analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

CfD-7.1 負荷抵抗の計算

2019-10-31 00:01:16 | CfD-4 (オートバランス)

フォノイコとパワーの最適負荷抵抗を計算したが、プリがまだだったので計算してみた。

那須氏が設計した値

Ep0=250V

Eg0=14V

これらの値から計算した結果、負荷抵抗は6,885Ωとなった。

もう一つ、私の実機の値 

Ep0=250V 

Eg0=12.4V

から計算した結果は、少し上がってしまったが9,862Ωとなった。

これって・・・

いま、ラインアウトトランスは20kΩ:600Ωとしている。

5687の内部抵抗rpは電流値から計算すると、3.6kΩ、プッシュプルで7.2kΩ。

内部抵抗と負荷抵抗の関係は、次段のグリッド抵抗を考え負荷抵抗を2倍に見る、という考えがあるが、パワーの場合それが当てはまらない。という考えを尊重し、内部抵抗=負荷抵抗と考えると、10kΩでも良いのではないか?と考える。

那須氏はスピーカーのネットワークを負荷とするので二次側のインピーダンスを下げたかったのだろう。だから5687の内部抵抗7.2kΩを20kΩで受けてたのではないか。

と言う訳で10kΩに繋ぎ替えて測定してみた。

周波数特性はかまぼこになってしまった。ただ、感度がほんの少し、1dBほど良くなった。

赤い線。

 

これは負荷抵抗を600Ω固定抵抗としたので、その時の値であり、実際のパワーMfD-3.1の入力インピーダンスが何Ωか分からないのであまり意味がない。

試聴で決めようと思う。

あと、オン―オフ法で出力インピーダンスを測定したら、中域で780Ωとなった。

20kΩ:600Ωの時の出力インピーダンスを測定したら380Ωだった。

これはパワーとの兼ね合いなので、何とも言えない。

なら、歪率を測ってみたが、前回の半分ほどになった。これはラインアウトトランスに抵抗を抱かせてた時の値なので単純比較は出来ないが、良くなったことは確かだ。

 

それでは試聴。

中高域が良くなった。細かい音が聴こえるようになった。微かにだったが鳴っていたものがはっきり聴こえるようになった。低音は変わらないと思う。

総じて中高音寄りのバランスになったが、聴けないわけではない。私の好きなバランスだ。

多分こちらが正解だと思う。

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PhfD-5 調整12 TD-2では?

2019-10-29 00:05:39 | PhfD‐3.2

TSMトランスは低域が弱いらしい。

困った。

あとは手持ちにタムラのライントランスTD-2が有ったけど、10kΩ:600Ωなんだよな。まあ、一応やってみよう。

パラの方が特性が良いようなので、2.5kΩ:600Ωでやってみた。全くダメだった。(画像下の赤い線)

もう先が見えたが、後学のためシリーズもやってみた。10kΩ:600Ω。(画像下から二番目の青い線)

 

若干良くなったが、問題外。

 

あーあ、残念。

測定していて気が付いたが、200Hzの出力を測定してて、電圧が少しずつ下がる。もしかしたら直流磁化を起こしているのかもしれない。

 

こうなったらプリの出力トランスをフォノに戻すため、プリの5687の最適負荷抵抗を計算するか。

にしても、TD-2は直流の問題、TSMのトランスは低域が物足りない。

両方とも私の使用には堪えないものだ。

新しいトランスを探そうか。

 

今日で2222日。6年か。私のオーディオ人生は30年近くになる。

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PhfD-5 MfD-3.1  負荷抵抗。

2019-10-28 00:04:21 | PhfD‐3.2

最適負荷抵抗を調べる。

フォノイコの、12AU7と段間トランス、パワーのEL34とOPT。

フォノは周波数特性が良くならないか、というのと、前から気になってたパワーの動作点の根拠の確認、だ。

一度計算したEL34とOPTは、ネットで探したが良く分からず、手持ちの長真弓氏の設計自由自在という本を参考に計算した。

最適内部負荷抵抗RLは、出力が一番取り出せることが条件だ。

添付図一番下が三結。

RL=(Ep0-epmin)÷ipmax となる。

Ep0 : プレート電圧 約400V

epmin : Ep0×0.438=175V とした。この時の、電流値ipmaxは190mA。

以上よりRL=4,737Ω。10回くらい計算をやり直したがこれが一番5kΩに近い。

この時のカソード電流は70mA。カソード抵抗240Ω。

これってMfD-3.1の動作点にまあ、近いものだった。

さすがに故上杉さんはこの辺は押さえてたんだ。

しかしその後氏はOPTに6.6kΩを使うようになる。これはプレート電圧を435Vほどにして出力を上げているようである。

これで気が済んだ。

 

もう一つはフォノイコ。

段間トランスが5kΩなので、U7の負荷抵抗を5kΩとして使うには、どうしたら良いか?

パワーの計算を参考に計算する。

Ep0 : プレート電圧 約247V 

epmin : Ep0×0.729=180V とした。この時の、電流値ipmaxは 

ipmax=29mA。 

以上よりRL=9,241Ω。

パラで使うので2倍で見た。この時のカソード電流は2.5mA。

 

 

計算上はこのように出たが、段間トランスを購入した時、10~20mA流したほうが良い、とアドバイスを貰った。

なので電流値を7~8mA/本での動作も試してみようと思う。これは雑誌の本設計に基づいたものになる。

この定数に近づけるには、カソード抵抗を2kΩにし、ドロップ抵抗を10kΩにした。大体良いところに行った。

F特測定はあまり変わらない。

 

次に電流を沢山流してみる。

カソード抵抗を360Ωにしてドロップ抵抗を2.2kΩに下げた。

このF特もあまり変わらない。

 

結論。

12AU7の動作点を変えて負荷抵抗の段間トランスに流れる電流値を変えても周波数特性は変わらない。

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PhfD-5 調整11 トランス入れ替えた。

2019-10-27 00:05:59 | PhfD‐3.2

低域が伸びないのは、もうトランスしか思いつかない。ということで、TSMの段間トランスをアイエスオーのNP126にしてみる。

プリアンプから外して移植。

測定してみた。

上から二番目がNP-126,下の赤い線がTSM。

あらら、このトランス、低域伸びてないのかな。

マイッタ。

 

試しにTSMトランス二次側にターミネート抵抗2.7kΩ(600Ωの4倍以上)を抱かせてみたが、全くダメだった。

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PhfD-5 調整11 前々回のNFBをもっと増やす、を測定。

2019-10-26 00:03:04 | PhfD‐3.2

NFBを増やした音を聴いたらダメだった。

ばらす前に測定してみよう。

段間トランス出口。

上の緑の線、一本だけ上がってる物。聴感はもっと伸びてる気がするんだけどな。

黒っぽい、上から二番目がNFB10dB。下の赤い線はNORMALの4dB。

音は悪いが、NFBが周波数特性を良くするのは確かのようだ。

 

ほかの対策を考えよう。

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600Ω伝送

2019-10-25 00:04:27 | アンプ

プリアンプの出力インピーダンスはオン―オフ法で測定し、調整したが、パワーの入力インピーダンス測定はアンプを使って測定するらしく、やっていない。そこで600Ω伝送の回路を教えてgooに質問した。

トランスに何も抵抗を付ける必要はなく、そのままつなげばよいと。

しかも添付した図はプリアンプではなくラインアンプでしょうと。

合ってるかどうかは自信ないが、呼び名について私の考えを述べる。

ラインアンプはライン信号をパワーアンプに入れる為、数倍に増幅する。これに音量調整を付けてプリアンプとなる。プリ(Pre)とは前に、という意味があるので、パワーの前に置くアンプ、という意味になる。これにトーンコントロール等、いろいろな機能を付けたものがコントロールアンプ。ラインアンプ単体でもいいが、これはプリアンプのカテゴリの中の一部。私はラインアンプ部、と呼ぶ。

どうも放送関係の人間が答えてくれたようだが、ま、いっか。

 

プリアンプの出力トランスの二次側に取り付けた抵抗、680kΩのパラ、600Ωのターミネイト抵抗を外した。Rchの出力の配線材の長さががギリギリだったので、あとで交換した。

パワーの分は入力端子からアースに落とした600Ωの抵抗も外した。

この図の600Ωの抵抗を勘違いしてた。抵抗ではなくトランスの事だったらしい。

これで音出し。

音場が「ぱーっ」と広がったように聴こえた。正確には、音場がクリアになったのだが、広がったように聴こえた。DALE、理研のRMGの抵抗とはいえ、こんなに音を曇らせてたんだ。

今までは電圧伝送の時と同じくらいに良くなってきたと思ってたが、これで電圧伝送を超えたかな、と思う。

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PhfD-5 調整10 NFBをもっと増やす。

2019-10-24 00:03:12 | PhfD‐3.2

フォノイコのNFB量を4dBから5dBに変えて鳴らしてみた。

低音はほとんど変わらなかった。ガックシ。

少し散歩でもしながら頭を冷やす。

ライントランスがだめか?

NP-126をプリアンプから外してもう一度つなげてみるか?そういや、NP-126だった時も低音出てたか?あまり覚えてない。出てた時も有ったような。

虎の子のA-8713を出すか?後で価値が出るかと思って取って置いてあるが、それならF‐5006も有るじゃないか。

もっと頭を冷やそう。

取り敢えず現状を確認ということで、もう一度測定をしておく。

グラフを見てて、もう一番良かった状態にしてみるか。600Ω(Secoundary)からNFBを取るのではなく、5kΩ(Primary)側からNFBを取る。

そして測定。F特をRCA出力、段間トランス出側と二か所から測ってみた。

 

れ?前より悪くなってる。それでも今まで2番目に良い。

試しに各部の直流電圧を測ってみた。

なんという事か。初段E80Fの電圧が高い。プレートは100V(設計69V)、カソードは1.6V(設計0.9V)。なんじゃこりゃ。

段間トランス一次側は直流電流を15mAほど流してる。二次側は直流電圧が出てない。初段のカソードに直流が掛かってるんだ。ってNFBは交流か?そうだよな、信号に掛けるんだから。そんなことも知らなかった。

一次側からのNFBはやめよう。

もう一度F特が良かった時のグラフを見直した。

U7の内部抵抗を上げたときが良かった。

もう一回U7のカソード抵抗とプレート電圧を調整してみた。

片ユニット10,000Ωに合わせたが、周波数特性は物足りない。

はあ。

こうなったらNFBをもっと増やすか。NFB否定派なんだけどな。

元の27kΩに20kΩをパラって14kΩにしたときは5dB。今度は10kΩをパラって7.3kΩ。NFB9dB。この辺が良いところか。余りかけすぎると音が死ぬ。

合わせて段間トランス出側のF特も測ってみた。

一番上の線、若干改善が見られる。

Rchで試したのでLchもあわせるか、と思ったが、試しに4,7kΩの抵抗を付けてみた。これはやり過ぎ。音量が半分になってしまう。F特も悪くなった。なのでRchと同じ27kΩと10kΩのパラで7.3kΩにした。こちらはU7のrpを4.5kΩのままなので、違いが出るか測定してみた。NFBが20dB?何じゃこりゃ。電圧を測ったら初段が高い。ああ、段間トランス一次側からNFBを取ったままなんだ。すぐに直し、まずは音出し。測定は後だ。

あれ?音が死んでると思ったが、そうでは無い。本来設計者はこの音が目的だったのかな?真空管、トランスなどの定数の違いでNFBが4dBで済んだのかな。私との技術の差?

まあ、良い。あした音量上げて聴いてみよう。今は余り音量を上げられない。

けど、い感じかも。

もしかしたら初段と12AU7とトランスなので、位相の回転が軽くて済んだのかな?発振・歪の心配が全くない。

これで良いのかなーってのは有るが、今のところどうしようもない。

まずは聴いてみてだ。

翌日鳴らしたらダメだった。楽器ではなく信号を聴いてる感じ。低音はそこそこ伸びてるんだが。

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PhfD-5 調整9 NFB増やす。

2019-10-23 00:01:21 | PhfD‐3.2

もう少し低音が欲しい。

今はNFBは4dBほどなのだが、これをもう少し増やしてみる。

いま、NFB抵抗が27kΩなのだが、これに100kΩをパラで追加して21kほどにする。NFB量は5dBほどか。

早く聴いてみたい、流石に調整は飽きたのでゆっくりLPを掛ける。

低音の確認はいつものこれ。B面最後の方、ズンが出るかどうか。

おっと寝てしまった。

もっとパリッと高解像度かと思ったが、ふんわり柔らかい音になってしまった。心地良いので少し鳴らそう。

段間トランスはアモルファスコア。

ずいぶん右寄りの音なのでパワーを左右で入れ替えたが、左寄りになってしまった。なのでフォノイコを左右入れ替えた。若干右に寄った。

測定してて、B電圧が少しづつ上がっていくフォノアンプがあった。もしかしたら整流管がそろそろ引退かも知れない。

幾つかポップスとクラシックを掛けた。良い感じだ。少し高音が伸びてない気もするが、時々シャンシャンという音が出るときがある。なんだ?

中低音の解像度が上がったのか、聴いた事が無いリズムが鳴っている。

中音も位相ずれっぽい響きがする。

こりゃひょっとすると、かも?

そのうち左の音も大きくなって、左右のバランスが取れた。

測定してみた。

青い線。やはりいまいち。

 

 

PhfD-5に付いて。

初段はE80Fの五極管。プレート電圧が設計69Vと低いが、今回NFBを増やしたので、もう少し電圧を上げてやっても良いかも知れない。

グリッドから1.5μFなんてオイルコンデンサ―噛ましてるのだが、予備が無い。次はフィルムコン?なんて思ってる。ミニチュア管の五極管なんて使った事が無いのでよく分からん。

 

次段は12AU7をパラで使用。こいつはプレート190V超なので結構な使い方と思う。

色々調整したが、今は内部抵抗rp9.3kΩ位で使っている。

 

12AU7の負荷抵抗となる段間トランス。これは5kΩ:600Ωでヤフオクで入手。

出品者によると10~20mAくらい流すとよいとのこと。

最初から変な音で、どうやら二次側を反転させて使うと良いらしい。

20kΩ:600Ωの物を入手して一次側パラにして5kΩで使えば低域がもっと伸びたのかもしれない。

 

RIAA回路はファインメットコアのインダクター、基本ビシェイの抵抗、値の無いものはDALE巻線。コンデンサーはASC。0.47μFと120Ωを追加しているが、あとで元に戻すつもり。

驚いたのだが、ここはDC電圧が来てない。ACのみで動いている。

CR型やNF型を測ったわけではないが、これがLCR600Ω伝送の秘密か?なんて思った。

 

終段はECC99のSRPP。ここのプレートも200V弱の高圧を掛けている。

SRPPというのは好きでは無いのだが仕方ない。カソード抵抗をアルファの小さい抵抗を使ってるのだが、あとで容量を確認してみないといけない。

電源は今は無い野口トランスのPMC35HG。チョーク2個とブロックコンデンサ3個で強力にリップル除去をしている。

 

左右別のモノブロックで組んだ。

測定をし直して、もう少し調整が必要だ。

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PhfD-5 PFB。

2019-10-22 00:03:04 | PhfD‐3.2

低域が出ないLCRフォノイコ。段々見えてきた。

1kHzの信号を入れRCA出力0.6Vに合わせて、その時の入力を一定とし、周波数を変えて出力を測定した。

この時の入力電圧は13mVほどで、33dBほどのゲインとなる。設計は40dB(100倍)なので若干小さい。

この測定結果がRIAAカーブとなると思うのだが、青の線は明らかにおかしい。

NFBがおかしいようなので、NFBの電流を測ってみた。

なんと29.4μA。こんなに小さいの?

外しても若干電流が流れてる。

 

 

低域増幅不足は、それ以前の段のF特が原因と思う。

NFBを掛けると出力電圧が上がる現象。冗談で言ってたのだが、これはほんとにPFBかもしれない。

・・・NFBは初段に「逆位相」信号を戻す。これで信号がほんの少し打ち消される。これが逆位相ではなく、同位相の信号なら?

これを直すには・・・どこか位相が逆なんだ。段間トランスの一次側、巻き始めの丸印は電圧の低い方。

これが逆になると二つのサイン波が打ち消す方向になるらしい。

なら二次側を反転しよう。

測定してみた。

NFBの電流が若干下がった。

赤い線は変更前。青い線は変更後。鶯色は前の段間トランス一次側からNFBを取ってた奴だ。これが一番良いのだが、音がおかしい。

 

RIAA回路の前の段間トランス出口でF特を測ってみた。少しは良くなった。この原因は・・・

真ん中の深緑の線は変更前、その上の青い線は変更後。今回の奴。NFBが掛かって少しF特が良くなった。

もう少し持ち上げたいが、とりあえず音出してみよう。

 

結果は、いたってふつーの音になった。低音は少なめ。ただ、前ほど高域の癖は無い。今まで聞こえなかった音が出てきた。

やっとまともな音になった。

これでNFB量は4dB。段間トランス入口にNFBを掛けてた時はもう少し低域が出てたので、NFB量が多かったのだと思う。

NFB、増やすか?

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MfD-3.1 測定

2019-10-21 00:00:17 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

PhfD-5の解析が大変そうなので、調整の簡単なMfD-3.1パワーアンプの測定をしてみた。必要なら初段のドロップ抵抗を交換するつもり。

まずは各部の電圧測定。なんか全体に下がってるような気がする。整流管が疲れてきたかな?

初段X7のプッシュとプルで電圧が微妙に違っていた。

そして出力-歪率測定。歪み3%基準で出力を測ると、意外に小さい。8W(1kHz)は無かった。

10kHzは問題無いが、100Hzでは歪が大きい。なんでだ?入力トランスの特性かもしれない。

そして出力段のカソード電圧をプッシュとプルで測った。驚くことに、プッシュとプルで差はほぼ無かった。いや、書き方がおかしい。差はあるのだが、出力上げても差が変わらない。これは気持ちいい。ミューラード型をやめてトランス型にした理由がこれである。

上の赤と橙はミューラード型の物、そのすぐ下の薄い青と濃い青は今回の入力トランスの物。

下の方は橙がミューラード型のプッシュとプルの電圧差、濃い青は今回のアンプの物。

そして、もしかしてこの差がX7のプッシュとプルでの電圧の違いか、とも思う。元設計ではこの電圧差をなくすように抵抗を調整するように書いてある。

3%歪みの時、入力0.954Vで出力7.6W。もっと感度が良いはずなんだが、割と良くなかった。もしかしたら発振器とのインピーダンスがミスマッチなのかもしれない。

X7は60V近くまで増幅してるが、17倍ほどだ。増幅率μ100の真空管とは思えないが、真の増幅度とはちがうらしいので、あとで計算し直そう。

 

周波数特性は以前測って問題無しだったので止めた。って言うか測定するの忘れた。

出力からすると入力インピーダンスが600Ωではないかもしれない。もう少し検討だ。

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PhfD-5 調整8 NFBもどす。

2019-10-20 00:02:19 | PhfD‐3.2

今日、昼間音量を上げて聴いてみた。かなり期待したのだが、低音は充分では無かった。がっかり。

LCRフォノイコの調整、手詰まりだ。

段間トランスの繋ぎを色々換え、U7の動作点を変え、その都度測定をしてみたが、低音の量感がイマイチだ。そういやNP-126を使ってた時も設計通りいかない。確か結局10kΩ:600Ωで使っていた?いや、あれは直して20kΩ:600Ωにしたんだっけ。

NFBの利点は歪率の低下、ダンピングファクターの向上、周波数特性の向上。

そうか、初段E80Fと二段目12AU7のF特のかまぼこをNFBで改善するんか。

段間トランスの一次側をシリーズにし、NFB抵抗を取り付けた。NFBの線が届かないので焦ったが、やりくりしたら届いた。

まずはF特の測定。

おお、良い感じじゃん。

ええと、40Hzで17.64dB。ここは20dBと思ったが、それはRIAA。IEC基準だと良いところになるんだ。あとでどっちか確認しよう。

 

音出し。低音が出てるとこまで曲が流れなくても分かる。良い感じ

ナッツクラッカーのB面最後方の曲、ズンが出た。良かった。

ただ、高音の抜けがイマイチになった。空気感と言うか、それがやや落ちた。それでも一般のフォノイコよりは良い音だと思う。

NFBを掛けると中音張り出しの変な音になってしまう。NP-126に戻そうとしたが、まずは正式な回路に戻してからだ。

まてよ、配線間違ってたんじゃないか?

過去の画像を探した。

トランスを交換したときの記事より、画像を見てみた。

NFBは丸ポチの印のある、トランス巻線巻き始めに接続する。その配線が無い。ちょうど反対側は真空管に隠れて見えないが、配線間違えの可能性大。

初段のカソード電圧を段間トランスのアース側に接続。よく分からんが、PFB(ポジティブフィードバック)になってねえか?そんでF特の強調された、あんな音になった・・・。

納得。偉い遠回りしたが、お蔭でトランスの勉強になった。

どこをどう弄ってどうなるか?全く想像つかなかったことをやった。トランスが難しい、と思ったがかなり親近感がわいてきた。

NFB無しの音は中高音の広がりが凄い。低音を犠牲にした感じだ。これはパワーの入力トランスを使い始めての音とよく似てる。低音を犠牲にしても欲しいか?と聞かれると微妙だ。今の音はハイ落ちっぽい。そりゃ前の音を聴てるからで、これがまっとうな音。中域の張り出しはそこそこだが、歪っぽい、きつい音ではなく聴きやすくなった。物足りない、ってのも正直なところ。

ただ、NP-126を使ってた時の音を思い出すと雲泥の差だ。この中域の透明感、パリッとした感じは「アモルファスコア」って感じ。ファインメットはこの張り出しが無くフラット、って感じかな?まあ、OPTしか聴いたことはないが。私はこういう音が好きなんだ。NP-126(多分オリエントコア)はもっと厚い、滑らかな音かな。

こうやって聴いてると、NP-126の時の音はどうも欠陥だったような気がする。単純にトランスを入れ替えただけなのでそれは無いのだが、どうしても「トランス付きのアンプだから」と、全体に縮こまった、押さえつけられたイメージしかない、と諦めていた。もちろんそんなはずは無いのだが、今のこのフォノイコが良くなっているからだ。横の広がりに制限された感じもない。ストレスなく音が飛んでくる。まだやってないが、CDといい勝負するのではないか?こんだけ良い音するのに、シュアーのM97HEなのだ。メインのタンテでもない。それはプリとパワーを組み直したことも大きいかも知れない。なんとなくパワーがフォノの良いところを(全体のインピーダンス整合で)引き出したような気もしないでもない。

 

え?それって私には不可能と思ってた全体のチューンナップでは無いのか?一時期ある程度行くとこまで行って満足してしまって「やることなくなった」なんて言ってたっけなぁ。まあ、先は長い。

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PhfD-5 調整7 Lchも。

2019-10-19 00:02:39 | PhfD‐3.2

音量上げて聴いてみた。左右の音量が違うとイマイチ効果が確認できない。が、なんとなく傾向は見えてきた。

パワーの入力トランスが不調で低音が出なかったとき、高音がやけに広がって聴こえた。その時に似てる。

調整した方は前より広がりが減って残念になった。

しかし低音の量感が増えた気がする。

こうなったらLchも変更。Rchに合わせよう。

同じ抵抗が無いので間に合わせだ。

これで測定。今回は歪も測ってみた。

Lchは0.9%ほどに倍に増えてしまった。初段E80Fのプレート電圧が下がり、トランスの使い方も変わったからかな?でも1%未満なので良しとしよう。

周波数特性はRchともよく似ている。Rchは緑の線で、100k以上が下がってるやつだ。この線には濃い青の線が重なってる。これがLchの最終だ。出力0.6V固定で測定。この時入力は12mVほどになった。

変えたところは、

U7のプレート電圧を下げた。設計196Vに対して131.4Vまで下げた。ここまでしないとカソード電圧が下がらず、計算上のU7の内部抵抗が10kΩ以上にならない。ここまでしてやっと10.65kΩなので、もしかしたらあんまり効果無いのかもしれない。

段間トランスの使い方は、一次側がパラ接続、二次側はシリーズ接続。

 

これによってインピーダンスは1.25kΩ:600Ωになるはず。電圧比は2.89から1.44の半分になった。ほんとはもっとインピーダス比を上げてNFBを掛けるのが正解なのかもしれないが、今はやめておこう。

いま、夜中なのだが小さい音で鳴らしてる。大人しくなったが、これがほんとの音なのかもしれない。時々聴いた事のない音が出てくる。

音量上げて、どうか、かな。

漸くここまで来た。フォノのトランスを替えたときは失敗かと思ったが、何とかここまで来たかな。

後は仕上げがある。

フォノは今日変えた抵抗をちゃんと同銘柄にする。

プリのVRとセレクターをフロントパネルに穴を明け、ちゃんと付ける。

パワーは初段X7の電圧を下げる。

こんなとこか。

タンテも部品交換をしなければ。今日注文してたパーツが届いた。

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PhfD-5 調整6 RIAAその2.

2019-10-18 00:01:44 | PhfD‐3.2

RIAA部の調整を続ける。

二つあるコイルの1.9Hの方は低域の調整だと思う。

コイルに並列に、直列に繋いだ抵抗が抱かせてある。これは巻線のターミネート抵抗に似てる。そうなると、音量を上げるのはこの直列の抵抗値を上げてコイルに電流を流してやればいい。

同じく直列に繋いだ抵抗の中点にさらに抵抗~コンデンサーが繋いである。

このコンデンサーは低域のロールオフ?の周波数を決める。設計では50Hzらしいが、これを下げよう。現在は0.47と4.7で5.17μFだが、れにさらに0.47を追加して5.64μFになれば45Hz位になるはず。

っと、よく見たらもうすでに付いていた。以前やったんだっけ。

では計算して増幅度を上げる。

現在510Ωと33kΩがパラって502Ωとなっている。この33kΩを外してしまおう。

そうして中点から取っている抵抗も600Ωの抵抗を追加して計100Ωとする。

これでどうだ。

・・・あまり音は変わらない。

うーん、なら510Ωの抵抗を600Ωの抵抗に交換して・・・・

止めた。こういうことして、音が良くなったと言ってる人がいる、と雑誌に載ってた。

RIAAを崩してまではおかしい。

 

 

多分段間トランスだ。こいつを何とかしよう。

といっても何するの?しばし考えた。

一次と二次の巻線は二巻き線ずつあるので、この接続を替えよう。

まずは二次側をシリーズからパラに替え、5kΩ:150Ωにした。いつもならここで試聴なのだが、これで周波数特性を測ってみた。トランスの勉強だ。

ん?低域が下がってる?

 

んじゃ、パラ―パラにしてみた。1.25kΩ:150Ωになる。

こうなったら全部やってみよう。

低域の伸びてる順に上から、

一次側パラ - 二次側シリーズ (1.25kΩ:600Ω)

一次側シリーズ - 二次側シリーズ (5kΩ:600Ω)

一次側シリーズ - 二次側パラ (5kΩ:150Ω)

一次側パラ - 二次側パラ (1.25kΩ:150Ω)

となった。

二次側はシリーズ(600Ω)の方が良い。

ちなみに電圧比は38dB。ここは40dBくらいになるらしいが私のフォノイコはCDとほぼ同じ音量になる位でかい音が出るので、もう少し下げても良いと思う。MCを昇圧トランス繋いで音出すと歪むし。

もしかして、トランスの二次インピーダンスを測ったら2kΩなんてなったから、下げるために二次側シリーズが良いのか、もしくはシリーズで600Ωになるからか?。

分からん。

 

 

もう一個気になってるのが、U7の内部抵抗。電流を調整して今は10,000Ωにしてるが、設計によると8kΩ位になる。こいつを10kΩ以上にしたらどうなの?

ドロップ抵抗を10kΩ→15kΩにし、初段のドロップ抵抗を33kΩ→10kΩ→5kΩ→1kΩ→120Ωと下げて行った。

これで周波数特性を測った。ほんの少し低域が伸びたが、誤差範囲とも思う。そしてゲインが34dBに下がった。

これで音出し。

Rchのみで調整してて、Lchは前のまま。さすがに分かるほど音が小さい。

片チャンだけで音出ししてるが、音が丸く大人しくなった。レンジも狭くなった感じだが、低音は少し膨らんだ。

夜中なので音量を上げるのはおあづけ。

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PhfD-5 調整5 RIAAに手を漬ける。

2019-10-17 00:05:10 | PhfD‐3.2

昼間、音量を上げてLPを聴いてみた。

ほぼ、低音が無い。

昔の入力トランス付きのパワーを聞いた時と同じだ。

まずはインピーダンスを測ってみよう。

U7の調整が合ってるか楽しみだ。

よく分からないのだが、段間トランス出口のプラス側の配線を外し、600Ωの固定抵抗を噛ませてインピーダンスを測定する。こんなんで良いのか?ちと不安だが、やるだけやってみる。

結果は1kHzで2000Ω超。何だこりゃ。緑の線。

ON-OFF法なので、ON時の信号を合わせず入力信号を6mV一定で測定。これがまずいのかと思い、周波数を替える度出力0.6Vに合わせて測定したがあまり変わらない。赤の線。

グラフを見てショック。もっとまともなものになると期待してた。

って、もしかしてNFB掛けたらフラットになんじゃね?

NFB復活させて測定を試みたが、発振してそうでやめた。抵抗外すとプーとか言いやがる、このアンプ。

 

 

はあ、次に周波数特性を測ってみよう。

フォノイコはゲインが大きいのでやりづらい。入力を0.006mVとした。結果は前と大違い。

鶯色は調整前。赤が今回の測定結果。

本来RIAAは30Hzほどで20dBらしい。少し増幅が足りない。20kHz以上の盛り上がりが不明だが、聴こえないので良しとする。

参考に青の線はRIAAカーブのグラフから読み取って作ろうとしたのだが、計算が面倒なので止めた。

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・・・・

このカーブ、何とか調整できないか?過去のMJ誌を読み返した。

2011年8月号の岩村保雄氏の記事だ。この氏は翌年2012年6月にも投稿があり、記事に使ってた段間トランスは試作品で、本製作品が完成したとのこと。その際ターンオーバーのインダクターの値が1.8Hから1.9Hに変更になったとのことだ。

それに合わせて各定数を変更したのだが、コンデンサーを少し変えただけだった。前は違いが分からずすぐに諦めたのだった。段間トランスの使い方がおかしかったのだと思う。

私は低域の増幅を上げたい。

以前作った計算式をまた見直した。当時も同じことを考えててターンオーバーの値を上げようとコンデンサーを追加してた。もう一度検討したら変曲点の周波数を下げただけで、増幅量は変えてなかった。当時あまり効果無かった覚えがある。

なので今回は10倍=20dBを13倍にした。

アースに落とす抵抗は120Ωと1200Ωパラで109Ωだったが、これを120Ωと600Ωパラで100Ωとする。

丁度1200Ωが有ったので既存の1200Ωにパラって600Ωとした。

真空管に絡む部分ではないのでそのままセッティングして音出し。

配線中、凄くめんどくさい抵抗の付け替えで、あっち立てればこっち立たずの泥沼にはまったら嫌だなー不安が過ぎった。

音出しはすんなり行った。

音は、低音が少し太くなった。中高音は少し張り出し気味だったので抑えられればいいと思ったが、予想以上に落ち着いてしまった。これでは普通のアンプになってしまう。

低音はもう少し持ち上げても良いかと思う。

ただ、頭でっかちだったバランスが今は少しバランスが取れてきたので、高音の音場が狭くならないか少し不安だ。

 


 

しかし、NFBを外す前はこれが良い音だと思って聴いていた自分が恥ずかしい。

今は高音の伸びも感じる。前はハイ落ちが酷かったのを私の耳が劣化したと思っていた。

一番違うのはコーラス。こいつがまた一段と自己主張してきた。
こんな声も入ってたの?というのも出てきた。中低音のSNが上がってその辺が際立ってきたのだと思う。

いったいどこまで行くの?私のシステム。

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また真空管が逝った。

2019-10-16 00:05:45 | プリアンプ

フォノの調整をしていて、音出ししようとしたら左が出ない。

ケーブルを左右入れ替えたら原因はパワーだ。電圧を測定したら初段管のカソード電圧が出てない。すぐに電源OFF。

さて、BGの電解コンデンサーじゃなきゃいいのだが。

あ、そうか。再度電源入れて初段12AX7を見たが、ヒーターが点いてない。

またか。

一回目は8月ころ。EHの12AX7。

二回目は9月ころ。JJのECC83S。

今回もJJのECC83S。

何か立て続けに起きた。手持ちが無くなってきた。遊んでるアンプから外すか。

 

そういえばざざ、っとノイズ。あれが前兆だったのかな。片ユニットのヒーター不良でプッシュプル出来ずにシングル動作。音が小さかったのはこれか。ぼっっと言って音が出始まるのはヒーターがいきなり導通したのかな?

思えば電源トランスの巻線一個に真空管一本しか使ってない。ヒーター過負荷なのかな?後でヒーター巻線の電圧を測ってみよう。

 

 

 

次の日、フォノイコを弄ってて、音出ししようとしたらまた音が出ない。

フォノイコの電圧を測ったら、終段のECC99の電圧が出てない。

他の管に電圧が行ってしまうと思い慌てて電源を切ったが、ヒーターの点灯を見てない。

電圧が全く出てないわけではないのでヒーターとは思わないが、確認のため再度電源を入れたらヒーターは点いた。内部かな。

 

ここ半年の間に4本も失った。早いペースだが、何か原因でも・・・・まあ、買ってから10年近くは経ってるかな。寿命寿命、と考えることにした。

しかし J J ばっかり。

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