せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

家にも「気」というのもはあるか?

2016年10月18日 | 子ども・環境


早朝散歩の途中にある何軒かの民家のうち、
「あれ?」なんだかいつもと違う感じがする。

活気がないというか
なんだか静かな感じがする

と、ちょっといつもとの違いを不思議に思ったお宅がありました。

そのお宅は私の散歩時間は、まだ眠られているのか、
滅多に、表で人に会いません。
ところが、家の外観の感じがいつもと違うのです。

まぁ、気のせいだろうと思っていたら、
何と、前の日に
その家の方が亡くなられていました。

ご近所から伺って、びっくり。

家の気配ってあるのだなと、思った次第です。

山の中の散歩コースには、
別荘としてしか使われていない建物もあり
空き家もあり、
人が住んでいるかどうか、不思議なことに
なんとなく分かるのですね。

それで気がついたのですが
家や建物の醸し出す雰囲気や「気」は、
住んでいる方のセンスだけではなく、
実は、住んでいる人の気も一緒に発しているんですね〜。

私たちは、自分の住まいにこだわるわけです。
自分というものが、周囲にある意味さらけ出されている。

マンションなど一律の玄関でも、なんとなくその周りに
住み手の息遣いが感じられるものです。

ゴミの出しっぱなしや、前面通路の汚れなど
そういったものがあるとだらしない家庭なのかなと思ってしまいますし、
かといって、綺麗すぎても、
なんだか神経質な方が住んでいるのかしら?
などなど。。。

私の結論。
家にも「気」はある。

環境とは、人(生き物)と空間がセットといつも考えていますが
今回の家の気配の感じ方で、改めてそのことを意識したのでした。

小さな気づきを胸に
亡くなられた方のご冥福をお祈りしながら

良い気の流れが生まれる住まいづくりに邁進していこうと
それが、私の弔い方と心したのでした。