なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

前立腺癌

2023年10月01日 | 前立腺癌

 前立腺癌の75歳男性が9月11日に入院していた。救急搬入時に見た内科の先生がそのまま入院で診ている。

 2022年11月10日(日)に尿閉で救急外来を受診していた。担当の外科医(大学病院から応援)は尿カテーテルを留置して、泌尿器科外来に回していた。

 泌尿器科で腫瘍マーカーが測定され、血清PSAが82.766と高値だった。前立腺MRIで前立腺右葉に腫瘍を認めた。鼠径部~外腸骨リンパ節への転移もあった。(泌尿器科医は非常勤)

 外来でホルモン療法が開始された。複合アンドロゲン遮断療法(combined androgen blockade:CAB)で、抗アンドロゲン薬のビカルタミド内服とLH-RHアナログ製剤のリュープロレリン皮下注だった。

 血清PSA値は次第に低下して、いったんは正常域になって、また上がり始めていたようだ。

 

 9月11日の搬入時には、腹水を認め、両側水腎症を呈していた。両側肺野に小結節(肺転移)も散在していた。胃小弯に結節(腫瘍)を指摘された。腫瘍マーカーのCEA・CA19-9は正常域だが、胃癌かどうかはわからない。

 前立腺癌はそれなりに治療されていたが、進行・転移と血清PSAは必ずしも一致しないのだろうか。胃癌かどうかが気になるが、病状的に上部消化管内視鏡検査は予定していないようだ。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする