNON‐NFBは野性的な感じ?

今の音が良いか悪いか判断出来たらNFBを振ってみよう。

 

20210521

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トランスについて3

2021-05-23 00:01:41 | トランス

プリとパワーのトランスについて色々測定してきたが、どうするとどうなる?って言うのが全く見えてこない。

取り敢えず10kΩ:600Ω、20kΩ:600Ωについてデータを分けてみた。

そして、グラフにしたら何か見えてこないかな、と。基準(横軸)はパワーのグリッド抵抗Rg。

をい。

グリッド抵抗値を小さい方から並べ直し、波形を見ながら怪しいデーターを削除した。

真ん中のグラフはパワーのRgと、トランス間のインピーダンス。

Rgが大きくなると伝送インピーダンスも上がる。

 

左のグラフはRgに対して、プリの出力管5687のプレート電流とOPTのB-P間電圧。

上の緑線:Rgが大きくなると・・・電圧は一定か。

下の茶色線:Rgが大きくなると5687の電流が小さくなる。

 

右のグラフはRgに対してプリの5687負荷抵抗。

Rgが上がると負荷抵抗も上がる。

 

みんなRgにつられて上がっていくのね。

そりゃそうか。

なんて言うけど、ここまでやってようやく「なるほど」と思える。見えてきた。

 

注意することは、伝送インピーダンスを一定(1V)にするため入力信号を上下させている。

インピーダンスが上がってるという事は、信号を絞っている。はず。

 

今回はきつい音の原因がトランスかを確かめるため、20k:600の代わりに5k:600のトランスを無理やり入れたが、本来はやはり20kのトランスを入れた方が良いと思う。

 

 

 

そして音なのだが、誤解を恐れず(いつもか?)考えを述べてみる。

今回調整した音は、普通の音になった。

TSMのアモルファスの音、と思ったのは真空管の負荷抵抗を小さくしたときだった。とてもクリアな、透明な音に聴こえた。この音の傾向に似たタムラA‐8713の音は、電圧増幅のアンプで鳴らした時だった。

この、トランスの”特徴”の音を出すには、故意に動作点をずらした時に発するのではないか?

その為に音に力がない、周波数特性が悪い、などという引き換えの条件を必要とする。

これを上手く処理出来たら面白いシステムが出来るんだろうな。

などと考えながら「いかに正しく動作させるか」を追求している。

が、なかなか上手く行かないね。

 

20210521

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釣行40

2021-05-22 12:04:40 | 釣り

いつもはhANAZONo川に行っている。

見に来た、という見知らぬ人から聞いた。自分ちで飼ってた鯉をここに放した、と。

私は在来の鯉を探してきたのでがっくり。

そういえばここで上げた鯉は皆外来っぽかった。

1980年ころ上げた鯉がまだ居たとして、在来種ではないかと期待したが。

最近ギャラリーも多くなり、釣りどこではなくなってきた。

 

 

散歩をしていて最近川を見つけた。グーグルマップで探したはずだが、見落としてた。

以前良く行った(最近も少し行っている)塩田川の上流で、分岐が有った。

見つけた川は工業団地の中の貯水池に繋がっているようだ

この工業団地は40年前には無かったはずだ。

遡っていくと小さな橋が有り、合流が有る。

ここに見に行ったら小魚が動いた。

用水で魚影を見たのは初めてかもしれない、いや、いくつかあった。

翌日、餌を撒いて見た。

20匹くらい寄ってきた。

なんかすごくうれしい。

翌日もう一度行った。今度は50匹ぐらいになった。

更に翌日、100匹ぐらいに増えた。

ここで竿を出した。

釣れたのはアブラハヤ。

5匹ほど釣れたが、段々大きくなった。

大きいのは15cm超えてる。

あれ?アブラハヤじゃないかも?

 

未だこういう川が地元に有った。なんかうれしい。

 

20m位下りると鯉が居た。

餌を投げたがなかなか食べない。

竿を出してみた。一回だけ食ったが、合わせ失敗、吐き出してしまった。

雨が降ってきたので納竿。

ここはジャミが多いのでめんどくさい。

が、鯉は餌に寄るのはほかの魚がつついてる後に横取りの感じで食べる。

YOUTUBEでもそうだ。

 

ミミズでやってみたいな。

 

振り返ってみると、3月・4月の良い時季にあまり釣りをしてない。

気温がまだ低いのと風が強いからだ。今の頃が良い感じと思うのだが、乗っ込みなんてとっくに終わってると思うし。

いつも勿体なく思っている。

 

20210518

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キツい音を取りたい6 調整

2021-05-22 00:02:34 | キツい音を取りたい

TSM(5kΩ:600Ω)のライントランスを二通りで使った。

一つは5k:150。パワーの初段グリッド抵抗は計4.7kΩ。

これは素晴らしいと最初思ったが、音量を上げたらチカラの無い感じだった。

 

もう一つは5k:600。パワーの初段グリッド抵抗は計14kΩ。

音はまともだが、なんかチリチリした感じが付きまとう。

これらの定数は、プリの出力管5687の負荷が一本当たり5kΩになるよう計算で出したものである。

 

 

両方ともなんかイマイチなので、実際に測定してみた。

5k:600または5k:150の2倍か1/2倍で使うようにしたい。

 

 

5k:150の時の5687の負荷は5,683Ωでまあいいが、伝送ラインは372Ωで150Ωの2.5倍になってしまう。ここは300Ω以内にしたい。

5k:600の時の5687の負荷は3,795Ωで少し低い。伝送ラインは952Ωで600Ωの2倍以内には入っている。

 

パワーのRgを4.7kΩ以下にするのはダメなような気がした(その思い込みの元を探したけど見つからない)ので5k:600で使い、測定しながらパワーのRgを決めた。

最終的にRgが18.2kになるようにし、5687の負荷は4,961Ω、伝送ラインは1,235Ωとなった。

F特を測定したらやはり低域が良くない。

ちょっと音出ししてみたが、問題無さそうである。

最初NFBを掛けたら0.7dBしか掛かってない。OPTの二次側を上下入換し、再測定。

NFBが7dBになり、F特は素晴らしくなった。上の図赤い線。黄色は今回のNFB無しのもの、緑線はOPTがNP‐126の時の物。

歪率も良くなった。

歪率は1kHzは素晴らしい(私史上)のだが、100Hzと10kHzがイマイチだ。

そしてインピーダンス特性。(ON-OFF法で測定)

下図一番低い線が今回の物。

線がNON NFB。以上二つは高域で下がっている。

線はNP‐126の物で高域が上昇。

何か間違えたか、トランスの特性か。

 

 

音は抜けが少し良くないがまあいいかも。F特ほどには低域は良くならなかった。馴らしもかねてもう少し鳴らしていこう。

 

20210521

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キツい音を取りたい5 鳴らす。

2021-05-21 12:01:24 | キツい音を取りたい

プリのOPT(TMS)二次側を600Ωで使うのは少し無理が有りそうで止めよう。

パラにして5kΩ:150Ωで使う。配線を戻した。

これで鳴らす音は、さわやかというか凛と鳴る。

なんかもうすでにNFBを掛けたような音にも感じる。

このトランスで鳴らす音は低音が無かった。

しかし今は結構出てる。

発振器を繋ぐのが面倒なので、Super Bass SoundのCDを掛けてみた。

11Hzと16Hzは前より振幅が小さいようだ。

NP‐126のときはもっとパカパカ動いてた。

そして25Hzでようやく振幅が戻った感じだ。

ピンボケの度合いが少し違う。

 

そしてシングルアンプの様な鳴り方に近くなった。

少し演出してるようにも感じるが、大雑把に聴こえたPPアンプが緻密になってきた。

 

後で測定しよう。

 

そしてNFBを掛けよう。前回掛けたときからNFBの音はにじみが無くなり、まとまりが良くなったと思う。ノイズリダクションを掛けたような不自然さも無かったし。後は奥行き感なんだけどな。

 

20210519

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キツい音を取りたい4

2021-05-21 00:02:23 | キツい音を取りたい

① プリのOPTをTSMにし、これは二次側をパラにして150Ωとした。

パワーのIPTは前のままで、Rgが82kΩ、終端抵抗が18kΩだ。

これで少し大きめで音出ししたが、なんかおかしい。

中音のみで上と下が無い。

インピーダンス比を公称の33.3で計算すると、パワー入力インピーダンスは487Ω。(678Ω:カッコ内は実測値による算出)

プリのOPT一次側は22,588Ωとなった。(16,204Ω)

プリの出力インピーダンスは公称150Ωなので、受けが487Ωになると3倍以上になるのでこれは気になる。

なので、 ② パワーのIPT終端抵抗を18kΩから10kΩにしてみた。これでプリの出力インピーダンスはIPTの二倍弱に収められるはず。

計算すると、パワー入力インピーダンスは283Ω。(464Ω)

プリのOPT一次側は15,451Ωとなった。(9,416Ω)

これで音出ししたが、一番良かった。ただ音量を上げたらNP‐126の時より少し弱い感じもする。マッチングがイマイチのような・・・。

終端抵抗をさらに小さくしようと思ったが、今の時点で計算上パワーの12AU7のグリッド抵抗が計算で4.7kΩ程なので、これ以上は下げるのを止めよう。

 

150Ωで送って600Ωで受けるというのはやっぱりおかしい気がする。

③ プリのOPT二次側をシリーズにして600Ωにしてみる。そうすると5687の負荷が重くなりすぎるのでパワーのIPT終端抵抗を10kΩから34kΩに変更した。

計算すると、パワー入力インピーダンスは845Ω。(1,083Ω)

プリのOPT一次側は8,987Ωとなった。(7,012Ω)

これで音出ししたが、なんか全体にちりちりした感じがする。計算上は5687の負荷が少し小さい。

過負荷のような気がする。

NFBを掛けるとさらに下がるはず。

今思うと②が良いと思う。

 

変更しながら都度音出ししているが、音はNP‐126より好みの音だ。

多分アモルファスの音だと思が、心地よい。

NP‐126の時はきつい感じが有ったが、こちら(TMS)はヴァイオリンのキツさが出ているのでアンプの音ではないと(無理やり)解釈・納得している。

シングルアンプの響きにはかなわないが、PPアンプでは良い感じにまとまってきたと思う。

 

20210518

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トランスについて2

2021-05-20 12:03:12 | トランス

トランスのインピーダンスとインダクタンスの件

良いHPを見つけた。

 

 

インダクタンスは以下の式で求められる。

Lp=【√{(Z0^2)-(r11^2)}】÷(2πf)

 

(r11^2=4186.09Ω)

 

Z0:二次を解放した50Hzの一次インピーダンス

r11:一次巻線の直流抵抗

 

また、トランスのインピーダンス・周波数の関係を測定しており、周波数は1kHz位を頂点として高域・低域に行くほどインピーダンスは下がる。

かなりいい加減だが、こんなグラフになる。

 

30Hzのインダクタンスは38.2H

50Hzのインダクタンスは30.9H

100Hzのインダクタンスは19.1H

1,050Hzのインダクタンスは12.1H

 

となるとインダクタンスは1kHzを頂点として上がっていく。(下がると思ってた)

50Hzより30Hzの方がインダクタンスは大きい。

なぜ50Hzなのかな?

 

 

他のHPで、トランスのインピーダンスは定格20kΩ:600Ωなら2~1/2倍位なら使えるという。

これは40kΩ:1.2kΩ~10kΩ:300Ωなら使えると判断した。

インダクタンスがそんなに変わらない、というか、変わっても問題ない(聴いて判らない)ほどの違い、例えば30Hが20Hになるくらいなのか、と思う。

これも計算しようと思ったが、負荷が倍か半分になった時のインピーダンス・周波数の実測値が無かった。

 

 

 

後はインピーダンス表記の値は何Hzの時の時の物か?

例えばT社のF‐2021の実測値が有る。(上記計算はこれの物)

5kΩ:8Ωのときインピーダンス比625。

グラフより(概略値)、1kHzの時6.2kΩ

1.2kHzの時8kΩ(ピーク)となっている。

ちょっと乱暴だが、一次側5kΩというのは1kHzの時のインピーダンスか。もしくは最大値(近く)

なのではないかと思う。

 

20210518

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トランスについて

2021-05-20 00:04:23 | トランス

今までトランスを使ってみて、思うところをつらつらと。

ラインアンプのOPTについて。

一次側の真空管は、接続するパワーアンプの負荷により動作(負荷抵抗)が変わる。

同じアンプで二次側を10kΩにすると低音が厚くなるが中高音が奥にひっこむ。

20kΩにすると中高音が広がるが、低域が寂しくなる・痩せる。

 

パワーアンプのIPTについて

後段のグリッド抵抗を小さいものにすると中音の解像度が上がる。

大きいものにすると中低音が太くなる。

二律背反

F特が変わらないのが謎なんだな。しかも働き的にはラインアンプの二次側と同じなはずなのに音は反対になる。

 

 

NP‐126をプリに使うと中庸な音。

A‐8713にするとぱあーっと広がるが低音の無い音になる。さめざめとした、ひんやりクリアな音・真面目な音。

TSMにするとNP‐126よりA‐8713に近いがエレガントになる。ただ、こちらは5kΩ:600Ωになる。

 

 

 

トランスを使うと高域にピークが出る

これはF特の高域を減衰させると大人しくなるようだ。

 

アンプの音を決めるのはトランスで、そのトランスをどう鳴らすかは真空管にかかっている。トランスに合わせて真空管を決めるのではなく、選定は真空管に合わせるからそう思われる。

(トランスと真空管逆か?)

これだけやっていると、真空管の音ってナニ?と思う。

 

それからインピーダンス比について。

トランスはインピーダンスを変換するために作られるのではなく、変圧比を目的として作られ結果として変圧比の二乗でインピーダンス比が出来るのではないか?

インピーダンス比33.3のトランスを作りたいとき、5.8の昇圧比のトランスを作ればよい。

なら、20kΩ:600Ωはどうやって決めるのか?

これがまだ解からない。

別に10kΩ:300Ωでも良いのではないか?

これは伝送インピーダンスが600Ωと決められているのでその33.3倍(5.8倍)としたのか?

キリの良いとこで昇圧比6倍なら、インピ比36倍。600Ωの36倍は21600Ω。インピ―ダンス目的なら半端な数字だ。

1:1なら600Ω:600Ω。

目的に合わせてインピーダンスを決める。

そこで疑問。20kΩ:600Ωは40kΩ:1.2kΩでも使えるが、あまり大きくし過ぎるとインダクタンスが足りないという。

なら、インピーダンスとインダクタンスの関係は?

これはこれからの検討事項になる。

 

20210516

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