三00Bシングルアンプを鳴らすのだが、不満は「もう少し広がらないのか」だ。この回路で良いのか?というのが付き纏う。
出力4W程。一般的には8W程になるらしい。
元回路のHPを何回か見直しているが、出力が記載されていない。条件として2A3が無調整で刺さることで、動作点とかはあまり考えて無い様だ。プレート損失が超えなければ良いとか言っていた。。
良い情報があった。某真空管アンプメーカー(ビルダー)の三00BSの設計の仕方。こりゃ参考になる。
初段等だが、三00Bはカソード電圧が自己バイアスの場合70V程になる。依って前段のスイング電圧(=ドライブ電圧)は70V程ほしい。
フーン。そういう事なのね。増幅のロードラインのグラフの小さいサイン波はそういう事なのかな。
じゃあ、うちのはどうなの?測ってみるか。
ここで、基準出力は、入力0.775Vrms(0dB)で測るらしい。歪が5%ではないの?
これで測ったら、4Wat3%歪み。おお、5%で測ったときとあまり変わらない。
じゃあ、この0dB入力の時、初段の出力電圧は、33Vac程になった。半分か。出力が半分なので初段も半分で良いという考えかな。
多分なんで出力半分にしたか?というと2A3も挿せる、という大前提が有るからだな。
初段6SL7の動作例を見ると、この条件で近いのは、増幅器率は40倍。0.775V×40は約30V。へえ、そうやって設計すんのか。
ただ、某偉そうなHPの中に、
真の増幅度=μ×{RL÷(Rp+RL} RLとは負荷抵抗 Rpとは真空管の内部抵抗)
とある。これでやってみる。
※終わって気が付いたが。これは増幅率μではなく増幅度Aだ。
μ=70 RL=100kΩ Rp=44kΩat250V(WEBより)とすると、
70×(100000÷(100000+44000)=48.6なのだが、実際のプレート電圧より各値を算出し内部抵抗を算出してみる。
6SL7のRkは2.2kΩ、Ekは1.2VよりIkは0.55mA、Epは150V-1.2Vより(HP設計値)
内部抵抗は(150V-1.2V)÷0.00055A=272,800Ω。(←💀この考えが間違っていて、以降の計算は役に立たない。6SL7がパラなのを忘れてた)
依って70×(100000÷(272800+100000)=18.8
0.775Vの18.8倍は14.6V?低いな。半分だ。
・・・そうか、これは入力信号が0の時の事なのかな。
0dB入力で各値測ったらどうなのかな?
では、入力に0.775Vacを入れて測定してみよう。
Rkは2.2kΩ、Ekは1.820VだったのでIkは0.827mA。
Epは159.5Vだったので、
(159.5V-1.820V)÷0.000827A=272,800Ω。
これより内部抵抗Rpは190602Ωとなる。
依って真の増幅度は70×(100000÷(190602+100000)=24.1
18.7V?まだいまいち。
う~ん、真の増幅度、内部抵抗の計算がおかしいかな。
内部抵抗
真空管のプレート電圧159.5V
プレート電流0.000827A
よって抵抗は192802Ω・・・高いな。直流だからか?
交流なら・・・やめよう。
おっと、検索してたらこんなの出てきた。
増幅率(μ)=プレート電圧変化率(V)÷バイアス電圧変化率(V)
プレート電圧変化率は、(159.5V-161.9V)/159.5=-0.0151
バイアス電圧変化率は、(1.847-1.820)/1.847=-0.0148
依って1.01。あれ?
バイアスって、カソードの電位でない?
入力電圧増加率で考える。
2.4/0.775=3.1。
内部抵抗をネットで調べると 44kΩ。
う~ん、なんだ良く分からない。
・・・・6SL7ってパラじゃね?
・・・。
二本分でやってた。あほだった。