せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

北海道と北東北を巡る〜日本の住まいの源流を訪ねる旅04〜

2021年12月31日 | 子ども・環境


2021年12月29日~2022年1月4日まで
冬季休業です。

アイヌ文化に触れた感動のまとめが、
結局、年末になってしまいました。

どうしても、今年の感動は今年中にと、
休業中ですが、ブログに綴ります。

オリンピックだった今年、
2020+として開催されました。

北海道へ旅する前に
私自身、開会式は見ていました。

映像でアイヌ民族の踊りが映りましたが
すぐに全国の踊りに切り替わって
じっくりと見ることができませんでした。

それが、旅のあと、
北海道では、生でお披露目があり
さらにドキュメンタリーで
アイヌの方々のお披露目の踊りの準備が、
その陰で、続けてこられたことを知りました。

チセを見学した時に、中で実演されている方から
アイヌの言葉『イランカラプテ』と挨拶されました。

その言葉の意味は、

1)「あなたの魂に触れさせてもらえますか?」

だそうです。

挨拶を交わす行為は、「私はあなたの敵ではありませんよ」
というアピールの意味があるというのは、知っていましたが
アイヌの挨拶は、もっと、素敵に深いと感動しました。

この挨拶が、オリンピックで披露された
舞踊の3つのテーマの一つだったそうです。

そして、残り2つのテーマにも
私たちが旅してきた北海道で出会った
アイヌの方々の思想や哲学の真髄をみました。

下記のサイトで舞踊の動画も紹介されています。

簡単に紹介しますと

2)天から降ろされたものには、すべて役割があるということ
(人も、生き物も、自然も)

3)世界は、すべて育て合う大地である、ということ。

根底には、平和への願いがあります。

自然と共に暮らし、生き物同士、動物も人も
互いを尊重しあった暮らし、そういった中に
平和の心というものは、生まれるのでしょうね。

目に見える自然災害から、
目に見えないウィルスという自然の脅威にさらされている昨今。
いつの時代も様々なことがあります。

人が生き抜いていくには、育て合う大地の地球で
平和への願いと祈り、
そういったことを意識した暮らしが欠かせないなと、
改めて感じ入った旅とその後でした。

ということで、

2022年の神棚お正月バージョンが
アイヌ文様コースターになった次第です。
(上記写真)

実は、ここでの学びと同じようなことが、
オンライン参加した熊本の公害問題、
水俣フォーラムにもありました。

この学びを、来年の暮らしに活かして参ります!

今年も一年様々な方にお世話になりました。
誠にありがとうございました。

どうぞ、良いお年をお迎えください。


尊敬する女性の35年の集大成〜書籍の紹介〜

2021年12月30日 | ワークライフハッピー


年内にお知らせしたいことが
まだまだあります。

尊敬する女性経営者の集大成とも言える
書籍のKindle版の紹介です。
(アマゾンの回し者ではありませんよ。)

現代病とも言えるアレルギー。
その中でも、心身ともに辛い症状の
アトピーさんに向き合って35年。
ひたすら信念を貫き通してこられた方。

この書籍の中で、
現代社会の問題点を浮き彫りにされています。

いつも、社会の問題は、子どもの虐待や貧困など
弱きものの方へ向かいます。

私は、アレルギーやアトピーなども
同じで、そこに潜む問題は、
現代の社会の病でもあると思っています。

心と、体と、環境と。

ですから、アトピーさんにとって良きことは
基本的に自然な人の生き方に繋がると思っています。

建築で出来ることは、シックハウスや、シックスクールなど
アレルギーを起こさない素材を用いること。

出来るだけ、自然な暮らしができる空間を創ること。

そうやって、店舗や住まいの空間づくりの
お手伝いをさせていただいてきました。

接着剤を用いないディテールに挑戦したのも
初めてでした。

今年、その店舗での対面営業を終了されます。
(実は都市計画も絡むのですが、、、、)

コロナ禍の中で、直接の対面ではない、
オンラインでの相談や、ネット配信の形態にシフトされつつ
次の展開も視野に入れて、動かれています。

健康のこと、アトピーのこと、課題をお持ちの方には
大いなるアドバイスが詰まっています。

そして、心身共の健康を願う方への参考になることも
多くあります。

アトピーの身体を優しく整える 
35年間アトピーさんと向き合ってきた今 伝えたい大切なことKindle版

ぜひ、この世界観を訪ねてみてください。

来年のみなさまのご健康をお祈りして。

暮れに想う。ひとりぼっちにしない、ならないことが肝要

2021年12月27日 | 子ども・環境


昨年に続き、こども環境学会関連のイベントやセミナーは
オンラインで参加しています。

学会に参加した際にも、新しい教育の取り組みや
森の中での子どもたちの活動の様子など、
発表を拝聴して、いろいろと考えさせられました。

まだ、そのレポートもアップできていない中、
なんとか暮れの締めに、これだけはと、
子ども環境のことを綴ります。

今年、映画館では観そびれたひとつの映画があります。
「子どもたちをよろしく」です。

企画者は元官僚の方。
ですが、そこを飛び出して、
子ども環境の改善に取り組んでおられる面々です。

今回のセミナーの主催者は、学会で私も交流のある
スクールコミュ二ティを実践されている方。
映画を観る機会を逃したわ私たちに
ZOOM配信してくださり、

その後、子どもの環境に関わってこられた面々の
トークショーがあるとのことで、参加しました。

『子どもが置かれている辛い現状から目をそらさない』

映画の内容は、子どもの貧困(というけど実際は親の貧困)、
いじめ、性犯罪など、重苦しいものです。

一番の課題は、追い詰められる中学生の子どもらに
学校や、地域の関わりがいっさい描かれていないこと。

そこが、この映画の恐ろしいところでもあり
制作の意図でもあると感じました。

いったい、周りは何をやっていたの?
気がつかなかったの?
手助けできなかったの?

と、大人として、
ひどく落ち込むつくりとなっています。

これが今、子どもが置かれている
一つの象徴的な状況であるということ
それが重く私たちに伸し掛かってきます。

今年は、過去最高の子どもの自殺者数と、
虐待件数という報告もあり、本当に辛くなってきます。

では、どうしたらいいのか?
何ができるのか?

トークショーでは、
学校の先生から

「とにかく、子どもを一人にしない(心の問題も)」

SDGsでは、誰一人として取りこぼさない
というけれど、

その方は、その取り組みを教育としては
ずっとやってきているというお話でした。

今月は、生徒が殺めてしまう事件や
多くの人を巻き込んでの自殺行為など
辛い事件が後を絶ちません。

加害者の孤独、深い闇、それを生み出している社会背景。

つくづく、人は人とうまく関わり、折り合いをつけられないと
生きていけない生き物なのだなと、思うのです。

それには、安心できる居場所が必要です。
家庭や学校、仕事場など、
さまざまな人との関わりの場ですよね。

学校という子どもの居場所が、
多くが、安全基地になっていない現状。

それはなぜか?という問いには、

1)学校の位置付けが古い体勢のまま

制度的には、学校は自治体のもので
地域運営で、国の出先機関ではない!

ところが、学校の位置付けが、戦前をひきずっていて
軍隊的な要素が抜け切れていないという問題。
(規律を重んじるということも
含まれてしまているのがおかしいという指摘、
もっと自由で良いの考え)

2)教員養成への縛りがある

学校の先生、教員の方の免許取得の学びへの縛りがある
学びの自由を教える立場の人に自由な学びがないという現状。

3)地域との関わりがない

学校って、週休2日で、部活を除けば
18%しか駆動していない。のこり82%が使われない施設。

そこで、地域の大人も子どもも活用する
スクールコミュニティ(地域の学びの場へのシフト)
の手法の重要性が出てくる訳です。

など、トークショーでは
学校のあり方についての、課題が少し整理されました。

<少し余談>

教育委員会と学校との関係にも話が及んだ時、
熊本市の例が出されました。

教育委員会で議論が活発との高評価でした。
議題はコロナ禍での子どもの夏休みのあり方だったようです。

実は、今、熊本市の教育関連施設の審議委員をしています。

その会議の時に、こども環境学会の活動の中で
「『熊本は教育熱心』という評価のお声かけをいただくのですよ
教育委員会のみなさまのご尽力のおかげです。」と
話したことがあるのですが、

また、ここでも話題に挙がったので、
ああやはり外から見ると
そういう評価なのか、と笑みがこぼれました。

ふるさとが褒められるのは嬉しいものです。
実情がどうであれ、笑。

年が明けたら、教育委員会の方に、
真相を訪ねてみようと思います。

<光と闇>

最後に、私が一番印象に残った言葉をご紹介します。

それは、先の校長先生が、
自身が差別を受けてこられた地域の方から
「闇に目を向けて欲しい」
と言われたというエピソードでした。

「闇があるところから、光は見えるけれど
光のある方から、闇は見えない。」

「光が当たっている子どもがいれば、
当たっていない子どもがいる」

「光が強くなればなるほど、闇は暗くなる」とも。

暗い部分をちゃんと見るってことを
確かに意識することは、少ないのではないか?と、
ハッとさせられました。

それを考えると、子どもって元来明るいけれど
一方で、わがままでズル賢いかったりもします。
いろいろな心の葛藤もあるはずです。

お話を伺って、抱えている心の闇の部分にも
少し触れてあげないとならないなと
感じ入りました。

この映画&トークショーに私が参加している間、
我が子は友達とクリスマスパーティーでした。

賑やかで楽しそうでした。

まさに、光の部分だなと。

私自身が今は、教育者の立場ではないので
多くの子どもと直接接するわけではありません。

それでも、建築士×こども環境アドバイザーとしては
関われるこども達の、心の闇の部分に目をつぶらないで
接していきたいなと思いました。

そして、想像しようと思います。

人の本質を知るには、
その人の闇の部分も理解することだと。

自分自身の心の問題も含めて、
向き合っていきたいと思います。

<社会の理想は?>

強すぎる光と、深い闇が真に良い世界なのか
(格差社会!?)

均等に光は当たっているけれど、眩しすぎないのが良いのか。
(没個性で、つまらない?!)

私自身の理想は、、、、

昼と夜のように。
均等に、光が当たる時と、
闇になる時と
両方チャンスがあるといいなと思っています。

表舞台に立つ時と、影で支える役割と
時に交代するような。

互いの立場を理解して、大変さもわかります。

そうすると、一人取り残す
という社会ではなくなると思うのです。

子どもには、両方のチャンスを!!!

良い学校って、そうなんじゃないかなと
子育ての体験で思います。

来年は、
意識して闇をみつめて、
光を当てていくことを心がける子育てと、
人間関係を築いていこう!

そんな気づきをもらった暮れです。
企画登壇のみなさま、開催を有難うございました。



冬至には柚子風呂

2021年12月22日 | 季節感のある暮らし


大安冬至の本日。
みなさま 柚子湯には入られたでしょうか。

暮れになると、、、忙しさが増す嫁です。笑。

今年は、義母に頼まれていた柚子をとるのがやや遅くなり
やっと先週末に、剪定しました。

柚子の木には、トゲがあるので、チクチクしないように
ナイロン系のエプロンと袖カバーもつけて。

背が高いとはいえ、茂った木の枝を抑えつつ、ハサミで切るのは
なかなかの作業。踏み台を使ってもうまく届かないところも。

ダンボール1杯で根をあげました!

って時間的に
昼食を作るために一時中断。



さらに、もう1ダンボールは取れそうですが
次回に。

まだまだ他にもやることがあり、
ミシンも頼まれていますし。

アイロンと待ち針までは義理母に願いし、連携プレー。




日曜日ですが
仕事の提出しなくてはならない資料作りもあり。。。

どこかで折り合いをつけなくてはですね!

ということで
なんとかクリアした週末に取り込んだ
柚子で、入浴。。。

自然の香りと、油分にたっぷりと癒されて。。。

これからの怒涛の年末。

クリスマスの料理に、お正月準備、お掃除
そして来客予定。

まだ終わらないリフォーム工事の対応にと、
あ〜年が無事に越せますように。。。。

と、身体をいたわりつつ、もうひと頑張りです!

みなさまもどうぞ、ご自愛ください!

感謝を込めて満月掃除

2021年12月20日 | ワークライフハッピー


いよいよ、西暦2021年もあと10日。
慌ただしさを増しています。

昨日19日の満月にちなんで
「暮らしのヒント_満月掃除」をHPにアップしました。

簡単お掃除の方法3つ。

そして、お掃除のコツは、
『ありがとうの気持ちを込めて!』です。

これは、経験として感じていることです。

今年は、比較的まだ暖かいですね。
クリスマスを過ぎると一気に冷え込むとか。

クリスマスのごちそう作りや
お正月のおせちの準備で、
キッチンも汚れがちですが。。。

満月掃除でコンロを掃除したついでに、
冷蔵庫の汚れも拭き取ろうと

『ありがと、ありがと、、、』と心の中で唱えながら
リズムよく掃除をしていたら、

キッチンの前のダイニングで
勉強していた我が子が
珍しく、

「お母さん、ありがとう」

と言うではないですか!

(へぇ、心の声が、聞こえたのかな?)と内心思いました。
よく「感謝しなさい」って言うけれど、、、、

そういう波動って、伝搬するんだなぁ。。。。
と、改めて思う出来事でした。

きっとモノにも伝わっていますね。

今年はちょうど、満月が暮れに重なりました。

リズムよく、
気持ち良く、
地球の引力も借りながら、

お掃除して参りましょう!