「宮川の小父さん(私の父親)が、孫の明君を宝もののように抱いて歩いている」。近所の人たちの、亡き父親への言葉は、鮮烈に記憶に刻まれています。
明治生まれの父親の意識には、”家長制度”が 厳然と存ります。生まれた子供は私を含め 六人全員 女。落胆の父親は 毎夜呑み歩いていたようです。
孫の明、待望の男子。私には甥。故郷山口県の実家を思う時、この言葉と共に、当時の父親の望外の喜びが、想い出されます。
明君は、”富士通”に10年勤め、スペインにフラメンコギター留学をした異色の経歴者です。
コロナで久しく遠ざかっていたコンサート。今回はフラメンコギター&バンドネオン チャリテイコンサート。
高齢になって、歩行も辛くなっていますが、こんな経緯もあって、住吉の”テイアラ江東公会堂迄、森家と行ってきました。故郷(父親)=明君と云うわけです。
会場へ行く途中 猿江恩賜公園道沿いの 季節を告げるコブシの白さに眼を惹かれました。昨日は気温が上がって、すっかり春です。
”コブシ”と“白木蓮” 私はいつも混同してしまうのです。
白木蓮
舞台演奏、トークは、感動でした。「楽器を持っていると、国境、時間、距離を超えて何処の国もOK」。アルゼンチンの国柄やタンゴの特徴についてのはなし・・・。
二つの楽器が奏でる”アルゼンチンタンゴ(コンチネンタルタンゴ)の演奏が、すばらしかった。 ❣