フォノイコとパワーの最適負荷抵抗を計算したが、プリがまだだったので計算してみた。
那須氏が設計した値
Ep0=250V
Eg0=14V
これらの値から計算した結果、負荷抵抗は6,885Ωとなった。
もう一つ、私の実機の値
Ep0=250V
Eg0=12.4V
から計算した結果は、少し上がってしまったが9,862Ωとなった。
これって・・・
いま、ラインアウトトランスは20kΩ:600Ωとしている。
5687の内部抵抗rpは電流値から計算すると、3.6kΩ、プッシュプルで7.2kΩ。
内部抵抗と負荷抵抗の関係は、次段のグリッド抵抗を考え負荷抵抗を2倍に見る、という考えがあるが、パワーの場合それが当てはまらない。という考えを尊重し、内部抵抗=負荷抵抗と考えると、10kΩでも良いのではないか?と考える。
那須氏はスピーカーのネットワークを負荷とするので二次側のインピーダンスを下げたかったのだろう。だから5687の内部抵抗7.2kΩを20kΩで受けてたのではないか。
と言う訳で10kΩに繋ぎ替えて測定してみた。
周波数特性はかまぼこになってしまった。ただ、感度がほんの少し、1dBほど良くなった。
赤い線。
これは負荷抵抗を600Ω固定抵抗としたので、その時の値であり、実際のパワーMfD-3.1の入力インピーダンスが何Ωか分からないのであまり意味がない。
試聴で決めようと思う。
あと、オン―オフ法で出力インピーダンスを測定したら、中域で780Ωとなった。
20kΩ:600Ωの時の出力インピーダンスを測定したら380Ωだった。
これはパワーとの兼ね合いなので、何とも言えない。
なら、歪率を測ってみたが、前回の半分ほどになった。これはラインアウトトランスに抵抗を抱かせてた時の値なので単純比較は出来ないが、良くなったことは確かだ。
それでは試聴。
中高域が良くなった。細かい音が聴こえるようになった。微かにだったが鳴っていたものがはっきり聴こえるようになった。低音は変わらないと思う。
総じて中高音寄りのバランスになったが、聴けないわけではない。私の好きなバランスだ。
多分こちらが正解だと思う。