せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

夏のインテリア(大暑)

2007年07月24日 | 季節感のある暮らし

昨日「大暑」を迎え暑さも本番でしょうか。
やや遅くなった我が家の夏インテリアの登場です。魚のモビールを吊るしました。
070724 和紙で出来ていて近くで見ると華奢な感じですが、
ゆらゆらと揺れる様子はまるで泳いでいるみたいで、
涼を運んでくれます。


棟上げ

2007年07月20日 | a07監理_滋賀県 東近江市M邸新築工事

本日は夏土用。土用までには棟上げしたいという建て主の意向で、昨日建て方が行われた。県産材活用のため『木の香る淡海の家推進事業』と看板もあがっている。現場は桧の良い香りに包まれ、まるで森林浴。Photo_11
Photo_12 県産材の柱は桧と杉が含まれており、どこにどれを配置するかなど、着工後関係者で急ぎ打合せ、プレカットの図面チェックも入念に行った。その甲斐あって本日を迎えることができた。サイズがバラバラの柱は大工さんが削りだしてくれ、背割りの方向に注意しながらのプレカット等、関係者一同が力を合わせた結果でもある。
木造の工程の一大イベントでもある棟上げは見ていて飽きない。
大工さんのコーン、コーンとジョイント部を叩く音が大きく近所にも響く。だが木をたたく音というのは、人間には不快ではないなといつも思う。


配筋検査(現場監理)

2007年07月17日 | a07監理_滋賀県 東近江市M邸新築工事

現場の進捗をブログに書いていこうと思いつつ、実際は日にちがあっという間に立ってしまい、、。これは、先月の配筋検査の様子。今回は基礎のスラブと立ち上がりを打継ぐため、シロアリ対策としてガルバリウム鋼板を打ち込んでいる。基礎は一発打ちが理想だが、施工者の施工しやすさが精度を上げることにもつながるので、協議しながら工法を決定していく。

Photo_9 Photo_10配筋検査は、図面どおりに施工されているか確認するだけでなく、鉄筋のかぶり厚さや定着長さが確保されているか、コンクリートが付着しているところはケレンするよう指示したり、ゴミが落ちていたら清掃など基本的なことから、アンカー金物の位置と数まで詳しく確認していく。特に在来工法の場合、土台と柱のアンカー金物は、構造の要であり打設後に変更出来ないので重点的に全箇所チェックする。
施工図に描き入れてもらい、最初のチェック、それから現場でのチェックと2重に監理することで間違いを防ぐ。ものづくりは最終的に人の手によるものなので、どうしても間違いや誤差が起きる。これでもかというくらいにしつこく監理するくらいでちょうど良いと思っている。
最初に勤めた設計事務所で公共建築の現場監理を経験したことがとても大きい。国土交通省(当時は建設省)の監理指針を首っ引きに目を皿のようにして、配筋検査を行った。柱の主筋が一本足りない?!なんてこともあった。次に勤めたところで民間建築の設計と監理に関わった時、現場の落差に戸惑ったものだ。かぶりが確保出来ていない、それを指摘しない、またおかしいと思わない現場。意匠的なことばかりが監理ではない。最初に民間の仕事から経験していたら、果たして監理とはどういうものか自身の身には付かなかったかもしれないと、経験のありがたさが身にしみたものだった。


新商品の展示会

2007年07月07日 | 模型・実験・見学・講習・イベント

昨日は展示会をハシゴした。設計で採用している外壁メーカーの新商品の案内を受け、実際にその色と構造を確認に行く。営業担当に事務所に来てもらって話をするのが通常だが、いつも営業から来てもらうという、ちょっと設計事務所の特権みたいなものだけで仕事をするのではなく、こうしてこちらも足を運ぶことで対等な立場で接していたいという気持ちと、実際に開発の担当者から技術的なことや商品の詳しい説明が確認出来るので、設計への検討がとても実質に即すと思っている。
今回はまだ商品化されていないという新色が良かったので是非商品化をと話す。
070707 もう一つは、知人から案内をもらった設備機器の大展示会だ。知人が開発に関わっているという福祉機器の展示では、メーカーの担当と名刺交換でこちらが福祉住環境コーディネーターと分かると詳しく、介護や病院のことなど事例も踏まえて会話が弾んだ。
また、現場で採用を検討中のエポキシ樹脂の洗面化粧台の天板材料があるのだが、今回洗面器と一体整形出来るようになったという。(まだカタログには出ていない新商品)

070707_1 これまで一般的な人造大理石では洗面台との間にシーリングが必須であったが、目地なしというのは、見た目の美しさだけでなく、手入れのしやすさもあり、クライアントには喜ばれるだろうなと思いながら、後は価格が実際にいくらになるかをチェックしながらの採用になるだろうなと会場を後にする。