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リトリート・アイランド

2013-09-23 | 英国部屋


ジェイミー・ベル見たさに借りてみたこの映画。かなりの拾い物でした。
あらすじはこんな感じ。

倦怠期を迎えつつある夫婦が弧島へ渡る。10年前に訪れた時の気持ちに戻れるのではないかという
淡い思いを抱きつつ。
しかし些細なことで言い争いを繰り返し、
唯一島と外界とを繋ぐ無線も故障し二人の仲は冷え切ってしまう。
そんな中、突然怪我を負った兵士が現れる。
誰かから追われていると怯える兵士は外からの侵入者を防ぐために窓や扉を封鎖し始める。
実はこの島以外の国や地域では死に至るウイルスが蔓延しており、外界との接触を断つしか生き残る方法は無いという。
兵士の語る事が事実か虚言なのかわからず戸惑う夫婦。
無線も通じず、凶暴性を増していく兵士に恐れを抱く夫婦だが、兵士の言葉を信用出来ない夫は
隙を見て家を抜け出し外の様子を見に行く。
そこにはこの家の家主である老夫婦の射殺された死体が…世界中にウイルスが蔓延しているという話は
虚言であると確信した夫婦だが……


出演者はキリアン・マーフィー、サンディ・ニュートンにジェイミーの実質3人。
1シチュエーション物の舞台劇を観ているかのような濃密な密室劇。
最後の最後までどう転ぶのかわからず、何が真実なのかも曖昧なまま訪れる唐突なラスト。
流石、英国映画…何の救いも無いわ……これ、米国映画だったら何かしら希望を提示すると思うんだけど…
このバッサリ感が却って清々しいくらいだわ!

ジェイミーはこの作品の前に撮っていたのが恐らく「第九軍団のワシ」。
その時も肉体美晒してましたけど、この映画ではより鍛えられていてビックリ。
顔つきも精悍になって、1作ごとに男らしさが増していきますなーー
そしてやはり、繊細な演技が上手い。
ちょっと最後のとことかウルッってきちゃったもの。

こういう低予算でありながら良質なミステリーを作るのが英国映画の真骨頂だと思いますけど。
ホント、オススメですわ。
男らしいけど、やっぱり可愛い~ところもあるジェイミーの魅力を堪能した映画でした。
(ただ、タイトルは原題と同じく「リトリート」で良かったと思うけど……アイランドいらなくね?)