なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

完全房室ブロック

2017年02月20日 | Weblog

 内科新患の先生(大学病院からの応援=バイト)から96歳男性の心不全患者さんがいると連絡が来た。心電図で完全房室ブロック(wide QRS)を呈していた。心拍数は36/分。4か月前からめまいがして、動きにくくなっていた。もともと元気でそれまでは自由に歩いていたらしい。難聴もなく、はきはきとしゃべる。認知症はない。

 BNPが1100と上昇して、両側胸水貯留が軽度にあった。SpO2は96%(室内気)。循環器科医に相談して、心エコーで見てもらうと、下壁の動きが若干悪いかもということだったが、概ね問題はなかった。心臓血管外科医が週1回来る日(大学病院で手術を受けた患者さんたちのフォロー)だったので、ペースメーカー植え込みについて相談したが、今週は都合がつかないので難しいと言われたという。

 心エコー検査の時に咳をしていたのが気になっていたが、心不全症状が進行してきたので、結局心臓血管センターのある病院に紹介となった。息子さん(といっても60歳代)を呼んで治療について相談したら、息子さんは「うーん、年だし・・・」と迷ったが、ご本人は「ペースメーカー治療を受ける」ときっぱり言ったそうだ。ペースメーカー植え込み術を受けて100歳超まで行きそうだ。

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