せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

日本のたてもの展〜先達の技と気概に触れる〜

2021年02月22日 | ものづくり


すっかり、春めいた今日この頃の暖かさ。

先週は、全国的に、雪のところも多かった様子。
ふるさと熊本の有明海沿いも降りました。

皆様の地域では、大丈夫だったでしょうか。

それがガラリと変わり、梅の花の香りに誘われて、
お出かけの方も多かった週末だったのでははいでしょうか。

今月は、災害をテーマに綴っています。

本日は、どうしても、
こちらのテーマをブログに留めておきたく
「日本のたてもの展」について書きます。



いつもギリギリになる、宜しくない癖ですが、
先週末、展覧会最終日に観てまいりました。

「日本のたてもの展」の一つ『工匠と近代化展』

大工技術の継承と展開を、近代化に伴う変遷が
一堂に会しておりました。とても素晴らしかったです。

解説には日本建築の「近代化」と「西洋化」が
言葉として、使い分けられていました。

コンクリート造の建築を作るのが、「西洋化」

木造の住宅や西洋風の施設を、
伝統的な工法を用いながら、造ることを「近代化」

タイトルにあるように、
「工匠の技」が、それを実現させているのです。

配布される図録にも、匠達の図面が掲載されていますが
間近で見る墨で描かれた図面の、迫力ある素晴らしさ。

こんなにも、一度に、古社寺の図面を見たのは、
初めてです。



図面と言えば、20代、ヨーロッパの美術館で、
烏口(カラスグチ)による
建築図面の繊細さに、感動しました。

西洋の、美の追求に対する強固な姿勢。
繊細で緻密さ。
時代の形式を伝える記録の数々。

やはり、西洋の建築は進んでいると
ずっと、憧れてきたものがありました。

そんな中でも、日本の社寺仏閣は、
大工任せで図面というもの
墨付けのためのものという、
概念でしかありませんでした。

しかし、今回、日本建築の近代化に向けて、
大工〜設計の専門家とも言えるべき人物が
育まれてきた、明治期の建築の図面や
古くは、寺社の復原図面を見ると

日本の図面は、筆と墨でこんなにも、
繊細に描かれていたことに、驚きました。

線の細さは、確かに、
烏口で描いたほうが細いのかもしれません。

墨筆のその線は、1本、1本に
何かしら温かみのようなものを感じます。

これは図面を、本当に間近でみないと分かりません。

細い線を書くことが、どれだけ集中力を要すか、
美しくバランス良く書くことには、センスと鍛錬が必要。

内容もさることながら、ついつい、
そんな細かいとこにも目がいきます。

書をやってみなかったら、
分からなかったことかもしれません。
その息遣いが。。。

年を重ねると、見えてくるものがありますね。

特に天才と言われた「岩城庄之丈」の道具箱には、
烏口はなく、筆による図面と言うから、恐るべし。

写真は、地味ですが、図録から。


どうやったらこんな細い線が引け、
美しい文字で、寸法が入れられるのか⁈
と、この時代の先輩方の、集中力と気概には、脱帽でした。

CADの時代は、何度でも描き直しが効く。
だから、むしろ作図に時間もかけてしまう。

それではいけないと、気が引き締まる思いです。
作図に対する、取り組む姿勢を学びました。

* * * * *

日本のたてもの展、会場変わって、国立博物館の方は、
予約制でも、混んでました。



女性やお子さんも多く、
建築に興味を持ってもらえるのは、
嬉しいですね。模型はとにかく迫力でした。



小屋組などは、むしろ現物の建築よりも
よくわかって為になります。製作者さんにも感謝です。



私が見たかった目玉は、首里城。
火災に逢うという悲劇に見舞われました。

建物の現物は、解体されましたが
復原を待つ、その歴史建築は
模型でも十分に、雄大さを讃えていました。



ユネスコ無形登録遺産にも登録された
日本の工匠。そうしなければ、
なくなってしまう恐れが出てきたためでもあります.

先達たちの努力を頑張り、そしてその匠の技の継承の上に
いま、私たちが建築に携わっていることに感謝して。

そして、手段は変わっても、建築に対する気概は
引き継いでいきたいと、心の中で、誓うのでした。

企画出展とお知らせを、ありがとうございました。


災害列島日本「地震」の「振動周期」に注意して 〜災害に備える03〜

2021年02月15日 | 災害に備える2021_23


地震当日の朝の神社散歩では、可愛らしいリスさんが活発に。
秋にも見かけたから、同じリスさんかな〜。



先週、ブログで「地震の周期に注意して」
と綴ったら、次の日の晩、
実際に福島で震度6強が起きてしまいました。

驚きました。
関東も、そこそこに揺れました。
かなり長い期間。横浜で震度4でした。

被害に遭われた方には、
お見舞い申し上げます。

東日本大震災から、
ほぼ10年、3.11の約1月前。
その、余震であるとのことです。
本当に油断なりませんね。

前回のタイトルを、「地震」の「発生周期」
注意して、に修正しました。

本日は、「振動周期」について綴りたく
区分けしておおかないと、
分かりにくいと判断しました。

先週末の2月13日に福島県沖で発生した地震は、
6強にもかかわらず、全壊建物がないそうです。

防災科学技術研究所で
観測した地震動の応答スペクトルを分析して分かったのが
周期が0.5秒と短期だったからだそうです。
(日経クロステックのニュース)

震源が深かったことも、
影響しているのではと思います。(これは、私見)

周期が、短いため、細かい振動が関東地方にも伝わり、
かなり長く揺れたのだなぁと、納得。

地震の周期長さによって、揺れが変わってきます。
特に、高層階に住んでいる方にとっては。。。

長期周期だと、室内の被害が大きくなります。
免震のマンションでも、とうぜん揺れます。

建物が壊れなくても、
インテリアが、壊れる、飛び散るという惨事が起きます。

実際に、10年前の東日本大震災の被害調査の結果報告を
H23年に、東京都の消防庁がまとめているので、
詳しく知りたい方は、参考にしてください。


(東日本大震災後の東京消防のアンケートでは、
11階以上に被害が大きいことがわかりました)

公開されている
周期の違い比較のグラフを、貼り付けますね。

例えば、このような違いがあります。
(東大地震研究所発表)



東京消防庁のまとめから抜粋しますと、

『高層ビルの固有周期は低い建物の周期に比べると長いため、
長周期の波と「共振」しやすく、共振すると高層ビルは
長時間にわたり大きく揺れます。』

これは、建築関係者は周知のことですが、
一般の方には、イメージしにくいかもしれません。

つまり、高い建物の方が、大きく揺れますよ。
そして、家具の移動や転倒の恐れが高まりますよ。
ということなのです。

周期が短いと、揺れ幅も小さいので、
インテリアも持ち堪えやすい。

実際に、今回、横浜で震度4というのは、
10年前と同じですが、今回の短期周期では
物は落ちてきませんでした。
前回は、水槽の水も飛び散ったほどです。

低地に住む私たちの被害はさほどなかったものの
10年前、同じ地域にいながら、

私の建築関係のお仲間で
マンションの高層にお住いで、
実際に、食器が割れてほとんどダメになってしまった。
と、地方に引っ越された方がおられます。

超高層におられた知人も、、、
低地に引っ越されました。

私の体験、実感に加えて、

もともと、高層での暮らしを
提案していない当方では、

マンション暮らしの方の備えについては
この知人の体験談も参考にして、お伝えしていきますね。

まず、備えの本題の前に、
みなさまには、

地震の震度の大きい小さいだけではなく
振動周期によっても、被害状況が変わる

ということを、
念頭に置いていただければ幸いです。

さぁ、どう備えましょう。。。

1)新築木造編
2)改修木造編
3)RCなどマンション編
4)共通事項
5)その他、補足

と、綴ってみます。長文となっていますので、
気になる箇所だけでも、読んでくださいませ。

1)新築木造編

まず、地盤調査に、地盤補強(瑕疵保険にとっても重要)
次に、耐震性の確保、そして、制振性免震性です。

耐震性は、建物が踏ん張るイメージです。
踏ん張りすぎると折れますよね。

折れないためには、制振性で、受けた力を逃がしてあげるです。
(柳のようなしなやかさを持つイメージ)

免震性は、地盤面からの振動を受けにくくする。
直接ではなく、ワンクッション置いて受けるイメージでしょうか。

下からの突き上げに対応できるので、
直下型地震に有効です。

しかし、いつどこで起きるかわからない地震に対して
どこまで、対応するのか、費用対効果は?
と気になりますますね。

関東や、南海トラフなど、危険性の高い所
また、ハザードマップで、真っ赤な地域は、
制振性まで確保したいところです。

大きな制振ダンパー装置も有効ですが、
筋交い部分に取り付ける金物を
制振性のものにするだけでも、違ってきます。

これは、現場の施工が楽なので、施工間違いが少ない。
今のところのオススメです。
(何事も施工の手順間違うと意味がないですからね!
監理も大事なわけ)

2)改修木造編

こちらは、壁の耐震補強は、もちろんですが、
実は新耐震基準前(S56年前)
だと、基礎が無筋のことが多く、
地盤改良していないケースなどは、
建物の補強をいくら頑張っても、効果が期待できません。

そこで、基礎の補強です。

文化財修復などにも利用される炭素繊維シート
住宅レベルに使えるまでになってきました。

地盤が良さそうと判断される地域では、
(データ確認や、周囲のボーリングデータなどを確認して)
この手が使えると思います。

そのほかにも、単身世帯などは
寝室だけでもシェルター化する
(阪神大震災後にかなり検証されました)

ガラス部分の飛散防止は、必須事項と考えます。

3)RCマンション編

正直、一番やっかいです。
なぜなら、建物は個人では手が加えられないからです。
(組合で、全体に耐震補強ができれば良いのですが)

そこで、避難を第一に考える

そこで、まず、避難することを前提に考えるしかありません。
EVは止まる前提です。(電気が切れなくても、震時には動きません)

もし、私が、高層階で子育てしていたら、、、
と仮に想像してみましょう。

避難用具は2箇所に分散

せめて、車は、電気がなくても(立体駐車場には入れない)
(あるいは発電機がある場所)動かせる状況に留めておき
そこに、避難用具を入れておくでしょうね。家と2箇所に分散。

インテリアは基本固定する
   
タンスなどは、皆さん、すでに対応済みかと思います。
食器棚なの耐震ラッチやロックなども、付けていますよね?
   
実はダイニングテーブルが滑ってきて、
壁とテーブルの間に挟まれた!なんてことが起きます。

テーブルの脚にもロックがついているのがありますので、
それが良いと思います。
身を安全にできる移動時間が稼げるからです。
(机の下に潜ったら脚を押さえてくださいね!)

ガラスは、必ず、飛散防止フィルムを貼って下さいね。

ガラスが割れて怪我をしても、大地震の際は
病院にも行けない状態になりますからね。

4)共通事項

ハードとソフトの側面で、書きます。
全部ができるとは、限りません。私も同じです。

可能性としてできるものがあれば、参考にしてみてください。

オススメー01) 2拠点生活、空き家活用

私は、おかげさまで、原発のメルトダウンの恐れありの時に
故郷熊本に新幹線に飛び乗り、避難が出来ました。
子どもが小さかったからです。

その後、関東にいなかったことが、子どもの
甲状腺癌のリスクを、かなり減らせたことがわかりました。

熊本地震の時は、子どもだけ一時期横浜に戻りました。
恵まれました。

しかし、故郷や実家がすでにない、という方も多いと思います。

そんな中、沢山ある空き家活用で、地方に拠点を作る。
畑も、水もあるところに。。。
というのが現実的ではないでしょうか。

リモートワークも進んできて、
ふるさと納税もある意味、税収上の2拠点生活ですよね。
(政治の立場ではなく、あくまで住み手の立場で書いてます)

建築やが言うのもなんですが、
今ある住まいで耐震補強を頑張るのではなく、
移動や避難を前提として考える、方法もありです。

ただし、移動手段の確保ができないとならないので
移動できない前提の、地域での避難生活も準備し、
シュミレーションしておく大事です。

オススメー02) キャンプ用品などの活用

水タンク、寝袋、保温シート、ランプ、炭、ガスコンロなど、
都心部は圧倒的に、避難所が不足することが予想されます。

私自身、横浜の避難訓練で、小学校の体育館だけでは
とても間に合わない、とうことを体験しました。

関東にいた場合、「公助」は頼れず
「自助」で乗り切るしかないと思っています。
   
オススメー03)インフラが止まった前提で考える

食料は、1週間分と言われますが、日常の3日分で良いそうですね。
水、カン詰めや乾物やらでしのげる準備はOK。

問題は、インフラが止まった場合の
冷暖房に、冷蔵庫、携帯電話の充電問題ですね。

(太陽電池を屋根に乗せていれば、冷蔵庫1台分は、概ねまかなえます)

手巻き式ラジオ、簡易トイレ、懐中電灯、発電機、などの準備

この寒さで、今、注目しているのが、ガスカセットの暖房機です。

私は、どちらも高齢者がいるので、
やはり、暑さ寒さが辛いと思われます。
暑さは、うちわなどで、まだ手動も可能。

寒さは着込めば良い。との考え方おありますが
身動きが出来ないですよね。1台あっても良いかなぁと
場所と保管と、現在検討中です。

5)その他に用意しておくと良いもの、注意点など、個人的見解

・水がなくてもできるシャンプーや歯磨き
・避難所に持っていく大切なもの+α
(保険証、通帳などの控えコピー、印鑑)
 +詩集や絵本など心落ち着ける1冊
 お子さんのいる家庭は、おもちゃや折り紙、
 トランプなどカードゲーム
・防犯、地震後の空き巣や詐欺に注意。
・火の元用心、ブレーカーはすぐに上げない。
・移動時に被災の可能性もあるので、(電車に閉じ込められることも)
 水分、メガネ(コンタクトレンズ)、歯ブラシ、飴やチョコなどの
 ミニ非常食を持ち歩く習慣を。
・家族と離れている場合もあるので、探せるように子どもの写真
   (今はスマホに入っているかも、電源ない場合に)

などなど、思いつくところで、書きました。

もちろん、ご近所や地域との
日頃のコミュニケーションが大事と言われるように、
共助も合わせて、乗り切りたいですね!

もう一度、都市部での備えの復習を兼ねて、
東京都の「地震時10のポイント改訂版パンフ」を
貼り付けておきます。


備えの項目も含めて


詳しくは、こちらを参照下さい。東京消防庁

備えあれば憂いなりますように。。。



建国記念日に災害列島日本の歴史を知る。「地震」の発生周期に注意して 〜災害に備える02〜

2021年02月12日 | 災害に備える2021_23


本日は、春節です。旧暦で新年です。
暦通り、暖かくなってきました。

新年快楽!!

と「おめでたい日」ですが、
本場中国でも、
帰省に規制がかかっているようですね。

緊急事態宣言も延長されたこともあり
お祝いムードには、
なかなか慣れない心理状態です。

昨日は、日本の建国記念日でした。
今年は、春節と連続しましたね。

これだけ、日本が長い歴史を保てていることに。。。
感謝する日でもありました。

建国記念日、、、
何を基準に決まったのでしょう?

それは、神武天皇の即位日だそうです。
西暦の660年前、つまり、今年は皇紀2681年

日本のその歴史の中で、
最近購入した「理科年表2021」で(←理系の辞書みたいなものです) 

こちらはコンパクト版


本日のテーマ「地震」について

日本の地震で起きた地震を再確認してみました。

「有史以来の主な地震」とあるので、
記載以外にも小さい地震は
数多く存在していると想像できます。



番号「1」は、西暦416年、大和(奈良県)の遠飛鳥宮付近とあります。
「日本書紀」に「地震」とあるのだそうです。
日本で最初の地震の記録のようです。
ただし、被害状況は記載なしだそうで、疑わしい部分も?

そして、2018年の「北海道胆振東部地震」
「481番」となっています。(2020年9月現在)

こうして、481つ地震の被害状況や場所を見ていくと
実に多くの場所で、連続して起きていることがわかります。

平成28年の熊本地震で、「前震」という新しい言葉が
生まれましたが、西暦715年(和銅8年)などは、
遠江で大地震が起き、次の日には美濃で起きています。

先日まで放送されていた大河ドラマの場所でもあるので、
見ていた方は、旧地名でも、想像しやすいでしょうか。

2011年「東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)」
と同じ三陸海岸で、よく引き合いに出される
「貞観の三陸沖地震」(869年)
(この和暦「貞観」の時代、他にも2つ記載があります)

9年後には、関東諸国での地震があり、
その18年後に、いわゆる「南海トラフ」と言われる
「仁和の南海・東海地震」(887年)が起きています。

2011年の9年後は、2020年
18年後は、2029年ですね。(周期に注意)

盛んに、関東が危ない、南海トラフに注意
というのは、この歴史の周期でもあるのです。

ちなみに、マグニチュード8.0を超える三陸沖地震は、
1896年と1933年にも起きています。
津波高さは、約30~40M近く。

この二つの地震が合わさったようなものが、
2011年に起きたとの解説がありました。

研究者の中では、よく言われているのが
地震の周期に注目。
歴史は繰り返すというわけです。

それから、どこで起きたら
次は、どこで起きるかと予測する方もおられますね。

1923年の「関東大震災」の次は、
1924年に神奈川「丹沢地震」
また翌年1925年に兵庫「但馬地震」
1927年に京都「北丹後地震」と、

驚くかな、毎年です。
西方向で連続的に起きています。

2016年「熊本地震」の後も、島根大阪と東方向に連続性。
そして、飛んで、北海道。

日本列島で、バランスをとりながら、
活動しているとしか思えませんね。活断層が。
(ここは私的な見解です)

熊本地震を経験して、
「中央構造線上(東側の方々)は注意」と
ブログにも書きました。

大きな地殻変動が起きたら、
そのバランスを取ろうとするだろうと思ったからです。

実際のところは、地面の下は私には覗けないので
分かりませんが、笑。

この理科年表2021から
熊本の地震の主な記録を時代遡って
ピックアップしてみます。

2016年 熊本市、益城町中心に被害
1975年 阿蘇地方
    (子どもの時、私も振動を感じているはず。怖かった記憶が)
1889年 熊本県西部、熊本市中心に被害
1848年 熊本城石垣被害
1723年 玉名、菊池(県北部)周辺
1705年 阿蘇地方
1625年 熊本城石垣被害、火薬庫爆発
1619年 八代地方
(679年筑紫地方とあります。県北部には、影響があったと想像。)

どうですか?

41年、86年、41年、125年、18年、80年、6年、、、
の期間がありますね。

平成の熊本地震とよく比べられたのが、41+86=127年、
約130年前の熊本県西部地震です。(熊本城の被害の大きさ等から)

周期が見えてくるでしょうか。。。

今、盛んに「防災教育」が言われていますが
子どもたちに、いつ来るかわからないものを教えても
ピンとこないのではないでしょうか。

災害の歴史を教える、歴史を学ぶということが、
私自身は、一番防災教育には良いと思っています。

事実であるし、その当時の資料なども合わせて、
自分が住んでいる地域の、実際に起きた被害を調べたり
想像したりする。

その方が、実際に起きた時にも、
行動につながりやすいと思うのです。

子どもたちみたいに、
防災教育を受けられない大人はどうするかって?

地域探索に出られることをお勧めします。  
      
個別のサバイバル知識も必要ですが、
地域の安全な場所、避難時の対応。
備蓄倉庫の場所などは、頭に入っていますか?

これだけ、地震が起きて、そしてまた
復興してきた日本。

これからも起きるし、
これからも、乗り越えて行きたいですね!

私も、学びながらです。

長くなりました。

私が考える備えについては、
次回に連続して綴ります。

余談:
ブログのテンプレートを季節で変えみていました。
やっぱり、当初のイメージ通り、空=「日和」が
しっくりくるかなと、旧暦新年で戻してみました。


まもなく春節。人も自然の一部。不調も前向きにとらえて。

2021年02月10日 | 季節感のある暮らし


まもなく旧暦の新年、春節です。
季節の変わり目です。

寒暖の差も、
むしろ増している感じが致します。

朝焼けの月もきれいです。

今月のテーマは、「災害に備える」です。
しかし、まだ原稿がまとまっていません。

ブログの更新が滞ると、
心配してくださる方がいるので

いつもの月曜日のブログの更新ができなかった
言い訳(!?)を先に、綴りますね。

今年のプライベートのテーマ
「健康」についてです。かなり私的な内容です。
興味のあるかたは、お付き合いください。

* * * * *

季節の変わり目といえば、
体調を崩しやすくなりますね。

やはり、人も自然の一部だなぁと
感じる出来事がありました。

親子で、体調不良に。(涙)

対コロナもあり、免疫アップには
十分に注意しているつもりです。

それでも、、、起きますね〜。

子どもは頭痛。
学校で熱を測ったら、微熱。
ということで、学校から帰されてきました。

さぁ、大変。まさかの感染!?
消毒やら、換気やら、どうしましょう!?
と、心の中ではやや焦りつつも、

帰宅後は熱なし、本人の食欲の衰えのなさに
「スマホのやりすぎではないか?」
と親としては疑問の目を向け、

本人曰く「ちょっと寝不足だったかなぁ。。。」
人騒がせでしたが、しばらく寝ていたら、ケロリ。

ふぅ。セーフ。

学校で受けられなかった授業を
先生がフォローして下さるとのことで、
早朝登校していきました。(ほっ、ありがたいです)

で、私の方。腰に激痛が。。。
昨日は、信頼する整体の先生にかかりました。(やや遠方)

しばらく、調子が良くなってきていたのに、涙。
冷えたのか、ストレスも重なったか。。。

ぴえん、と思っていたら、先生曰く。

『人間も自然の一部だから、
冬に隠れていた痛みが出てきたんじゃない?』

昨シーズンは、寒い冬の方が痛みました。

そこで、今冬は、冷えていかん!と
デスクを日当たりの良いところにして、
腰を日光浴しながら、座っていたので、
かなり調子が良かったのです。

自然の力って偉大!と思っていました。

まぁ、子どものこともあり、
ちょっと、それが出来なかったのもあるけれど
こんなにひどくなるとは、、、。とほほ。

しかし、嘆くことばかりでもないようです。

先生は、東洋医学、陰陽五行に、
アーユルベーダーに、いろいろと詳しい方。

『痛みが出てきたってことは、取ればいいんだから
むしろ直しやすい。』

お〜、そうなのですか!!!

事故後、もう、何年も引きづっている腰痛です。

先生のところへも緊急事態宣言時を除く
昨年は、月一で通ってきました。

(本当は月2でないと、また身体が戻る
と言われているので、時間がかかっています)

施術後は、本当に羽が生えたように軽くなります。
重力を感じる人間だったのだと、地球人を自覚するほど。

昨夜には、身体が熱く感じるほど、
また激痛が。

事故直後の痛みに似ています。
湿布を貼ったり、コルセットしたり
していた時期ですね。

え〜〜〜、隠れていたの、まだ。

問題を押さえ込んではなりませんねぇ。

先生曰く、神経の記憶も、
取り除くんだとか???
それに、昨日は、首もひどかったらしい。
事故直後に首も痛かったこと思い出し。

「腰が痛いということで、
腰を中心に施術してきたけど。
ここ首にも残ってるね。」

だそうです。そうなのです。

首の不調を整形外科の先生にも
お伝えしたのですが。

まぁ、許容範囲と言われて相手にしてもらえず。

骨が折れていないわけですから、
整形外科では、手の施しようがないですよね。

「首の神経と腰は繋がっているので、
ここからも、来ているかもしれないよ」と。

これから、出てくるんでしょうか。
痛みの記憶。

怖い気もしますが、根本治るなら
それに越したことはありません!

人も、自然の一部。。。

それを信じて、乗り越えたいです。

以前は、2月は、私の鬼門とも言える
頭痛に悩まされる季節でした。
(今思えば、季節の変わり目でした)

冷えからくるものと思われ、
血行をよくする入浴や
ヨガをやるようになって、
その不快からおさらばしました。

それが、また、本当に暦通り。。。
不調になるとは。。。

自然の摂理からみれば、
当たり前なのかもしれません。

デトックス?
冬眠からの目覚め?

何にせよ。この身体の経験の
学びは、「受け入れ」です。

自分の注意や努力だけでは、
どうしようもない力ってものが
自然にはあります。

自分もその一部として、
存在を受け入れるしかない。

そんなことを考えつつ、早く治したいです。

もし、今、体調不良の方、
春はすぐそこ!
と思って、乗り切りましょうね。

お互いに。。。

今月のテーマは、
不定期になるかもしれませんが
次回に書かせて頂きます。



節分に春の気を高める。乾燥時期は「火災」に注意して! 〜災害に備える01〜

2021年02月02日 | 季節感のある暮らし


本日は、節分です。(ちょっとだけ、前談です。)

あれ?いつもと日が違うと、
気が付いた方もおられるでしょうね。

そう、124年ぶりに、2月2日が節分になったそうです。
(国立天文台の発表によります)

この日は、私のある記念日です。
覚えやすいから2/2にしたのに、、、
今年は「節分」になるとは!

ご馳走が、中華街のコース料理から、
恵方巻きにシフト!? (笑)

最近は「恵方巻き」を食べるのが流行っていますね。

季節感を感じたり、吉を願うのは良い習慣なので
家族団らん、家内安全に繋がるなら良いなぁと思います。

新年のブログで、今年は「陰陽五行」をもう少し掘り下げて
学んでみようと書きましたが、早速、その知識から。

節分の豆を食べる意味、みなさまご存じでしょうか。
私はこの歳まで、良く知らずに、煎り大豆を食べてきました。

お恥ずかしいことに、
歳の数だけ食べる、、、何て言いながら。。。

実は大事な意味があったのです。
(参考:「現代に息づく陰陽五行」稲田義行著)

要約しますと、

陰陽五行では、自然界の木・火・土・金・水の五気が、
それぞれに順じて生じると考えます。
天地陰陽の気が調和して、バランスを保つことを「相生関係」と言い、

木は土に勝ち、土は水に勝ち、水は火に勝ち、
火は金に勝ち、金は木に勝つ関係の「相剋関係」を利用して、

春は「木」の気なので、豆は、丸いので、「金」の気に例えられ、
これを食べると、木を負かす「金」の力を
封じ込めるという意味があるのだそうです。

上棟式で投げる丸餅も「金」の例えですからね。
丸ければ、なんでも良いのかもしれませんねぇ。

春を迎える「呪の一種」だそうです。

大豆が苦手な方は、丸いもの食べてください。
しっかりと、春を迎えられることでしょう。

(時々、拾いやすいからとピーナツを殻ごと投げますが、
微妙な形ですね。)

「季節感のある暮らし」を楽しみつつ、、、

今月2月は,『災害、防災』をテーマに綴ろうと思います。

この一年、本当によく、建築の災害について学びました。
(オンライン講習会のおかげです)

災害の多い昨今、建築士もその都度
対応していかなくてはなりません。
みなさまと、少しでも情報を共有できれば幸いです。

今日は「火災」について

先日の日曜日にも、
「茅葺屋根の防火についてのセミナー」に参加しました。

茅葺の屋根なんて、文化財だけでしょう?
関係ないわ〜と、思われた方。

違います。実は、今の住まいの防火は、この古き良き日本の
民家に寄るところが大きいのです。知恵を引き継がないとね!

茅葺の屋根の良さは、この際省きますが
火災の際に、屋根の裏に、火が回るということが起きます。

軒裏は、屋根とは違い、直接雨が当たらない分、乾燥しており
火の粉が飛んできて、着火しやすいのです。(延焼ですね)

<軒裏の防火は、延焼火災に有効>

その屋根を守るための軒裏に
昔の民家造りの歌舞伎舞台など(大勢の人が集まる建築)
屋根を支える下地をカバーする板が施されていたそうです。

今でも、軒裏の板を燃えにくい材料で貼りますね。
それは、この知恵を継承しているわけです。

軒裏に防火対策がされているかどうかで、
建物の火災の広がりが、変わってきます。

法律的には、
延焼の恐れが少ないところは、通常の木でもOK

けれど、軒裏に延焼ラインがかかる密集住宅地などでは
木材が採用できません。

そこで、不燃木材という手を検討します。



これまで、性能について、疑問視する声もあり、
価格もやや高め、また、薬剤処理が気になり、
私としては、まだ、採用できていません。

しかし、少しでも日本の木を使って、
建物外部の美観も美しくしたい!
(ボードにペンキでは味気ない)

そこで、メーカーの最新の技術の
サンプル品を取り寄せました。



これまで調べた中では、一番良さそうなので、
今後は提案できるのではないかと、
いろいろと、研究中です。

火災を考えるとき、
出す側と、もらう側の両方を考える必要があります。

出す側では、
コンロ周りの不燃化。
煙の抜け道。通り道。
寝タバコ。
ゴミ箱からの出火と、カーテンへの燃え移りなどなど。

もらう側では、外壁や、門周り、などなどの開口部に、軒裏ですね。

木造というと、火災に弱いんでしょう?

というのも、間違いと、以前のブログでも綴りましたが
火災が起きているのは、
コンクリート建築でも、件数はそんなに開きはないのです。

出火原因をなくさない限り、火災は起きますね。

そこで、みなさんに
今、この乾燥の時期に、一番気をつけなくてはならない「火災」
に、ぜひ、「家電」を加えていただきたいのです。

<怖いのは、見える火気だけではない>

「火」は見えますから、まだ、
目が開いているうちは、気をつけられます。

しかし、、家電製品の「電気」は目に見えませんよね。

だから、ここが、現代生活の盲点だと思います。

悲しいかな、沖縄の名建築「首里城」の火災も、
電気配線ではないかと言われていますね。

火がなくても、電気を使う限り、火災は起きます。

私の身近の方にも、電気ストーブのコードから
ちょっと席をはずした隙に発火し、

席に戻ったら、火が手がつけられない
状態になった方がおられます。

図面模型、そして、パソコンも、
全ておじゃんに。あ〜本当にお気の毒です。

まさかと思いますよね。

それから、最近では、横浜の行政が
入っている歴史的建造物でも火災がありました。

2021年1月26日出火、読売新聞


ショッキングなニュースです。

歴史的建造物での、火気使用はあり得ないないなぁと、
何故だろう?と、思っていたら

次の日に、「バッテリーが火元かも」という新聞記事。
充電していて、その場を離れたのでしょうか。
しかも、畳の上とは燃えやすい。。。

実は、私も危ない出来事がありました。

ノートPCのバッテーリーコードが、切れかかっていて
熱を持って、焦げ始めたことが。。。

その際は、PCを使っていた時だったので
焦げ臭さに、気がつき、慌ててコードを抜きました。

今は、新しい電源に買い換えています。

家電のコードというものは、「劣化する」という前提
心して使わないといけないと思いました。

本当に、あの時に火災にならなくて良かったと
胸をなでおろしたものです。

火の始末も大事。
初期消火も大事。
そして、古い家電や延長コード、タコ足配線にも注意して
「火災」を引き起こさない暮らし。。。
していきましょうね。

みなさまも、ぜひ、
「見えない火気」にも十分にご注意くださいませ!

余談:
月曜アッップのはずが、本日になってしまったのは、
昨日は急遽仕事を休みにしたからでした。

子どもの学校が休校となり、大学入試の新共通テストの
説明会に親子参加でした。かなり難しくなった報告でした。

はぁ〜、ガラポス化している入試の採点方法。
大学によって、違いすぎます。

私の時より、どんどん複雑化しているような。。。
それとも、田舎で情報が入ってこなかっただけでしょうか。

なんだか、ちょっと、今の子ども達が気の毒になってきました。

大人が、子どもに求め過ぎていないか!?入試でそんなに期待しても!
と、思った次第です。

まぁ、親としても結局それに流されているような。。。

ちゃんと、子どもの適正を見極めてあげつつ、
応援しつつ、しっかりと希望が打ち出せるようにするには、
どうしたら良いのか、、、親としても手探りです。