4月23日のブログでご紹介した地域工務店さん施工による
くまもと型復興住宅の建主さんが、頑張っている!の報告です。
外部の塗装に続いて、内装も建主さん自らの施工中です。
HPにアップしました。
http://www.mk-ds.jp/newworks/2018/05/20185.html
ガイドブックでは、内装は、基本和紙貼り
可能な範囲で、ご家族で漆喰塗りをご提案しています。
今回、天井の和紙以外は、ご家族に塗られることになりました!
初めてのご経験で、最初は、下塗りにも戸惑っておられましたが、
2回目には、フラットに塗るコツも覚えられたのか
びっくりするくらいに綺麗な塗りになっています。
当初、DIY用の漆喰を考えていた私たちグループですが
本格的な漆喰にしてみたいと、ご自身で取り寄せられた材料。
その本物志向に頭が下がります。
自ら考えて、選んで、そして行動する。
素晴らしすぎて、こちらが感動する現場です。
私など、寄り添いながら、アドバイスをするくらいです。
住まいづくりに関わることは、愛着を生むだけではなく
ご自身の責任も伴います。
もともと、注文住宅は施主の考えあったてこそ、
成立します。
ブログでは、復興住宅の住まいづくり
を通じて、
一般論として、
設計の立場と建主さんの関係について
感じたり、考えたことを綴ります。
もし、建築家にお任せで、ということになれば
建築家を選んだ自分を信じなくてはなりません。
後から、設計のせいにしてはダメですよ==。(笑)
プロの言いなりになっても、いけません。
専門的なことを知らないから、、、
では、済みませんね。
お金を払うのは、ご自身ですし、
維持管理も行うのは自分自身ですから。
幸い、私自身は、
住まいは買うものではなく、創り上げるもの、、
そういった気持ちが強い方とご縁を頂くようです。
普段なら、住まいづくりを考え抜いて、
いろいろ検討して、当事務所にたどり着いてくださったという方が多いです。
すでに、こうしたい、あーしたいがてんこ盛り。
その中で話し合っていく過程で、アイデアが湧いてきたり
思わぬ展開になったりと、一緒に設計道中を楽しみます。
最終的には、相性や求めている方向性があったときに初めて
ご依頼を受けています。
熊本地震後は、
突然に住まい再建を考えなくてはならなかった方達なので
予算のこと、規模、仕上げ、それらのすり合わせに、
かなり時間を要しているように感じています。
それでも、潜在的に、木の家が良いとか、
自分らしさのあるセンスの良いものにしたいとか、
機能性もきちんとしたいなどなど、、、
心の奥深くにあったものが、
この復興というチャンスを得て
引き出されてきた方々なのかなとも感じています。
一緒に学びながら、考えながら、
専門家や現場に委ねて頂く部分は、委ねていただき、
最終的には、決断頂く。。。
今回のくまもと型復興住宅も
外壁をオール杉になさることもは、
最初は、心配されたご親族も納得されての選定。
水が切れるように、エッジの部分は斜めカットにするなど
職人さんの技もあってこそですね。
良材を予算で都合してくださる
工務店さんとの出会いも大きいですね。
現場に向かう度、
住まいづくりを通じて、決断や判断を下すことで
人の器も一段と大きくなり、
人生自体が本当に大きくブラッシュアップするものだなぁと
いつも感じています。
そんな建主さん方にエールを送る日々です!
お互いに頑張って参りましょう!