daichanの小部屋

ある平凡な将棋指しの日常

ネット中継

2009-03-27 08:52:44 | 日記・雑談
昨日は家でずっとネット中継を見ていました。昼前から見始めて気がつくと夕方でした。他の作業ももちろんしていたのですが、1局の将棋をこんなにかじりつきで見ることは珍しく、(前期の竜王戦以来でしょうかね)それだけ面白い将棋でした。
結果は羽生王将が防衛。深浦王位にチャンスの多い将棋だったと感じたのですが、詳しいところは週刊将棋待ちですね。

渡辺竜王が珍しく深刻そうな文章を書いていてちょっとびっくり。棋士会の日に会ったときはそんなに深刻そうな感じはしなかったのですが。

言うまでもなく、彼のようなトップ棋士が将棋に集中できないというのは、望ましい状況ではありません。それでもネットに関しては、やっぱり自分たちが何とかしていかなくてはという気持ちがあるので、竜王も遠山君も(自分も)頑張っています。でもなかなか思うようには動かずもどかしい状態です。

>現在は、皆さんにとてもお願いを出来る状況にないことは分かっていますが、将棋連盟がネット事業を開始する際には、改めてお願いに上がりますので(上がると言ってもここにですが)是非とも宜しくお願い致します。

というのはまさに私も同じ気持ちです。何とか将棋ファンに喜んでもらえる状況に向かいたいと思ってますので、温かい目で見守ってもらえればと思います。


どんなにいろいろ悩みを抱えていても、まずは将棋に勝たないと始まらないのが将棋指しです。渡辺竜王も羽生王将も、大変な状況で厳しい勝負を制しているところに価値があります。レベルは違いますが、私も目の前の将棋に全力を尽くします。

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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (yuta)
2009-03-27 20:05:10
第三者を入れることは、悪いことだと思いませんよ。むしろ、効率的に業務が進行するのではないですか。
ネット事業? (けいすけ)
2009-03-28 05:23:59
ネット事業って、何をしようとしてるのかが見えません。
「ネット中継有料化」だけでもなさそうだなあ、と勝手に想像する次第です(中継有料化だけで、連盟内部でそんなに揉める要素があるのかな、と思っています)

ネットでできそうなこと。
チャット指導対局、大盤解説動画中継、ネットで将棋講座・・・考えるといろいろ出てきますけど。最初からあまりいろんなことを考えちゃうと進むものも進まなくなる・・・って場合もあります。
すぐにできそうなことから始める。ひとつ完成したら次のことにとりかかる・・・というアプローチの方がいいかも知れません。

第三者を入れるのもいいのですが。「良心的な第三者」はあまりいないし、第三者に丸投げすれば全てOKってこともあり得ない。第三者を使いこなすのにもそれなりの手間と知恵が要る。
そのへんは、難しいところだと感じます。
レス (daichan)
2009-03-28 09:38:29
お察しの通り、中継の拡充・有料化を考えており、またそれにとどまることなくいろんなアイデアを出し合っているところです。
けいすけさんの書かれたようなことも当然視野に入っています。
>すぐにできそうなことから始める。ひとつ完成したら次のことにとりかかる
というのも一つの手段ですよね。ただ、いまの状況ではちょっと着手できないなあ、ということで委員としては頭を悩ませているところなんです。

>第三者
というのはどういう方を想定されているのか分かりませんが、当然ながらこんなこと棋士だけではできませんので、外部の方にも協力していただくことは必須です。
連盟が直面する問題 (素浪人)
2009-03-28 11:42:22
このブログや竜王ブログを見て、お二人とも「いまの状況ではちょっと着手できない」と発言されていることから判断して、今連盟は、大きな問題を抱えているように思えます。その問題は、ネット事業とは関係ないと思います。
その問題は、だいたい想像できますが、塑像でここに書くことは出来ません。
 (素浪人)
2009-03-28 11:44:29
塑像→想像
すみません。
第三者 (けいすけ)
2009-03-28 12:20:17
>>第三者
>というのはどういう方を想定されているのか分かりませんが

いろんなパターンがあり得ると思っています。私は内部の状況が分からないため、明確な(詳細な)想定はできていません。
ただ、まだ事業企画の段階ですから、ITベンダーが出る幕ではない。今の段階で出てくる「第三者」というのは恐らく、いわゆるコンサルティング系の人達だろうと思っています。

一口にコンサルと言ってもいろんな形態がありますが。コンサルと言われる人々(ネット事業に関わる人々は特に)は、何らかの形でITベンダーと関わりを持っています。彼らは当然、事業企画の後に続くIT化まで見据えたうえで
、「彼らなりの思惑」を持っているはず。それに振り回されると、結果として無意味な投資をする羽目になります。

ただ、将棋連盟は一般企業と違い、コンサルタントにとっても難敵だという気がします。各棋士が個人事業主であり、サラリーマンとは気質が違うでしょうから、「現場の反発を抑えるのが難しく、組織としての意思決定が困難」だろうと思うのです。

だからこそ。
逆に、連盟内部の健全な反対意見に耳を傾け、場合によっては「勇気ある撤退」も辞さない・・・という姿勢を持つことが肝要かも知れません。そうすることにより、「コンサルタントの思惑」に振り回されることを防げる可能性があります。

以上、妄想による長文、失礼致しました。
Unknown (在米人)
2009-03-29 04:22:37
順位戦以外を含めて中継の有料化をされるなら、海外在住の一ファンとして、海外からのアクセスが確保できる仕組みを採用していただきたいと切に希望します。

先日の順位戦は、ニフティのIDがなければ見ることができないシステムだったのですが、IDなしに海外に来た私は、IDを取得できず(登録の際に国内の住所が必要)、結局A級の最終戦その他もろもろを観戦することが出来ませんでした。IDを持っていたとしても、課金の関係で日本に住所がないと不可能かもしれません。ですので、私が観戦できる中継は、順位戦以外のものに限られています。

ニフティを使う限り仕方がないことは理解できますし、損得で言えば得の方が多いと思いますが、全棋戦でそれをやられると、海外の人間は将棋を鑑賞することが出来なくなってしまいます。
Unknown (daichan)
2009-03-29 11:30:03
>けいすけさん
>組織としての意思決定が困難
というのは鋭いご指摘です。どうしても理事(決定権を持った人たち)と我々委員との間でネットに対する知識の差があるので、お互いに思うような意思決定をしてもらえないということが起きます。でもまあこれは自分たちの努力で越えていかないといけない問題ですね。
コンサルタント・・個人的に梅田さんのような方に相談することはありますが、直接内部に入ってもらうようなことは、少なくともいまの段階では考えにくいですね。

>在米人さん
委員の間でもネット事業によって海外普及に結びつけていきたいという認識・思惑はあったのですが、現在そのような問題があるとは知りませんでした。改善可能なことなのかどうか、誰かに聞いてみます。
「どこからでも見られる」というのはネットの大きな優位性ですから、海外からのアクセスはぜひ増やしていきたいですね。
Unknown (在米人)
2009-03-29 13:19:07
>片上先生

お返事ありがとうございます。
技術的には、動画閲覧の制限に見られるように、IPアドレスで制限するのが楽でしょうね。海外のIPからは会員登録や課金なしに見られるが、国内IPからは会員登録と課金が必要という感じで。
ありがとうございます (けいすけ)
2009-03-29 16:46:03
片上先生、レスありがとうございます。

将棋界への愛情とネット専門知識を合わせ持つ方に個人的に相談する、というのはいちばんいいスタイルだと感じます。

いろいろご苦労も多いと思います。そのご苦労が「ファンも含めた、将棋界全体が喜べるネット事業をつくりあげる」という形で報われることを祈っています。