自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

鳥の話

2022年02月13日 | 動物 animals
東京に暮らしていて近所の散歩でいろいろな鳥を見られるというのはありがたいことです。同じ鳥でもコサギとムクドリではまるで違う世界に生きているように思えます。おとぎ話ふうに書くとこうなるかもしれません。

シラサギは口には出しませんが、心で思いました。
「あのムクドリときたらギャーギャー鳴いてうるさくていかん。1羽ならまだしも群れでいるからかなわん。どうしてああなんだろうなあ。それに枯葉の下を探して木の実だかなんだか、食ってもうまうもなさそうなものを食べるなんてなんとも気が知れねえ。色も汚れたような黒や茶色で、それに不似合いな黄色の嘴。同じ鳥でもサギとは大違いだ」

ムクドリにはムクドリの思いがあるみたいです。でもサギとは違い、思いはすぐに口に出るたちです。
「ギャーギャー、なあお前、あれをみろ。シラサギだ。この寒い冬だちゅうに、水の中さへえるなんてまんず、まともでねえな。見るところあいつは魚しか食べねえみてえだな、ギャー。魚通のは見つけるのもてえへんだが、はあ、素早く逃げるべえ。あったらもんしか食わねえっちゅうこたぁ、いつでも腹ぁペコペコだんべ」
それを聞いたもう一羽がいいました。
「んだな、ギャー、オラたちみてえに食うのが木の実だら、逃げねえからゆっくり探せばええもの。おらムクドリに生まれてギャー、幸せだギャー」

それを聞いたカルガモがいいました。
「いんにゃ、それは違うのお。水は冷たくても羽があれば冷たくはないぞ、ガア。水に浮かんで流されるのは気持ちがいいぞ。水の中にはいろいろな生き物がおって食べるには困らないガア。危ない動物がいても水の中までは来れないから安心だガア。ただ、サギはなんで1羽でいるのかなあ。俺たちみたいにいつも仲良くしていればいいガに、ガア」
奥さんも
「そうだガア」

それを聞いたヒヨドリが・・・・とキリがありません。違う動物には違う世界があって、それぞれが自分の生き方で一生懸命生きています。ある動物のことは別の動物からは理解しがたいものです。それが偏見のもとになるように思います。

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