怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

風呂に入る

2011年11月26日 | ここの品々
日本の生活では全く知らなかったが、浴槽というものは使わないでいても汚れるのだ。
考えてみれば当然なのだが、毎日のように入浴をし、風呂桶を洗っていた生活をしていると、当然のことにも気付きにくくなる。
義両親の手前、頻繁な入浴は遠慮しているここでの生活だ。
ここに来た当初、彼らに言われた。「シャワーやお風呂に入りすぎると、皮膚がだめになる。以前は子供のシャワー浴は毎日することが奨励されたが、いまはなるべくしないほうが良いとされている」
ははぁ~、これは風呂好きな日本人のわたしを牽制するための言葉だな、と思ったものだ。
もちろん、彼らが私の皮膚を心配しているのではなく、水道代を心配しているのだ。

以来、お湯を張って入浴するのは数ヶ月に一度のドイツ生活だ。
何週間も使わないと、浴槽内に埃や髪の毛が溜まり、なぜか壁のタイル部分にまで黒い埃が付着する。
汚れるのと同時に、排水溝から悪臭がしてくることさえある。
こうなると、今度は夫から苦情が来る。
「りすがせっかくあるお風呂に入らないから臭くなる」と。夫はシャワーしか浴びない。(シャワーは浴槽の反対側にあり、毎日夫が使っているので悪臭はなし)
おいおいっ!!私は義両親のご機嫌取りに風呂に入らないようにしているのに、それにさえ文句言うのか??

先日、義両親は家を留守にする義姉のためにミュンヘンに泊りがけでの外出をした。
ちょうど、排水口から悪臭がし始めてきた時期だったので、喜んで風呂に入ることになった~
まず、汚れた浴槽を洗ってからお湯を張る・・・・


冬になると、水温は39度までしか上がらない。42度くらいが好きなわたしには涙・・・・
(が、湯の温度が低いと入浴後の疲労感が全く違い、また、よく温まることも発見。ああ、涙のドイツ生活にもわずかな喜びがぁ~)


入浴剤は欠かせない。湯の温度が低いからなおさらだ。
左三種は今夏に出張で来独した夫の日本の友人S教授のおみやげ。右二種は、最近知り合った近所の台湾人女性Wさんからもらったもの。
「りすさんはお風呂に入りますか?」
と唐突に尋ねられた。いまの生活状況をもごもご言っていたら「お風呂に入れるものをあげます」と日本の製品を出してきたのだ。
「わたしの姉(もしかしたら妹)が日本人男性と結婚して日本に住んでいるのですよ。ほら、この急須も日本のお土産ですよ」
うわ~、きょうだいで別々の外国に嫁に行ったのかぁ~。
台湾人は外国移住する人が非常に多いように思える。
インゴルシュタット周辺には8人の台湾人が住んでいるそうだから、人口比考えるとかなり高率だと思う。
一般に台湾人は日本に対する感情が驚くほど良いので安心して付き合うことができる。

このように、風呂に入るのでさえ、いろいろな人たちに協力をもらっているのだ。有難いやら恥ずかしいやら・・・


その日に選んだのは「嬉野」。確か、大分だったか?
オレンジ色のお湯を楽しんだ。