analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

真空管のサブシステムでSP‐50を鳴らす

2022-06-24 00:05:52 | CfD‐2 (TAC-1イミテーション)

プリをばらしてしまったので何で鳴らそう?

ヤマハのPS‐LX80ではすぐに飽きる。

そうだ、EL34PPのステレオタイプを持って来よう。プリはX7+U7カソホロ。

ある意味私の真空管アンプの基準だ。

これがいまいちだったらプリのシングル化が本物だし、良かったらTRプリメインをプリで使った時の変わりようがスピーカーもしくは部屋・セッティングが原因だろうと判断できる。

 

まあ、その前に久しぶりなので試験的にSP‐50で鳴らしてみた。

低域を出すためと、プリの解体にスタンドに使ってた丸椅子を外したので床に直置きとしてみた。

超低音がないので物足りないが、一応低音がふっくらした。

そうだった。このスピーカーは低音が寂しいのを床に近付けるか壁に寄せてバランス取るんだ。

そして懐かしい感じになった。

ツイーターが低い位置になったのでハイ落ちがすごいのも一因か。

これだと私には物足りない。

 

 

 

 

DS‐3000で鳴らしてみた。

思ってたよりは良く鳴っているが、細かいニュアンスが出てない。

張りの有るというより硬い棒で叩いてるようなカンカンした感じ。

それ以外はメインのアンプより一段落ちるが聴くに堪えないわけではない。

安定感と言うか聴いていて安心できる音。

なかなか面白い。

 

記憶ではこのアンプがここまで鳴ったことはない。

っとすると、ミッドハイの振動板交換か、セッティング。

位置替えをする前は今ほど鳴ってなかったから、今の位置がハマったのか。

まあ、もう戻して確認する気はないからこの辺にしておくか。

 

位相ずれかと思ったが、スピーカーケーブルのプラスとマイナスを入れ替えてみたが問題無い。

そういえば、サーマックス?のテフロン被覆のクリーミーな音が気にならない。

良く聴くと片鱗が聴こえる、程度だから問題無い。

多分「サブだから」と言う気持ちが有るからこれはこれで良いかも、なんて思えるのかな、なんて考える。

 

良い感じで鳴っている。

 

20220326

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TAC-1 Ⅱ型の検証

2019-01-03 00:00:43 | CfD‐2 (TAC-1イミテーション)

先日電圧測定をしたが、TAC-1 Ⅱ型のプリが設計通りにいかなかった。

初段12AX7について設計値は、

負荷抵抗100kΩ

負荷抵抗入口電圧154V

カソード電圧1.2V

カソード抵抗2kΩ

二段目カソホロのグリッド電圧112V

これで検証するとどうもわからないことがある。

上杉さんの事だから、普通の動作例を使わないのか?独自の動作例を持ってるのか?などと勘繰った。

まず、プレート抵抗入口が154Vでは低すぎる。もしかして、プレート抵抗と何かの抵抗が合成して変わってるのか?ドロップ抵抗とブリーダー抵抗がある。次段のグリッド抵抗もある。こんなの一個一個検証してたら、泥沼じゃないか?そう考えると目の前が真っ暗になった。「性能引き出してないこのアンプやめるか?」と考えた。

 

少し経って、

「じゃあなんでたくさんの人が同じ設計(動作例)を出してるんだ?見るからにTAC-1型もそんなに変わったものではない」

そう思えてきた。やめる前に、動作曲線を引いても良いんじゃないか?そう考えた。

引けば引くほどこの動作点が分からなくなった。

条件を整理して、

プレート抵抗入口電圧154V

カソード抵抗2kΩ、カソード電圧1.2V、カソード電流0.6mV

これらから、0V時の電流2mAくらいを仮定して、

プレート抵抗を探す。

これで出た回答が約82kΩ。

おお、こいつはもしかして・・・

ブリーダ抵抗はプレート抵抗と繋がってアースへ。こいつでプレート抵抗が変わってる?

抵抗を並列で合成すると、77kΩ。0V時の電流を少し弄ってやると出来た。

表の緑の線がそれなのだ。

だが、こんなのは当てはまらない。

実機テストでカソードを0.6mAにするためには入口電圧を上げなければならない。

設計のソフト、TINAでも同じ結果だった。まあ、このソフトは使い切ってないので不完全だったかもしれない。参考だ。

では何だったのか?入口電圧を250V、プレート抵抗を100kΩとすると0.6mA流すのに電圧降下が60V。よってプレート電圧が190Vとなる。これは実機テストの結果に近い。この辺が回答だと思う。

 

 

負荷曲線を検討し終わり、「なんか意味あったのか?」そう思った。

よく考えると、オーディオ真空管アンプを組み始めて四半世紀が経った。そして初めてこの線を引いた。まともに引けたのは今回が初めてだ。

実機テストと合わせたので、割と近いものだということが分かった。

上杉さんの回路図が間違いではないか?と確信が持てた。

最初はこんなに低いプレート電圧で何かいいことがあるのか?それが上杉さんのノウハウなのか?さすがプロは違う。私なんかが真似しようとするのをあざ笑ったてるのか?

参考までに、25年ほど前、プリアンプを組んだ。50年近く前上杉さんが設計したマツキントッシュイミテーションタイプだ。これはダイナミックレンジを上げるため、真空管を高電圧で使う、とかあった。その時から比べると、大分変ったものだ。それでも使った基本的な回路は変わってない気がする。

 

 

真空管アンプを組んだ中、プリアンプに使った時間が一番長いと思う。

それが今回、自作の限界か、そこまで思った。

ショックのあまり今回の検討は意味の無い感じがしてならない。

しかし今になって思うと凄いことを始めたのだ、そう思えた。

自作をやって怖いのは、最高と思ってた機器が欠陥だった時、だ。

まあ、そのために検証として、トランジスタアンプを用意してるのだが。

いい経験になった。

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TAC-1 Ⅱ型 鳴らす。

2018-12-22 00:00:45 | CfD‐2 (TAC-1イミテーション)

昼間はどうも音が良くない。

日が暮れてから音を出す。

昨日調整した、TAC-1 Ⅱ型 プリアンプ。

一曲分位は違いが分からなかった。

二曲目から違った。

歌手の表情が見える感じ。コーラスも。

今までは、もやもやの中で歌ってたんだ。

個々の音も混ざらず、独立して飛んでくる。

解像度が上がった。

全体の音色が硬いか柔らかいか、と言われれば依然硬いが、金属質な響きが減っている。

 

ついでにパワーの電源ケーブルを少し変えた。

壁コンについてたミツマタ(ヨツマタ?)を外し、タップにつけてた電力メーターとミツマタを外した。

さらにクリアさを増した。

 

素晴らしい。

 

 

動作点を変えた、というのもあるが、電源のチョーク一個とドロップ抵抗を外したというのもある。

この抜けの良さは、電源、と思う。

表情が見えるようになったというのは動作点、だと思う。

こういう風にいじれるのが自作の醍醐味。ほんとは設計なんだろうけども。

楽しい。

 

 

思えば最初に作ったアンプはプリアンプだった。

 

最初のプリは一生もんのつもりでパーツは知る限り最高(高価)なものを使った。

マツキントッシュの超有名プリのイミテーションだ。こいつは途中組み直しを何回かしながらしばらく使った。

 

次は一段増幅+カソホロ+出力トランス。こいつは気に入らず、すぐに解体。

 

カソホロでトランスが動かせるんかい?ということで、PPでトランスを駆動。どうもトランスの音というのがあるように感じた。

 

そしてTAC-1型。プリの音を感じさせない、そのまま増幅という感じが良かった。ちょっと薄味だが、現在までメインとして使っている。

 

そんなわけでもう少し濃いめのプリが欲しいと思ってる。まあ、それ狙うとこの解像度、抜けの良さもスポイルするんだろうな、と思う。

 

以前はプリ無しCD直結という時期もあった。

しかし、抜けは最高にいいのだが低音が無い、カチカチな音ということで、試しにプリを繋いだらトロっとした感じと余裕みたいな感じがが出て「必要」となった。確かに細かいノイズのような信号はどこかに行ってしまったかもしれない。音を全部出してないのかもしれない。元の音を加工するのは避けたかった。

それ以降、プリはずっと使っている。

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TAC-1初期型 その2

2018-12-21 00:00:33 | CfD‐2 (TAC-1イミテーション)

TAC-1Ⅱ型を調整してる間は初期型を鳴らしている。

こいつには不満がないばかりか、らしい鳴り方をして好ましい。

全体に音色に単調な部分があるが、不満があるわけではない。

音場が広い。聴いてる最中は問題無いのだが、後で思い起こすとちょっと無理してる感じがしないでもない。

低音は下まで伸びてないが、量感でバランスしてるよう。

パソコンしながら聴いてるのだが、ほんとに気持ち良い。

メインのⅡ型は音色が豊富なのだけれども、ちょっと作り物っぽい。こちらは若干余裕を感じる。

 

初期型はコンデンサにフィルム(ASC)を使い、ダイオード整流。VRはコスモスの汎用品。

Ⅱ型はオイルコンを使い、真空管整流。VRはアルプスの超高級品。

 

これだけの違いがあるにも関わらず、初期型は健闘している。

これだけの違いがありながら、これだけの差しかない。

しかしこの差が問題なんだ。

 

乱暴に言うと、初期型は市販よりちょっといいもの。一般的には十分な音質と思う。Ⅱ型は差は少ないものの、初期型では出ないものを持っている。オーディオ的な楽しみ。

両方に気になるのは、デカップリングコンデンサが左右共通ということ。分けたほうが良いというが、効果を実感したことはない。

配線が高圧とアースが錯綜している。

アース線が普及品。

VRのシャフトがケースに当たる。感触が良くない。

照明を付けたい。

 

まずは音を聴いてからだ。

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プリアンプの調整

2018-12-20 00:00:19 | CfD‐2 (TAC-1イミテーション)

先日、違うプリアンプの検討なんてやったが、現状のTAC-1のⅡ型が完成ではない。

4年前に作ったのだが、その頃は作って作りっぱなしだったんだな。

12AX7のEが156.6V(154V)、Eが0.95V(1.2)、12AU7のEが202V(218V)という実測データ(カッコ内は設計値)。これを調整する。

 

目標はカソード電圧の1.2V。Rkが2kΩなので電流値は0.6mAとなる。

 

まずは電圧を上げる。電源のドロップ抵抗。47.2kΩを46kΩにしてみる。

156.6Vから156.3V・・・

上げるはずが下がった。

 

今度は46kΩを思い切って33kΩにする。

こんなもんしか上がらないの?

 

うーん割と上がらない。今度は20kΩにする。

これでもダメなの?Eは1.010V。もっと上げたい。

二段目Eの電圧を計ったが、あまり上がってない。大元で上げるか。

二段のチョークの間に2kオームの抵抗がある。

これを1.8kΩにしてもあまり変わらなかった。後段のチョークと1.8kΩを外してしまった。

 

これでやっと行ける。12AX7のEは187.2V

12AU7のEが218.0V

まあまあか。そして肝心のEが1.147V

1.2Vには少し足りないが、まあ、良しとしよう。電源のドロップ抵抗を10kΩにするか。その辺の微調整は、音を聞いてからだ。

とりあえず今日はここまで。

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プリアンプの測定 その4 電圧測定

2018-12-19 00:00:06 | CfD‐2 (TAC-1イミテーション)

先日プリアンプの電圧測定を簡易的に行った。

カソードの電圧は設計では1.2Vだが、実測0.9Vとなった。差は25%。ちと大きくねか?通常設計値の10%以内というのだけれども。

画像は夜に計ったものだが、電源電圧が少し高いのか、5%ほど高めな数字だ。

以前からカソードの電圧上げるなんてどうするの?状態だったが、最近EL34PPmonoで少しでも勉強した。

カソード抵抗は2kΩなので0.6mA流れるはずだが、実測の電圧より0.45mAしか流れてないことになる。

プレート抵抗Rは100kΩなので、設計ではB+電圧Ebbは154Vだから、Eは電流値を0.6mAとして計算すると、プレート電圧E94Vとなるはずである。

実測してみると、Ebbは156,6Vである。当たり前だ、このようになるようにドロップ抵抗で合わせたのだから。そしてEは109.6Vだった。

設計は112Vで、まあ、たかだか2V何だが、なんかおかしくないか?

 

 

やはり真空管は既定の電圧ではなく電流を流してあげないといけないのではないか?

動作例をネットで調べた。

【12AX7カソードバイアスの動作例】

100kΩの時、Ebb200V、R1800Ω、I0.65mA、ゲイン50.0、歪4.8% 

       Ebb250V、R1500Ω、I0.86mA、ゲイン56.5、歪3.9%

       bb300V、R1200Ω、I1.11mA、ゲイン57.0、歪2.7%

       Ebb350V、R1000Ω、I1.40mA、ゲイン61.0、歪2.2%

       Ebb400V、R820Ω、I1.72mA、ゲイン63.0、歪1.7%

 

200V、これがEbb最小の数字で、これ以下のデータは無い。傾向から見ると、これよりEbbを下げるとゲインが下がり歪が上がる。

勝手に作ると、

100kΩの時、Ebb200V、Rk2000Ω0.60mAゲイン45.0歪5.2% 

こんな数字無いのだが、仮にRkを2kΩと一割ほど上げたら電流値が少し下がり0.6mA、歪も少し上がり5.2%この辺になるんじゃないか?Ekが0.45mAはちと無理があると思う。

 

 

やはり12AX7は0.6mAほど流した方が良いと考える。

そうするとR100kΩが間違いか、EBBの154Vが間違いか。

まあRはパラメーターとして決めてからB電源を決めるので、Ebbが小さいのだろうと考える。もう少し動作点について調べてみよう。

 

 

今まで真空管は分かってきた気になってたが、まだまだ、こんな基本が分かってないんだ。

 

 

条件として、12AX7は0.6mA流す、負荷抵抗は100kΩ、カソード抵抗2kΩとする。

0.6mA、R100kΩより、E152Vとなる。

0.6mA、R100kΩ、E152Vより、ΔE(?)60VなのでEbb212Vとなる。

・・・でも実は二段目カソホロのEは設計値が112Vなんだよな。

 

これで調整するか。

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プリアンプの測定 その3 周波数特性

2018-12-17 00:00:08 | CfD‐2 (TAC-1イミテーション)

VALVE’S WORLDというHPを参考にさせていただいて、再度プリアンプを測定してみる。

ここによると、プリアンプは負荷に10kΩの抵抗を繋げてるらしい。

そうか、後段のパワーアンプの入力インピーダンスを見立ててるんだ。

何か余ったピンプラグは無いか探し、10kΩの抵抗を取り付け測定してみた。

最初歪が小さく超高性能プリかと思ったが、接触不良を起こしてた。ピンジャックのピンが細いのかもしれない。

 

歪は1%以下。なんかよく分からない。多分良く使う出力電圧は1Vぐらいなので、その辺では問題無いし、10V以上の出力電圧って、何か意味あるのか?どうすんだろ、ヘッドルームのマージンか?

出力電圧10Vの時の入力電圧は0.17mVとなった。設計が0.2mVとなってるので四捨五入か?いい所だ。

 

だからどうした?なんか意味の無い測定っぽい。

 

TAC-1の製作記事を再度見直した。上杉さんは、負荷抵抗を1MΩでやっていた。理想状態か。10kΩだと最悪の状態なのかも。どっちにしてもそんなので不具合が出てはいけないのだが、統一してほしいものだ。

 

今になって分かった。

「間違いなく配線ができ、ハンダ付けができる人ならだれが作っても完動」上杉さんがいつも言ってた。

そりゃそうだろう。と思っていたが、測定をして分かった。

発振もせず、歪も少なく、ちゃんと出力する。私が設計するとこうは行かないと思う。

凄いことなんだ。

 

もう少しプリで遊ぼう。

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プリアンプの初期型試聴

2018-12-12 00:00:21 | CfD‐2 (TAC-1イミテーション)

現用のプリアンプⅡ型を測定してるとき、試作の初期型を鳴らしていた。

音場が一回り小さく、音色が単調。まあ、一般のアンプのレベルと思う。以前はこれをメインで聴いていた時期もあったと考えると、感慨深い。

二日も鳴らしていると、以前とは違う鳴り方となった。

音場が広がり、音色がしっとりというか、金属臭さが減った。ん?と思った。もしかして実力発揮してなかったのか?と思った。

測定が終わって、Ⅱ型に戻した。

やはりこちらの方が上だ。音場がもう少し広がる。抜けもいい。ほっとした。

あれ?以前よりも金属的な感じが減った。・・・そうか、壁に掛けたオーガンジーを一枚増やしたからか。よしよし。

それにしてもなんか、一音一音が押さえつけられた感じがする。なんか、はじけた感じがしない。

もしかしたらパワーアンプのカソードパスコンを付けたからか?中音で、バックの聴いたことが無い音が聴こえるようになった。でも全体につくりっぽい音になった。これでは長く聴けない。聴く気にならない。

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プリアンプの測定 その2 何やるの?

2018-12-12 00:00:19 | CfD‐2 (TAC-1イミテーション)

プリアンプは何を測定するのか?ネットで調べてみた。

が、見当たらない。

以前拝見してた、 valve's world というHPで測定値が出てた。

基準出力電圧  1V
入力感度 300mV (ゲイン10.4dB 約3.3倍)
最大出力電圧 13V以上
歪率  0.03%以下(1KHz基準出力時)
再生周波数帯域  7Hz~75KHz (-0.5dB)

こんな感じだ。

 

測定してみた。

1000Hzで、基準出力1Vの時、0.38%。

この時入力電圧0.9Vでゲイン0.92dB・・・ちと小さすぎやしないか?

もしかしたら、負荷に抵抗を入れてないからか?

まあ、以前よりVRつまみの位置が下寄りになったのでオッシレーターの出力がこんなに小さいハズは無い。

分からないが異常ないのでこのままとする。

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プリアンプの周波数測定

2018-12-11 00:05:28 | CfD‐2 (TAC-1イミテーション)

パワーを測定した続きで、プリアンプも測定した。まず、歪率。これは0.039% at 10Vとなってなんかおかしい。低すぎ。

なのでこれは参考とする。周波数特性は、高域で少し落ちているが、低域はこれを見ると十分。だが、グラフがパワーアンプ用で、この条件にスピーカーの出力と抵抗があり、これを入れなければならない。適当に1Ω1Wと入れておいた。

プリアンプの測定とネットで検索したが、出てこない。あまりやられてないようだ。

今回はあきらめる。

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違うタイプのプリアンプ検討

2018-12-01 00:00:13 | CfD‐2 (TAC-1イミテーション)

TAC-1型のメイン機の気になるところ、もう少し音に力、躍動感が欲しい。

一段増幅+カソードホロワ。こいつってどうなの?

以前ラジ技の石塚氏?が言ってた。カソホロは最悪と。

それが気になってたわけじゃないが、もう少し何とかなんないか?

どうもMT管では力不足のような・・・

もう少し強力な回路が無いかな・・・

私の知ってるプリは、大体MT管の二段増幅とか、シンプルなのが多い。

以前、氏家という人が作ったプリ、確か5極管を使った、NFBを大量に掛ける飢餓回路?あれに興味が出た。しかしあれは製作・調整が難しい。

見るだけ見てみるか。

ラジ技誌1992年2月号。大分古いな。私が最初に作ったEL34シングルアンプが載っていた。懐い。

二段目にEF86の五極管を使った、カソホロアンプ。カソホロから出力と、初段に戻しながらトーンコントロール、このトンコンにNFB抵抗を組み合わせ、高帰還としてる。全体にあまり見たことのない回路だ。

今回路図を見るとそんなに難しいものではないと思う。回路図の書き方に癖があるっぽい。でもアースをちゃんと線で結んでるとか、こういうので回路図に慣れたかった。実際にはカソホロに電解コンデンサを使ってるって、あまり好みではないな。時間ができたら作っても良いか。

 

 

 

あと、真空管をパラで使ったらどうか?

今は左右の管を一本で賄ってる。これってクロストークには悪いんじゃない?

ってことでパラで左右一本ずつ使ったらどうなの?折角フォノイコもパワーもモノで組んだのだから、できるだけ左右分けたい。VRは、左右に分けると莫大な費用が掛かるから、妥協。

という訳で、ネットで調べた。

12AX7の場合、電流値が一定なので、二本分流れる。なのでプレート抵抗とカソード抵抗を半分にする。らしい。

増幅率は変わらないが、インピーダンスが半分になる。ふむふむ。

動作としてはパラシングルに近いとか。

それならプッシュプルで組んだ方が良いとのこと。

そりゃそうか。それでSRPPがあるんだ。

でもあの回路、上側の真空管が遊んでるっぽくって嫌いなんだよな。

でも使ってる人は結構いるから、一回聞いてみたい。

作るのは遠慮するかな。

 

そういえば、西電気の91とか、送信管使ってるアンプとかは、どんなプリをあてがう?

これは後から調べよう。

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TAC-1 初期型

2018-11-30 00:00:18 | CfD‐2 (TAC-1イミテーション)

メインのプリを眺めている間、初期型を鳴らしてみた。

 

記録を見たら、CRフォノ、NFフォノを組んですぐ組んだ。H22頃。もう8年も経つのか。

中を確認。真空管はJJとエレハモで程度は良さそう。

部品配置は上杉さんの設計に近づけたので、結構きれい。

拘らないと、こんなにすっきり出来る。

そして音出し。

あやや、ひどい音だ。こんなに悪かったっけ?

ガサガサ、広がらず、お団子。

メインとの差は認識してたが、こんなに悪かったか?まあ、メイン機が良くなったのだろう。

ウトウトしながら小一時間鳴らしたら良くなった。

低音が弾力的になり、広がりも出た。

ただ、高音はあっさり、中音は何というか、音色が少ない。トランジスタのTA-FA7ESの鳴り方に似てる。

多分上杉さんの目指す音はこれなんだなと思う。

ほんのり薄化粧、刺激的な音は出さず。

ただ、元気な音ではないと思う。

メイン機との違いは

配線材

VR。(東京高音)

シャーシー

入力、出力コンデンサ(フィルム)

今までは最高級パーツを使う、そうすると抜けが良くなりある所から世界が変わる、そう思ってた。初期型はトランジスタアンプとそんなに大差ない。しかしメイン機は真空管らしい音、というか、トランジスタと明確に世界が違う。・・・ちと大げさかな?トランジスタではこの世界が出ないだろう、そう思う音が出る。

ただし、金属的な音になってしまう。ややもするときつい音。

チョークが二個もついて、音が死んでない?そんな不安が来る。

初期型を聴いて、プリにはもっと力が出るはず、そう期待してしまう。

 

初期型のこの丁寧な鳴り方もたまにはいいと思うのだけれども。

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プリアンプの現状

2018-11-29 00:00:07 | CfD‐2 (TAC-1イミテーション)

フォノイコ、パワーがまとまったので、プリを見直してみた。

つまみを替えて、中も見てみようと思った。中を開いてみた。

今思うと結構な密度感。我ながらよく組んだものだ。ブログを見直すと2014年だから4年ほどになるか。

密閉だから結構きれい。埃もほとんどない。ハンダのヤニの飛び散りも少ない。

ヒーターはAC点火なので、DCにしてた時のラグが残ってる。ブリッジも。そういやヒーターアース取ったかな?無さそうだ。

増幅部の配線ももうちょっと整理できそう。アムトランスの単線使ってるし。

電源部にチョークが二個。そしてドロップ抵抗が二個。これは酸金だ。DALEの巻き線に替えたい。

アース線も順番が少し違いそう。

出力のジャックのネジが緩い。

入力のコンデンサと抵抗、これ外したいな。

鏡面仕上げのフロントパネルも磨きたいし、麦球で証明も付けたい。

手を入れるか微妙なとこだな。もうちょっときれいに行けないかな?とも思う。

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プリアンプのつまみ

2018-11-28 00:06:50 | CfD‐2 (TAC-1イミテーション)

先日会津若松で買ってきたつまみを取り付けてみた。

お気に入りの茶色のつまみをVR(右)に、シルバーのつまみをセレクター(左)に。

触ってみると、VRは小さすぎ。ちと重い。

セレクターと入れ替えた。

感触としてはこっちのがしっくりくる。決定。

前のは超重量級大口径つまみだった。これだとメンタマギョロッ、って感じ。アンバランス。

セレクターの方はつまむ部分があるタイプで、かのジェームスさんのローノイズプリ2Lのつまみに似ている。もっと個数があってそれで統一すればでデザインも纏まるだろうけど、二個くらいじゃあね。それに結構使い易くない。

つまみに拘ると、深い。

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プリアンプのヒーターアース

2017-01-06 01:04:10 | CfD‐2 (TAC-1イミテーション)

プリアンプのヒーターをACにしたのが2015.11.11らしい。この時から「ジー」というハムが出ていた。ACだから仕方ないというのと、これをやってもしハムが消えなかったら・・・などと考えて対策を怠っていた。一年ぐらい経ったらハムもなぜか小さくなったし。

本日、ヒーターにアースを取った。折角アームが調子良くて音が良くなったので。

結果は大成功。ハムはほとんど無くなった。ほとんどというのは、計測したわけではないが、試聴位置ではほとんど聞こえなくなった。夜中の静かな時にもう一度確認する。

 

 

 

そして夜になった。暗騒音的な何かは聴こえる気がする。レコードをセットしないでヴォリュームをぐいっと上げたら微かに「むー」というノイズが聞こえた。まあ、これなら良しだろう。ノイズが無くなったせいか、小音量でも不満なく聴こえる。昨日までは何かつまらない音で聴く気になれなかったが、今日はこれなら聴ける、というレベル。

しかしプーランクを掛けるとSYNERGYがビビる。寒いから仕方ないか。

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