せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

熊本市の罹災証明を受けた方への耐震診断事業が、始まりました!!

2017年10月03日 | 熊本便り

熊本市の耐震診断事業のご案内です。

熊本市の罹災証明を受けた方への耐震診断事業が、始まりました!!

平成28年熊本地震で被災され地震直後に当事務所の
無料ヒアリング相談を受けられた熊本市の方へはお葉書をお送りしました。

これまでは、昭和 56 年 5 月 31 日以前に建築された「新耐震基準」ではない住宅が対象でした。

今回の熊本地震で罹災証明を受けた方であれば、下記の条件を満たす住まいは
昭和56年6月以降に着工した戸建の木造住宅でも補助対象となります。

ぜひ、この機会に、耐震診断を受け、耐震補強を推進されるとより安心かと存じます。

説明会の対象となる住宅の条件:

市内にあり、人が住んでいる又は住む見込みがある戸建木造住宅で
1.平成12年5月31日以前に着工したもの
2.在来軸組構法、伝統的構法で建てられたもの
3.3階建て以下のもの
1.2.3.のすべてに該当する必要が有ります。
なお、昭和56年6月以降に着工した戸建の木造住宅の場合、
熊本地震による被害を受けたもの(罹災証明や被害写真により確認できるもの)が対象となります。

説明会の期日:平成29年10月15日(日)16日(月)
申込み期間:平成29年10月5日(木)から12日(木)

申し込み方法など詳しいことは熊本市のHP
http://www.city.kumamoto.jp/hpkiji/pub/detail.aspx?c_id=5&id=2842
をご覧ください。

もしくは都市建設局 建築住宅部 建築政策課 建築物安全推進室
TEL:096-328-2449 FAX:096-359-697
まで、お問い合わせください。

この案内は、熊本市の情報の抜粋です。情報は常に更新されますので、
まめにチェックされることをお勧めいたします。

耐震性能に不安を残しながらお住いの方には、朗報な制度ですので、ぜひご活用ください。

その後の耐震補強にも補助の制度がございます。
説明会にて、行政の方々に詳しくお聞きくださいね。

注記:この制度により、当事務所が派遣されるのものではありません。

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残暑お見舞い申し上げます。熊本復興の今

2017年08月28日 | 熊本便り


残暑お見舞い申し上げます。

皆様お元気でお過ごしでしょうか。
そろそろ夏の疲れも出てくる頃かと思います。

週末、横浜に戻りました。

熊本で36度越えの猛暑から、
横浜へ移動後も暑さが一緒に北上したかのような
関東の暑さです。

一時期、関東では日照がなかったそうなのに、こちらは今、夏日です。
(熊本ではひぐらしの声が、横浜ではまだ蝉の声もちらほら聞こえてきます)

ブログのカテゴリーが「熊本便り」なのは、
熊本復興の今を、お伝えしつつ、
皆様へのお得な情報を提供しようと思ったからです。

当事務所のHPに熊本復興基金の住まい建築への補助制度をまとめました。
詳しくは、下記をご覧ください。
http://www.mk-ds.jp/news/2017/08/2017-9.html

復興基金の分配が決まった今春。実際の実行はこの夏と言ったところでしょうか。
街を歩けば、ほぼ復興したかのような様子。

一方で、御船町や山都町への通行止の道はまだあり。
あちらこちらで、道路工事も行われているため、かなり渋滞するようになった熊本。

もちろん、地震直後に比べたらスムースですが、救援部隊の車両がなくとも
渋滞するのは、観光バスの増加もあるようです。

復興で観光者も増えるのは嬉しいことなのですが、
県民にとっては日常生活や通勤通学に支障をきたし、複雑な心境です。
熊本城が復旧したら、ひとつまた渋滞問題が浮上しそうです。

9月に入れば、また、熊本に参ります。

それまで、横浜での仕事、学生さんのインターンシップ受入れ、
PTA当番、子どもの行事参加など、行って参ります。

* * * * *

本日は旧暦で7月7日。まだまだ夏。
今年は、5月に閏月が入ったため、夏が長引くと思われます。

バテないように、規則正しい生活と
ビタミン、ミネラルの補給で、乗り切りましょう!

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お知らせ_当事務所HPの不具合について

2017年07月05日 | 熊本便り

いつも当ブログへお越しいただいている皆様
誠にありがとうございます。

本日は、MKデザインスタジオ一級建築士事務所のHPについて
お知らせです。

ブログへのリンク切れ及び、
サイト内の写真(画像)が表示されない箇所が発生しています。

実は、契約しているサーバーが今年6月始めに攻撃されたと連絡がありました。

当事務所だけではなく、サーバーの契約先ホームページに
不正ファイルの設置やデータ改ざんなどが行われたようです。

全てのデータが削除ではない状態までに、
無償で修正をしてくださったのですが、

ブログ形式であげているニュースページや
事例などの写真は破棄されてしまいました。

最新のところは、一部、当事務所で修正しました。

しかしながら、過去のデータについては、今後、システムの再構築や、
ページの再作成などが発生し、不具合修正にはかなり時間がかかります。

改めてホームページを訪問くださった方には、
見れるところと見れないところがあり
大変ご不便をおかけします。

リニューアルも視野に入れて、検討中です。
数ヶ月ほど、お時間いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

MKデザインスタジオ一級建築士事務所
柿本美樹枝


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平成28年熊本地震から1年、建築士の職能を振り返る

2017年04月14日 | 熊本便り


今日で、前震から丸1年。

1年経ってみても、
あの時の恐怖はまだ身体に染み付いているようです。

前震と本震。

そして度重なる余震。

熊本県民を、驚かせた
まさか!の地震、前震。

生きた心地がしなかった大揺れの本震。

そして、心休まることのない
日々何度も起こる余震。

睡眠不足、、、、

恐怖や不安で、心身の安らがない日々

断水で日常生活が思うように営まれず

道路や橋は通行止めが多数の大渋滞。

壊れた石垣、崩壊した痛々しい住まいなどを見て
いたたまれなくなる気持ち。

↓車窓からの阿蘇方面の土砂崩れ


↓なまこ壁が崩落した蔵


↓ずれた柱がかろうじて建物を支えている状況にもよく出くわしました


人生の中でも、このような体験と感情を味わったことは
今後の人生にどのような影響を与えていくのか。。。。

体験した私たちにできることは何か
社会への貢献と役割を改めて、考えてみます。

↓日本民家再生協会の先輩建築士とバレキ撤去のボランティア参加


地震の時に、これほどにも建築士が頼りにされるとは!

職能を選んだ自分を恨んでもみたり、
誇りにも思ってみたり。

建築士の出番は、公には

余震の中、危険も伴う
「応急判定」に始まり、
「罹災証明」の行政への技術的サポート
「被災度区分判定」など公的施設等のチェック
「住まいるコール」で無料相談に乗ったりと、

専門的な職能が求められながら、
無償サービスも期待されて

続く住宅相談。
その多くを無料で行いました。
それは、私の周りの建築士もそうです。

↓応急処置で手当を待つ住まい


↓床下にもよく潜りました



そして、今度は、復興住宅や被災した方に寄り添い
通常では考えられない破格値の設計料で新築を請け負ったり
しています。

「士業」の中でも
社会貢献の気持ちが強い職能でもあるのでしょうね。

住まいを守る=長い目で生命を守る

医師のように今日、明日の命に直結する処置はできないけれど
末長く命や家族、財産を守る職能。

そして、住む家を無くした方々の心情に寄り添うと、
家というもの、建物というものの役割はただの器ではない
ということを改めて感じ、
より強く自分たちの職能の役割の大きさを噛みしめました。

住まいを考えるシンポジウムや復興会議もあちらこちらで開催されました。


地震後、まずは状況把握、調査にヒアリングやアドバイス、
計画案の提示、金額の算段、、、
そのような流れで、駆け抜けた1年でした。

そういう点では、1年経ってやっと、
本来の建築士の設計力の出番はこれから!
と感じています。

これからも、被災した方々に寄り添いながらも
真の意味での「創造的復興」に尽力して参ります。

最後になりましたが、ご近所から、遠方から、海外から
地震直後に駆けつけてくださった方々、
支援物資を送ってくださった方々

熊本復興支援に今でもご協力くださっている方々
心よりお礼申し上げます!

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復旧復興は、ご家族や地域の未来を創ること

2017年01月30日 | 熊本便り


午後からは、晴れて調査日和。

梅の花が美しく咲く、建物解体跡。
難を逃れた近隣の蔵が見えるほど空が広くて。

道路際でひときわ危険で、地震直後に自力解体なさったとのこと。

思い出深いお住まいと、ご先祖からの蔵を
解体されたご家族の気持ちを思うと、胸が詰まります。

それでも、前を向いて明るく振る舞う皆さんに
私は頭が下がる思いです。

敷地内には、まだ残る蔵と、
ご主人が子どもの時からあるという建物は、
被災しながらも、補強しつつお使いになっています。


本日は、残った蔵や建物の復旧を
どう行っていくか、お悩み中のご相談でした。

すぐに、方針は決められませんが、思い出や状況を伺いながら
私もご家族の明るい未来づくりに尽力できればと思った次第です。

建築的な視点で見ますと、

こちらは、昭和初期頃の建物の小屋組み。
「和小屋」でした。



よそから譲り受けたという土壁の仕上げの上に
モルタルで壁を覆った元米蔵は「洋小屋」。



多分、時代がこちらがより若いと思われます。
構造の作り方の時代変遷が見受けられます。

そして、おそらく土壁の上にモルタルを塗った水切りがうまくいかず、
一旦壁に入ってしまうと、なかなか乾きませんから、
土台の腐食が見られました。



それでも、倒壊を免れた理由の一つは、こちらにあると思われます。
生の木を使った土台です。



辺材部分(いわゆる白太)はシロアリ被害はあったものの
心材(赤みの部分、シロアリが食べられない部分)がしっかり残っています。

無垢の木の強さは、ここにあり!です。
乾燥すればするほど強度も増す無垢の木材ですが

体の外は食われても、芯までは食わせないぞ!
と言っているようで頼もしい。

長期的にみれば、ジャッキアアップして取り替えたい土台ですが
他に復旧を急ぐ場所もあり、ここはもう暫くこのままとなりそうです。

建物、地域性、ご家族の年齢構成やご職業、、、

それらの諸条件をもろもろと整理しながら、

地域での建物、場、のあり方も見据えて
将来の展望なども盛り込んだ復旧に取り組めたら幸いです。
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