高校の時に買ったマンラツのCD‐94リミテッドだが、10年ほど前から動かない。
ディスク回転後「ピピピ」っと言って再生が始まるが、「ピ ピ ・・・」で終わってしまう。
ディスクの回転が遅い気がする。見えるところに半固定抵抗が有ったので回してみたが良くならない。
一回外してみよう。
この機種は88年頃購入した。
当時は分かりえる改造をすべて試した。
コンデンサーはすべてブラックゲート化。そして銅箔を巻く。
ダイオードは確か30DF2を31DF2に交換。4個組が3か所ある。一か所は11DF2だったかな。
サウンドデンチューニング、Rマッカラムチューニング。
水晶発振器を1/10オーダー(だったかな?)に変更。
DAチップの両端のコンデンサーをASC0.1μFに交換(14個)
ピックアップ周辺にソルボセーン貼り付け。
基板裏にWIMAコンデンサー追加。電源トランス下にもソルボ。
そしてDAコンバーターチップをTDA1541AからTDA1541A S1 ダブルクラウンに交換。
これはたしかマンラツに電話して送ってもらった。聖徳太子1人分。
これだけやって音質向上はあまり無かった。
SCD‐XA777ESはフラットで細かい粉の様、対して94Ltdは低音よりで中域にふくらみが有り、全体にクリーミーだ。
或る時DATにデジタル録音でソニーの機種だったか比べたら、音質の違いがそのままだったので、ピックアップの違いがそのまま出てるかと思った。
CDM‐1は良い機種だと思った。
しかし同じピックアップのはずのEMT981は色気も素っ気も無いが、厳しい音だった。
このシリーズの発売の順番は
CD‐94
CD‐94Ltd
CD‐95
CD‐99SE
CD‐99SE Ltd
だったと思う。
今鳴らしたら過去の記憶とどうかが気になる。
しかし構造が凄い。
天板は二枚分割で取付用の金具が別。
トレイの化粧パネルの裏には鳴き止めのブラスチック。これは無くても大丈夫。
亜鉛ダイキャストのシャーシ。
厚めの底板。
インシュレーターはプラスチックだが、ポルトランドセメント充填。化粧リング付き。
今こんなの作ったらえらい高価になる。CDに社運を賭けたような。だから現在まで生き残れたのかな。
けど私みたいなのは引っかかった。
これ以降マンラツに凝った。
パワーアンプSM700、昇圧トランスMc千。いづれもこの時代の同シリーズ。
20210108