なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

インフルエンザ+肺炎

2018年02月02日 | Weblog

 昨日医局会の後、しばらく医局に残っていた。当直の外科医に、高熱で救急搬入された81歳女性のことで相談された。認知症で施設に入所しているが、昨日から発熱があって、日中インフルエンザ迅速試験は陰性だったが、嘱託医がタミフル内服を開始していた。

 搬入されてから当院でもインフルエンザ迅速試験を行うと、A型陽性と出た。タミフルを1回内服しているが、今は内服できないのでラピアクタを点滴静注してもいいかという。もちろんかまわないというか、それしかない。血液検査と画像検査を行っていたので確認した。

 白血球数14600、CRP3.0と炎症反応が上昇して、インフルエンザだけではなさそうで、細菌感染もある。胸部X線(正面)では肺炎像を指摘できないが、CTで見るとは左肺背側に淡目の浸潤影と少量の胸水がある。微妙だが、血液検査所見のこともあり、肺炎と判断した。

 当直医は、インフルエンザだけだったらそのまま外科で診るつもりだったようだが、肺炎併発として内科入院にした。今日は解熱して元気になっている。

 他の先生が担当しているインフルエンザ(B型)+肺炎の93歳女性は、今日で9日目だが肺炎の陰影が広がり、リザーバー付きマスクで酸素大量投与になっている。こちらは厳しそうだ。

 きっと今の時期は日本中で、このようなインフルエンザ+肺炎の高齢者患者さんが入院しているのだろう。 

今日も基幹病院呼吸器内科の先生から連絡がきた。開業医の先生から両側肺炎の85歳女性(寝たきり状態)が紹介されてきたが、入院させるベットがないので、当院でお願いということだった。DICになっているようで、家族にお看取りになるだろうと説明したそうだ。当院としてはベット稼働率73%でふだんよりいいが、まだ余裕がある。快く?引き受けた。

コメント (1)
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