せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

暑さの中で、住まい暮らしを考える

2021年08月02日 | withコロナ新生活様式


オリンピックも熱いですが、
気温も熱いですねー。

みなさま
お元気でお過ごしでしょうか。

信じられないかもしれませんが、
横浜の家には、リビングダイニングに
クーラーがありません。

風通しと遮蔽で、まぁ過ごしております。
 (そういう設計になっております。断熱も効いてます。)

扇風機くらいは回します。
(学生時代からの愛用品、30年以上経過)

あとは、涼しい格好と(笑)、
首の保冷剤巻きでしょうか。。。

我慢大会のような気もしますが、
日が暮れれば、涼しくなりますし、

多分、夏生まれで暑さに強いのかなって思いますね。
食欲も落ちないですし。

オリンピックのネット配信を見ながら
暑中伺いを書きつつ、

コーヒーはいつもよりぬるめで
の夏のダイニング、週末の写真です。

今日のブログのテーマは、
先週末にZOOMで参加した
住総研のシンポジウムから。




ヘリテージマネージャーの講座でもお世話になっている
工学院大学の後藤治先生が出られるとあって、
面白いに違いないと、早々に申し込んでいました。
それから、チラシに

「将来の住まいや暮らしの在り方に、
どう生かせるのかを議論したい
」

と、あったからです。

シンポのタイトルは
「歴史のなかの「あこがれ」の 住まいと暮らし」
とあり、「あこがれ」が将来に生かせるのか?
と、あまりピンとこなかったのですが、

実際には、「和室」の成り立ちや、
海外からの「和室」や「日本」の評価
そして、日本とデンマークの住まいに関する認識が
あまりにも違うというアンケート結果の
講演内容は興味深かったです。

一人暮らしの片付いた部屋のデンマークの写真と
散らかった日本人の部屋。これは極端な例でしょうが
アンケート結果からは、
デンマークでは、人を呼ぶ家、自己実現を行うのが
住まいと考えているのに対し
日本では、自分一人でくつろぐ場所
のんびり過ごす場としての住まい
と、大きな違いがあるという報告は
苦笑いと共に、海外の方の意識の高さに驚きました。

登壇者のメンバーは、チラシの案内に譲るとして、



増えた知識をメモしますと、
和室は、武家社会の「座敷」=「人の集まる場所」がスタート。
鎌倉時代に登場した。というもの。

玄関は、農家にはなく、武家屋敷にだけ
認められた空間であるという認識はあったのですが

公家社会(貴族が政権を握っている)から、
武士という実力主義になっていく過程で、
一同が車座になる場所が必要で、
それが和室を創っていったとの説。

ふむふむ。
社会的背景と住まい空間が直結しているわけですね。

昨年の民家再生協会の連続講座で学んだ
「日本の住まいの源流」では、
農家に座敷が出てきたのは、(それまでは板間と土間のみ)
仏教の普及が理由でした。

つまり、お坊さんを家に招くのに、
座敷が必要になったということでした。

大きな日本社会の歴史的背景が、
実に住まいには、様々に反映されるていくわけです。

日本の住まいは、世界はどう変化していくでしょうか。

この流れで、いくと、このコロナ禍で、
清潔国日本に学んで、各国の土足文化が
減るかもしれませんね!?

すでに、上履きに履き替えるという流れは
かなり、海外にも浸透していますが、
接客の仕方や、住まいの用途が変わってくるかもしれません。

一方で、そう大きく変化もすぐには反映されないのが営み。

社会情勢、人々の需要と課題をにらみつつ、
私も暮らし方の在り方を提案していきたいですね。

結局シンポジウムでは、結論的なものは出ず
次回の講演に引き継ぐというものでした。
主催者の団体から「和室学」という本が出版され、
その紹介がありました。



畳が海外からSDGdの視点で
高評価を得ているようですね。

書籍にも学びながら、
研究者の先生方の最先端の報告も伺いながら
今の社会を乗り切る住まい・暮らしを考えて参ります。


令和三年の片付け始め、意味づけがあるとやる気アップ! 〜 with コロナの暮らし03 時には目をつぶって?!〜

2021年01月25日 | withコロナ新生活様式


今月は「with コロナの暮らし」について、
自分自身の体験、学び、発見、
なども盛り込んで綴っております。

本日のお題「片付け」に、ご興味のある方は、
参考にしてくださいませ。

1)はじめに

写真は、設計監理した
散らからない工夫の洗面脱衣室の例です。

工夫1)ゴチャゴチャしやすい脱衣コーナーは洗面台の奥に。
    鏡を見るとき目に入らないように。

感染予防対策としては、手洗いうがいの時に、
着替えもしやすいことでしょうか。

工夫2)花台も兼ねた化粧台天板。きれいにしておくコーナー設置。
    余計なものが置かれないように。

工夫3)毎日使う小物は見せて収納。
    どこへ行ったか探さなくて済むように。
    モノを増やさないで済むように。

(小物を隠したい方は、鏡の裏などに棚を設置してます)

2)次に、片付け本のご紹介

面白い切り口の、「片付け本」に偶然出会いました。

昨年のコロナ禍で、イベントや講師業の方など(男性)
「仕事が休みの分、掃除や片付けが進んだ」
というメールなど頂きました。

それは、それは、とても良いこと。

と、思う一方で、

奥様方にとっては、「普段の片付けに加えて
夫や子どもが家にいることで、
掃除や片付ける時間確保が出来なくなった」

「家族が協力してくれない。。。」

という方も、実際には多いのではないか?
と、にらんでおります。(小耳に挟みます、笑)

「亭主元気で留守が良い」は、
私としては、奥様方の共通認識ではないかと(笑)
そうでない家庭もあるとは思いたいのですが、、、。

私自身は、これまで、
大掃除はゴールデンウィーク(半分仕事しつつも)
と決めていました。

何も暮れの慌ただしい
寒い時にやらなくても、と。

年末は普段の掃除に加えて、
床拭きと、ほこり取りくらい。

しかし、昨今、熊本の行き来や
腰痛で、片付けがいつも通り行かなくなり、

さらに、子も夫も片付けられない症候群。
(その部分の発達が弱い)ので、
さらに散らかし放題に追い討ちをかけられて
手がつけられない状態です。(涙)

途方に暮れていた昨年。

たまたま、図書館の検索で、「すごい片付け」
という本がヒットしました。

別のものを検索していてのヒットなので、
まさに、セレンディピティー(偶然の必然!?)ですね。

その本はなんと、借りたい人が30人ほど待ち。
え〜、そんなに人気本なの?それとも効果あるの?

ということで、予約を申し込み、放っておいたら
昨年暮れ忘れた頃に、順番が来ました。

海外でも有名なト○キ○ク片付け(注)
というメソッドは、抽象的すぎて
どうも、取り入れにくかったのですが
こちらのメソッドは、腑に落ちました。

(注)
前者のメソッドも、某新聞で小説として連載中で、
それはそれで、楽しんで読ませてもらっています。

後者は、各部屋に、数秘術の数字を当てはめ、
その数字の持つ意味と役割と、

片付けられない理由が書いてあり、
当てはまりすぎて、笑えました。

例えば、「子ども部屋の物の多さと散らかりは、
子どものせいではなく、親の期待の表れ」とか。

ネタバレはいけませんので
このくらいにしておきます。

その場所、部屋の片付けの持つ意味と
「片付けられない理由に
隠された才能がある」とも書いてあり、

意味と役割があると
片付けの効果も、いろいろと期待できますし。

俄然、やる気が出ますよ===。

内容は、簡潔なので、
Kindle版でも良いと思います。
(1時間もあれば読めます)



とにかく、肝は

片付けは、人生に、カタをつけること
片付かない人は、人生にカタが付いていない人

ということだそうです。

これはアマゾンで本の紹介にも書いてあるので
掲載OKとしましょうか。

中には、神道の禊祓(みそぎ、はらえ)
ことなども出てきて、あらまぁ。

「家は神社のように整えよ」など。
へぇ〜、そういうことなの〜と。

私自身は、コロナの感染拡大が、
日本は、他諸国より抑えられているのも
清潔第一の日本人ならでは、
と思っているので、ここは納得。

筆者は、どちらかというと
占いやスピ系のジャンルの方。

たぶん、先のブログに書いたように、
神社系を図書館でかなり借りていたので
検索していて「神社」というキーワードに
ひっかかたんでしょうか。

まぁ、面白かったです。

深刻になりすぎず、真剣に取り組む
という私の人生ポジションには、
ハマりました。

『すごい』の意味は、、、
 売るための、キャッチなコピーであり、

中身につけるタイトルとしては
片付けと部屋の持つ意味とその役割』ですね。

昨年中に、一部は片付いたので

今年は、腰痛と向き合いつつも、
天気の良い日には、
部屋の役割と意味を「うふふ」と思いながら
片付けに、取り組みたいと思います。

楽しまなきゃ!ですね。

こちらの本では、
9つの数字で分かれているので、
月ごとで、分けて取り組んでも良いかもしれません。

私のように、片付けたいと思っていても
腰が重い方は、

片付いた後の自分の人生の未来と
空間の心地よさに、思いを馳せて、
取り組んでもらえればと思います。

3)自分自身の暮らしから

ここからは、私が心がけていること、
実践していることを少しご紹介します。

片付けても、片付けても
部屋が散らかる方。

家族が物を置いてしまう方。
平日は、掃除ができない方。

オススメは、
正常な場を1箇所だけでも作り
そこに目を向ける、です。

神棚とか、花台とか、洗面台に一輪挿しでもOK
暮らしって、一人だと自由すぎて片付かないし、

家族といれば、散らかるし、、、
何れにせよ、『暮らし=片付け』
と言っても過言ではないですよね。

自分の安定した精神を保つためにも、
花を活ける場所絵を飾る場所

何か好きなものを置くコーナーなど
1箇所で良いのです。

そこで、毎日心を整えましょう。

そして、夜は、周りのあかりを消せば良いのです。
ごちゃごちゃが、見えないように。。。

綺麗なところだけ、スポットが当たるように
素敵な1角ができたら、置き型か、
クリップタイプの照明を当ててください。

夜のお花は心癒されます。


もし、夫が片付けられない、
妻が片付けられないで、
イライラしている方は、夕食をとる時だけでも
せめて、快適に過ごして欲しいですね。

ダイニングテーブルの上にも
物がごちゃごちゃあるのですって!?

そんな時は、大きめの風呂敷か、
クロスなどで覆っちゃいましょう。

人の欠点ばかり見えてしまうのが人間。
部屋も、そう。

だから、良いところに目を向ける工夫を!
疲れているときは、対処療法も必要です。

with コロナの新生活様式の中でも
どうか、皆様の人間関係のゴタゴタがなく
少しでも心落ち着けて
過ごしていただけますように。。。

お互いに、無理のない範囲で、
健康に暮らせるよう、
 一歩一歩できるところから
やって参りましょう。


文字に現れる心の状態。気を整えれば、達筆に 〜 with コロナの暮らし02 書道で気と心を整える。〜

2021年01月19日 | withコロナ新生活様式


先のブログの続きです。

5)気を整えるために「書」を活用する

を、自分事例と、エピソードをもとに綴ります。

今年、建主様のお母様から頂いた
賀状の筆使いが、あまりにも達筆で
一部、写真で掲載させていただきます。

こちらの文字には、
エピソードがありました。

ただ、「美しいわね」
では、終わりではありません。

この方は、熊本地震で被災された方で
ご自宅が全壊。

自力解体され、ご相談があった時には
敷地は更地でした。

高齢だし、もう自宅再建はできないだろうと
諦められ、仮住まい代わりに、
仕事場の一角で寝泊まりされていました。

相談されてこられたのは、
遠方に住むお子さまで、
両親の家、つまりご実家を、
再建できないだろうか、、、
というものでした。

資金面、ご両親の体調の変化や
ご病気などを乗り越えての着工。

着工までにも、
施工者や大工さんの空きがないなど
迂用曲折ありましたが、昨年、無事に竣工。

今年のお正月を
地震後に初めて、新居で迎えられたのです。

被災後、実に3年以上の月日が経っています。

私自身も感慨深く
あまりの達筆さに、
建主さまに、お礼を伝えると

「母が、筆をとる気持ちになったのも
心地良い家のおかげ」と、
お知らせいただきました。

ありがとうございます。

お母様はお仕事では、
お店の宣伝の文字なども
書かれておられ、
もともと字がお上手だったのです。

それが、被災後に、

「どうしちゃったの?というくらい、
かわいそうな筆跡

(お子様談)に、なられたとか。

「達筆が戻って良かった」と
胸をなで下ろされていました。

このお話を伺って、驚きました。

私の父にも同じような
出来事があったからです。
(父は達筆ではありませんが、笑)

余震で睡眠不足が続き、猛暑の中
空調の効かない仮設空間の中での仕事が
堪えたのか、体調を崩して、ダウン。

病院通いが始まりました。

その時、手が震えて、自分の名前が
まともに、書けなくなったのです。
(そんなでは、とても仕事は続けられませんね)

その後、幻聴や幻覚に悩まされ、
とうとう精神的にもダウン。

あの時見た父の文字は、今でも忘れられません。

まるで、地震の余震振動が、体に残り
その震えが、伝わってくるような
乱れた、か細い文字でした。

ちょっと、これは、まずいのではないか?と、
密かに思っていたのですが
その後、精神的に支障をきたすような事態になるとは。

名は体を表すとは言いますが、
まさに、文字は精神的な安定を表す
と、感じた出来事です。

今年の年賀状は、いつものしっかりとした
文字に戻り、ようやく、
もう大丈夫と思ったものです。

このエピソードから、分かることは

高齢になってからの、被災というのは
字がまともに書けなくなるくらいの、
ショックと心痛をもたらす

ものだ、ということです。

with コロナの暮らしで、そのように
心細く、気持ちが萎えてしまっている方も
おられると思います。

気持ちを奮い立たせるためには、
むしろ、積極的に文字を書く、
手紙など、久しぶりに書いてみる
というのはどうでしょう?

空間や環境の気を整えつつ、
心の気も整えていくには、、、

と、私自身が、
実に「書」を始めたところなのです。

もともと、腰痛で合氣道の稽古がままならない中
どうしたものかと、考えあぐねていて、

道場本部に、「気の書法」を学べる
書道教室があるというので

 「書を習ってみようか」と
思っていたのが、一昨年です。

昨年から、始める予定が、
コロナの影響もあり

 やや遠方の教室に通うのは、
リスクが上がるかもしれない
と、参加を見送りました。

ところが、通ってる図書館(公民館)の
張り紙に、書道教室の案内が。

『初心者の方でも、丁寧に指導します』
と、あるじゃないですか!

小学生以来、筆を握ることに遠ざかっており
子どもの書初めを促す意味もあって、お正月に
ちょっと久しぶりに書いてみたくらいです。

それが、習うとなると、、、
体験で、墨の擦り方から分からず
(墨汁世代ですから)

筆のおろし方、筆の運び、紙の違い、
何から何まで、知らないことばかり。
(毎回、恥をかいております、はい)

寒い冬でも、窓を開けて換気をしながらの
教室ですが、なんと、
このコロナ禍で生徒さんが増えたそうです。

コロナで、引きこもり生活。
には、実は、書はもってこいの趣味だと実感中です。

お仲間には、

・書道をやっていたベテランさんの学び直し。
・引退後の趣味の方。
・私と同世代または前後の働くママたち。

「仕事と家事の生活だけでは、
ストレスが溜まるものね!」

と、初日から共感する方に、恵まれました。

そして、体験の日の先生の書の説明の導入で、
「余白の美しさ」をどう出せるか
書は、「バランスの美学」であること。

型にはまって、上手だけでは、
書は美しくはない、上達しない
などなど、技巧だけではないこと。

「息づかいなのよね〜」
と、さらりとおっしゃって

あ、やっぱり、
これは合気道で学びたいものに通じる
「道」のつくものの探求は同じかもと
嬉しくなったこと、

加えて、建築の仕事の「美の探求」
「美のバランス感覚」を養うためにも、
良いかも〜と、

時間をどう工面するか、
むちゃくちゃ悩みましたが
(基本は家で練習、教室で先生の添削を受ける)

教室に通う時間だけのつもり(腰掛け)では
済まされないと分かり、

日曜の夕方を
タイムロックして、練習時間に当てることに。
(家族に宣言、家事も仕事も入れないぞっ!)

まぁ、正直なところ、
社会情勢が、どのように変化するか分かりません。
教室の閉鎖もあり得ます。

基本の基を学べれば、
いざとなれば在宅でも出来るもの。

なんとか、続けられるでしょう。

人間の快適な環境は、空間だけではなく
心の問題も大きいと思っています。

空間が整えば、潜在的な心の部分に
良い影響を及ぼすので、とても大切です。

それと並行して、
自分自身で心を整える努力する、ことも大切です。

コロナ禍で在宅ワークが増えればなおさら、
家族と顔を合わせて、

あるいは、誰とも顔を合わせないで
過ごさなくてはなりません。

心が寂しかったり、
心がイライラしていたら、
書はかけません。

当面の課題は、
時間確保もさることながら
夫婦喧嘩、親子ゲンカをしない、
ことでしょうか、笑。

ちなみに、書道具は子どものお下がり。
筆と紙は、以前書を学んでいた義母のお下がり。

元手がかかっていないというのも、
始められた理由としては、大きいです。

師匠になることが目的ではないので、
仲間と学びながら
(寺子屋的雰囲気がとても良いです。
「こども環境」のことを考えるにも参考になる場です。
こちらも次回のテーマにしますね。)

みなさまも気の整った人生を歩むこと
楽しんでいかれますように!

新月祈りで、今年のプライベート目標を立てる 〜 withコロナの暮らし01 今年は「歴」陰陽道も取り入れて〜

2021年01月18日 | withコロナ新生活様式



今年は、このブログにも、少し変化をつけて
月ごとにテーマを決めて綴ってみます。

私自身の目標や実践と絡めて、の内容です。

暮らしは人それぞれです。
どこまで参考になるかは、不確定です。
ご笑読いただければ幸いです。

第一弾は、「withコロナの暮らし01」です。

感染予防については、建築士会を通じて
建築士にも、国土交通省より
お知らせをいただいております。

3蜜を避けるに加えて
「5つの場面に気をつけよう!」の声かけです。

内閣官房のHP(冬に気をつけること)はこちら

協力要請の掲示ポスターようなので、
ここにも貼り付けました。
(なぜ、初音ミクなのかは、存じません、苦笑)

*****

先週の1月13日は、西暦最初の新月でした。
旧暦では、12月1日となります)

行動の指針を立て、実行すると
習慣化しやすいという
月のリズムを活かして

世間から、すこ〜し(随分!?)のんびりしての
新年の誓いを立てました。

毎年、やりたいこと、やってみたいこと
そして、やらねばならぬことを、

1)仕事、プライベートそれぞれに
箇条書きで、手帳に書き出し、

2)流れを見る全体の月別の表をみて、
どの辺りで行うか大まかな予想を立て、

3)そして、各日にちに落とし込んでいく
ということを、するのですが、、、



昨年は、コロナ禍の影響で、
大きく予定修正の年となり
実行できなかった事も多くあります。
(まぁ、意志の弱さもあります)

そして今年も、例年通りにはいかない予感。

高齢者や子どももいる家庭人としては
用心も必要かなと、会食やお出かけなど
控えなくてはならないと思っています。

一方で、経済活動をしないわけにも参りません。
感染予防しつつ、
安心だと思う場所には出かけたいですね。

会いたい人に会い、
行きたいところに行ける。。。
当たり前のことができずに、
価値あるものと実感させてくれた昨年。

それが、Webやオンライン人数制限に置き換わって、
良かったこともあります。

・空いている予約制の展示会や美術館。
・オンライン講習会の充実。
・遠方会議への参加も可能に。
・お家時間の充実で料理のレパートリーが増えた。
・読書時間確保でき、新しい趣味が増えました。

今年は、外でのお楽しみが減る分
これまで以上に、
「家での暮らし」を楽しみたいと思います。

いつも、明日死んでも良いと思えるくらい、
日々を、充実させ
後悔なく過ごしたいと思いつつ、

どうしても日常に追われる日々を
脱出するには、やはり、いつまでも
諦めないことでしょうか。(笑)

いつかやる。。。と温めておくのも楽しみ!
と以前、このブログにも綴りました。

お家時間拡充のチャンスを活かして
今年は、これまで、手帳に書きつつ
翌年送り、、、が続いてきたことをやろうと
誓います。

今年のテーマは、

<より一層の、心身の健康づくり>

に決めました。

1)食:発酵食品を積極的に食す、味噌作りをやる

これ、実は母が病気になってから、
発酵食品の良さを学び
やってみたかったことなのです。

数年来のリストですね〜。ははは。
今年はやります。
材料だけは、手配しました。笑

2)「季節感のある暮らし」のさらなる充実。

家の中で過ごす時間が長い分、
和の文化をもっと積極的に取り入れる。

まだやってなかった節句など、楽しむ。
(1/15の小豆粥とか、9/9の重陽の節句とか)
お正月のお節づくりもその一環でした。

頂いたもち米があり、15日は
小豆を使ったおかゆではなく
お赤飯に挑戦となりました。

土鍋で炊けるレシピを見つけて


サワラのお櫃は、活躍します。
いつもは酢飯ですが、
赤飯やおこわとも相性が良いですね。
水分を吸ってくれて
サワラの移香もグッドです。

3)ヨガ、ストレッチ、体操、瞑想の習慣化。

事故で腰を痛めてからは、
激しいスポーツが出来なくなりました。

本当に辛いことですが、
その間、痛みと共存でできる簡単な体操や
だまし、だまし、身体を動かしてきました。

瞑想は、お寺で指導を受けながら
昨年始めたことですが
開催中止が多くなり、家でもできるように
図書館で借りた本を参考に。。。
(古い本ですが「仏教健康入門」という本は良かったです

4)神道、仏教、そして陰陽道を知る。

理系学習の自分としては、日本史を深掘りせず
歴史文学は苦手、そして、神社仏閣の由来なども
建築様式以外は、興味なし。で生きてきました。

お恥ずかしながら、、、。

令和元年より、
万葉集もろくに知らない日本人の自分
これではいか〜んと、思い直した次第です。

さらに、海外旅行もままならなくなったからには、
国内、そして地域に目を向けようと。。。

まだ場は少ないですが、
国内の神社廻りも始めました。

昨年始めに、子育てひと段落の横浜のママ友と
地域を知ろうと、「横浜七福神」を初めて巡って、
場所が、どこもお寺だったので、

「なぜ寺院に神がいるのか?しかも海外の?」
という疑問から、

遅ればせながら、
「神仏習合」という日本の歴史と、
仏教のことを学習した昨年。

お正月読書にとっておいた
『「神仏習合」再考』という専門書で、
勉誠出版 (2013/9/1)


驚くかな

『神仏関係の位相、神道の形成と仏教陰陽道
という編者の代表である三橋正氏(故人)の文章があり、

薄々、日本の歴史文化には、陰陽道も切り離せないなぁと
思っていたので、今年は、
「陰陽道」にもさらに深堀してみようと思います。

1)令和元年、神社巡りスタート、神道の本を読んでみる
2)令和二年、寺巡り、阿字観瞑想や、写経の体験。
仏教関係の学習をしてみる
3)令和三年、陰陽道も、詳しく知る。

実は、先の「季節感のある暮らし」の節句などは
陰陽道からきているのですよね。

だから、日本人は知らずに生活に取り込みながらも
その意味をあまり深くは捉えていない。
(学校や、親が教えませんから)

設計の仕事で、依頼主さまの吉方位を
間取りに取り入れる「八掛風水」
元をたどれば、易、陰陽道がベースになっています。

今年は、もうちっと知識を増やし、
より実行力のあるものにしていきたいと思います。

まぁ、まずは、知らないことを知る楽しみ!
そして、暮らしに役立てて、活かすことを楽しむ!
でしょうか。

季節感のある暮らしは、
「変化を楽しむ」という点にもあります。

なんとなく過ごす、時間が流れていくという生活から
変化を取り入れて、気を引き締めつつ、

変化のある暮らしで、移ろいを感じ、心が豊かになり、
心身ともに健康になる。

こんな流れを期待しています。

暗いニュースが多い時こそ、気持ちを奮い立たせて
自分のできることに、前向きに取り組みたいものです。

今年のプライベートテーマには、

5)番目もあります。続きは次回、
別のテーマと絡めて綴ります。

皆様も、お出かけを控えているこの機会に、
新しいこと、暮らしを楽しむことが
始められたら良いですね。

そして皆様の心身の健康をお祈りいたします。

良かったら、今年も、お付き合いください。

withコロナの生活は、木のある暮らしで快適に!〜地産地消のリフォームで〜

2020年09月21日 | withコロナ新生活様式

↑ 合板フローリングの上に、ヒノキの無垢板を。空気が変わりました。

まだ、新型コロナの感染が広がる前に、
住まいのリフォームを検討中でおられた方から、

春になり、、、
やはり工事を見送ろうか
それとも、やろうか、と、相談がありました。

先が分からない時代なのだから、
費用をかけることに、反対の意見もあるとのこと。

そうですね〜。私は、だからこそ、
木のある暮らしを取り入れてほしいなぁ
と思っていたのですが、

ご本人の気持ちと懐が動かないことには
できないことですから、客観的なご意見を述べつつ、
ご判断を待っていました。

緊急事態前言で、ステイホームの生活が長引き、
家の中で過ごす時間が
普段より、ずっと長くなりました。

結局、「やっぱり、やる!」とご決断。

そして、夏に工事に入り、完成。

ご感想と住み心地を伺いに、ご自宅に参りました。

マンションの中に、ヒノキの香りが匂い立ちます。



ご感想は、『とっても、心地よい』とのこと。
家で過ごすことが、長くなり、

『コロナだけど、とても楽しいの〜』
と、おっしゃって下さいました。

『なんだか、前からこの床だったかしら?
っていうくらいに、
しっくりして、気持ち良い』そうです。

 良かった。良かった。

『完璧な工事をありがとう===』とも。

これは、
製材屋さん、
大工さん、
監督さん、
左官屋さん
そして塗装屋さんなど

皆様の連携のおかげ。
小さい工事ながらも、
段取りは、一緒。

見積もりの金額調整や
木材の手配や、本当に、細かい仕事です。

それでも、依頼主さまの
幸せそうなお顔を拝見すると、
その面倒も吹っ飛びます。

オール、日本の木。
地域は、オール、東京の木

地産地消のリフォームです。

最初の見積もりから、
ヒノキの床はグレードを下げたのですが
木目の、まぁ、美しいこと。

そして、大工さんの気遣いにより、
節の部分は、キッチンの床に貼り
リビングには、節がほとんどありません。

↓キチンの床、節が見えます。


節があっても、自然ですが、
今回は、そんな気遣い工事から
より、綺麗な仕上がりに
なったのかもしれません。

木のことをわかってくださり、
一手間かけることを厭わない皆さんとの
チームだからこそ、出来る仕事ですね。

腰板部分は、追加で設置したいとのご要望。



マンションなので、防火上、
高さ1.2M以下に抑えています。

今年は、梅雨の長雨で、マンションの室内も
湿気やカビで悩まされたそうです。

お仕事が上手くいって、
予算が確保できれば、今度は
トイレの床をヒノキにしたいそう。

そうですね。そう致しましょう!

もともと、木のある暮らしは快適なので、
オススメしていますが、

withコロナの生活では、
特に重要と実感した次第です。

これからも、ちょっとした工夫で、
そして、わずかな予算でも、
快適を手に入れる生活。

木の地産地消。
循環型エシカルライフ。

人の快適性アップにも
地球の環境改善にもつながり、
広義の意味で、ウィルス対策になると、信じております。

ウィルスは、プラスチック表面への付着よりも、
木の方が、死滅が早いという情報もありますしね。

withコロナの生活は、
木のある暮らしオススメいたします!