daichanの小部屋

ある平凡な将棋指しの日常

ポカ

2011-07-06 13:15:13 | 日記・雑談
昨日の対局は、夕休明けに信じられないような大ポカをやらかしてしまいました。突いた歩を、文字通りタダ取りされてしまったのです。
駒の利きをうっかりしたのか、あるいは数が勝っていると思ったのか、自分でもうまく説明がつきません(だからポカなんですが)。
もともと少し苦しいと感じてはいたのですが、それはあまりに致命的なポカでした。

ところが将棋というのは分からないもので、その後指し続けていたら相手にもポカが出て、形勢混沌。途中千日手の権利が発生しましたが、思い切って打開したら幸いしました。
前節の将棋を負けて、この将棋を勝つとは、本当に分からないものです。
ともかく終わったことは忘れて、次も頑張ります。

三段リーグ編入試験
僕が東京に来て奨励会を関西から移ったときは、まだ彼は奨励会にいて、現五段の稲葉君は入ってきてなかったように記憶しています。ただ元奨励会といっても退会年齢が若いので、実質的に新たなチャレンジと言って良いでしょう。

具体的な制度設計云々という話にまで踏み込む趣旨ではないですが、数年前から個人的に、いまの奨励会の制度はちょっと階段が長すぎると感じています。僕自身が卒業に10年を要したということもありますが、子どもを修業期間として預かるには、現行制度はちょっと長すぎるのではないかと。もちろんこれは時代背景というものを意識して、僕が感じることです。
その一方で、出口の部分(三段リーグ)に関しては不変であることそれ自体が大きな意味を持つものなので、こうやってより出口に近い場所からのスタートは、一般的になってくるべきではないかと考えています。
(現時点では6級以外からの入会は特殊であるという意味において。過去三段リーグに編入した今泉さん然り、初段受験から四段になった吉田君然り)

それはともかく、現奨励会員含めてプロになろうとチャレンジする人たちには、とにかく全力で将棋に取り組んでほしい。そしてそのための環境整備をすることが、先輩の務めであると思っています。
将棋界はいろんな改革のときですが、先輩棋士たちが(自分も含めて)未来の将棋界のためにどういう形がベストか、を意識した決定ができることを願っています。

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1 コメント

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Unknown (たるく)
2011-07-06 16:28:00
環境整備を自らのつとめと考える先輩がいる。そんな業界がうらやましくてしょうがないです。そんな業界は、今の日本においては珍しいんじゃないか。。。あくまでも個人的な感覚として、そう思います。

将棋界の若い皆さんの奮闘を祈っています。

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