Mayumiの日々綴る暮らしと歴史の話

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◆石川五右衛門に科された刑が釜茹でだったというのはウソ

2020-08-11 03:57:26 | Weblog


石川五右衛門とその子五郎市の処刑場面 
                 (歌川国貞画)


浄瑠璃や歌舞伎で演じられる天下の大泥棒石川五右衛門は、数々の伝説と共に語れて来た。金持ちから金品を奪い、貧しい庶民に分け与えた義賊として人気を博して来た五右衛門だが、中でもその最期は特に有名だ。
熱湯で煮えたぎる釜に息子ごと入れられ、ジワジワと苦しめられてその生涯に幕を閉じたのだ。何とも無残で派手な最期だが、実際の刑罰は少し違っていたようだ。
安土桃山時代を生きた五右衛門が刑に処されたのは1594年のこと。外国人宣教師の記録や貴族の日記にも京都の三条河原で釜茹での刑に処された者がいるとある。だが、実はこの時に釜を満たしていたのは熱湯ではなく植物油で、正確には茹で殺されたのではなく煎り殺されたのである。似たようなものかも知れないが、この処刑方法は貴重な油を大量に使用する必要がある為、派手な逸話だらけの五右衛門らしいと云えばそうなのかも知れない。



          教科書も間違っていた 歴史常識のウソ
                    人物にまつわるウソ 「日本編」


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