せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

子どもと地球と未来

2009年01月31日 | 子ども・環境

「子どもと地球と未来」フォーラムに参加。

こども環境学会で知り合った保育園の理事長さんのOMソーラーを採用した新園舎の見学会と講義、環境問題への取り組みの話。
建築、環境の内容がメインでとても参考になった。また、超長期住宅への取り組みの話も出て、自身の超長期住宅の現場と重ねながら拝聴した。

理事長さんには裏方の方や他園舎までご案内頂き、様々なご経験と園舎への想いなどをお聞き出来てとても良かった。箱もの見学会はよくあるけど、その使い手の立場での言葉を聞くことが一番本質をついていると私は思う。苦労話も含めて。

今回の園舎は、木造で住まいに近い空気感があること、建具や屋根の高さを抑えて子どものスケールに合わせていることなどが良かった。本物に囲まれ、自然エネルギーの環境に子ども達は恵まれているなと思う。またモンテッソリー教育がベースの園なのでとてもきれいに片付いており、子ども達の穏やかな様子が想像出来た。

一方で古い園舎も改修やメンテナンスで使い続けられ、屋上緑化に取り組んだり、理事長発案の本格的なステージがあったり、これが子ども目線で出来ておりとてもユニーク!

090131 奈落やすのこもあるステージ、普段も使える場所にと、舞台床面には強化ガラスの下に本格的照明が埋込まれなんともモダン!

最新設備と木をふんだんに使った正当派の新園舎も素敵なのだが、愛着を持って使い続けられている築30年近くの園舎への思い入れや工夫といった価値観にどちらかというと私は感激したように思う。エコや子どものためという本物の視点を見た気がする。

今日は伺えなかった原点の園舎(もう一箇所あるそう)にも、ぜひ、またお邪魔させてもらおうと思う。

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励ましの言葉

2009年01月30日 | ものづくり

住まいや建築という「ものづくり」は、一人の力では出来ない。

沢山の方とコミュニケーションを取りながら、ひとつづつ積み重ねて行くものと思う。

そのために様々なタイプの方との付き合いもあり、意思がなかなか通じなかったり、自分で手を出せない分、歯がゆい思いをしたりする。

そんな時はどうすればベストか、どうしたら良いか自分なりに考え判断し、知恵を絞ってゆく訳だが、それでもスムースに行かないこともある。

哲学者の池田晶子さん(←大好きでしたがあまりに早い他界でした)が自分の考えの狭さ、限界のようなものを著書で述べられていて、けれども考え続けることの大切さも同時に書かれておられたことを思い出し、

そう、一人で悩み続けるには限界あり。
相談することも必要かなと、先輩の設計者にメールし、とても素敵な励ましの言葉を沢山頂いた。嬉しいので手帳に貼ってある。今日はとても疲れたので、もう一度読み返してみる。

その言葉の中にあったポイント。大事なのは「ものづくりの意義を共有すること」
この視点を忘れずにこれからも危機を乗り越えて行きたいと思う。

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輝かしいお顔

2009年01月28日 | 季節感のある暮らし

日曜日に来客があり、ちょっと片付いた我が家。そこで早めですが、その日おひな様を飾りました。

その後は、毎朝の密かな楽しみが、登ってくる朝日に照らされたこのおひな様のお顔を眺めることです。(夜はまたライトアップで楽しみますが)

本当は直射日光は当てるとダメなんですよね。ですのでわずかな時間だけ、カーテンを開けて見つめます。太陽の光はその美しさを何とも引き立たせてくれます。

このおひな様は、娘のために家族で選んだものですが、表情がやや幼く愛らしく、それでいてとても品があって、眺めていて飽きないのですが、その上光りを浴びると輝かしいばかりで、心が満たされるので不思議です。

こんな時は創り手の心の清らかさを想います。人に感動を与えるものづくりが出来る方は本当にプロだなぁと感心するばかりです。

090128 まばゆいばかりで、写真では表情が分かりにくくなりますが、幸一光氏による江戸木目込み人形です。

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伝統構法の住まい

2009年01月27日 | 模型・実験・見学・講習・イベント

先週の週末は木造塾の第三回目でした。

(ブログの記入が遅れていて、自分でも滑稽ですが、やっぱり書いておきます)

伝統構法の構造設計の大家の講義を受ける。

具体的な法改正のポイント、技術のことなど様々に勉強になる部分が多かった。

その中でも、「思想を持って構造も設計して欲しい」という言葉が印象に残る。

空間や意匠やコストばかりを優先させるのではなく、梁の掛け方一つ、将来の増築や解体まで含めて考えて最初から設計すべきという話。

それが実は一番難しいことかもしれない。

現実に住宅を立ち上げて行くとき、法的な規制、予算の枠組み、建て主の希望、設計者の意匠、施工方法など、課題は山積みである。

しかしながら、設計者の思想つまり志(こころざし)の部分は、勇気を持って、また粘りを持って貫けて行けたらと励ましにもなった。

余談、、
講義を受けた設計仲間と、現実どうかという話になる。最近伝統構法の見積りを取ったが予算的に見送ったという方がいて聞くと数百万円違ったという。う~む。

また、木を天然乾燥させるのが一番良いと分かっていてもその工期の長さをどれだけ待てる建て主が居るかなぁと思う。土地を取得すると2年以内に建てないと税金が高くなってしまうし、現実の社会の仕組みにとらわれない方で、建てられる土地を持っていて、老後のための建て替えで資金にゆとりもあり、、というケース。あるいは規模は小さいが本物指向、エコ指向の建て主かなぁ、、などなど。そんな方との出会いがあると信じて勉強を続けるのでした。

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春節を祝う

2009年01月26日 | 季節感のある暮らし

旧正月の今日。中華街で春節のお祝いをして来ました。

Photo こどもが生まれる前は、カウントダウンにも参加しましたが、さすがにそれは遅いのと寒いのとで、今は春節限定メニューなどに舌鼓を打つばかりです。

春節と言えば、爆竹をならしながら、店舗の入口にある御祝儀を目当てに獅子舞が各店舗を練り歩きます。

これがこどもには恐いもの見たさで面白いらしく、ギャーギャーと半泣きになりながら、見ています。泣き出すこどももいてそれはそれでまた盛り上がります。

Photo_2 こどもがかぶって記念撮影出来るものも、この時期、観光案内スポットに置かれているので、足を運ぶ機会がある方には、ぜひ立ち寄ってもらうと思い出になると思います。

余談、、
今日は現場の定例。しかしながら、重要事項がなかなか担当者に伝わっていない現場の様子を見て、ちょっと疲れも溜まっていました。この爆竹の音を聞いて、また明日から新年、気持ちを切り替えて行こうと思う。中華街の皆さんありがとう!!

重めのデータですが、爆竹音を聞きたい方はどうぞ

「shunsetu.AVI」をダウンロード 

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