花と緑を追いかけて

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いっぱいの主婦の日記です

「阿蘇・くじゅう国立公園」の旅(Ⅱ) 『春浅き「久住山」』

2011年04月29日 | 山シリーズ

ゴールデンウィークが始まりました。
「各地に観光客が少しづつ戻ってきた」と言うニュースに接し、
胸をなでおろしています。

我が家の和室前にある「藤棚」の藤が満開になりました
狭い庭ながらその他の花々もいっせいに咲き出して、1年中で一番庭が華やぐ季節到来ですね


GWのお天気は前半の方が良いとの予報で、初日の4月29日、
山仲間と「花の高尾山」を歩いてきました。

そのご紹介は次回として、まずは「阿蘇くじゅう国立公園」にある日本100名山「九重山連山」の
主峰「久住山」登山紀行をUPいたします。

4月12日

朝7時、一番乗りでホテルのレストランに行きました。
目の前に三つのピークを持つ「三俣山」が迫っています。

山登りするこの日は、残念ながら温泉の「朝風呂」は諦め
朝食をシッカリ戴き、頼んでおいた「お弁当」を受け取ってから出発します。


駐車場に停めて置いた車のフロントガラスが凍っています
流石に高原の朝は冷えていました。

この長者原のホテル近くに「九重山登山口」があるのですが
私たちは、大きな駐車場とレストハウスのある「牧の戸峠」まで「やまなみハイウェー」を通って
車で上がり、徒歩時間1時間15分をカットしました


九重山の主峰「久住山」に登るには、この「牧の戸コース」が一番標高差が少なく
アップダウンもあまりないラクチンコースなのです。

私たちは、「久住山」(1787m)から、余力があったら九州の最高峰「中岳」(1791m)まで足を伸ばし
同じ道を戻ってくる事にしました。


朝8時、気温4度、風が冷たくて寒い
駐車場にはすでに車が7~8台停まっていて、登山者達はトイレを済ませ身支度を整えます。

愛知から来た男性二人、大阪から来たご夫婦・・・
それぞれが登山カードを記入して登りだします。


遊歩道を20分登って行くと突然視界が開けて、屋根つきの東屋がある「第一展望台」に出ます。
目の前の山の斜面が黄色く染まっていました。
マンサクの花らしい・・・


展望台からは阿蘇山・由布岳など多くの山々が望めました。
朝、ホテルのレストランから見た「三俣山」が角度を変えた姿で見えています。


「春一番にまんず咲く花」ということで、マンサクという名前が付いたらしい・・・


最初に目ざす「沓掛山」はまさにマンサクの花盛り・・・

黄色のトンネルを行くようでしたが、足元はハシゴや鎖場か続く岩場です。
見とれてばかりはいられませんでした


「沓掛山」のピークを下ると、その向うはなだらかな登りが続きます。
稜線の左手が「星生山」、右に「扇ヶ鼻」の望みながら進みます。


振り返ると「飯田高原」(はんだこうげん)の山々が・・・

この辺りは、夏にはピンクのミヤマキリシマが咲き乱れ、
秋にはドウダンツツジの紅葉が素晴らしいエリアのようです。
10分間の休憩をしました。


「扇ヶ鼻」分岐を過ぎると池塘も見える湿地帯「西千里が浜」です。
春浅き4月は枯れ草色が広がっていました。

左側に「星生山」の稜線がそそり立ち、正面に目ざす「久住山」が見えてきましたが・・・
霜柱が溶け出した登山道はヌカルミが続き、とても歩きづらい


目の前に現れた「久住山」は円錐形の綺麗な姿をしています。

岩石が多い道を注意深く進み、窪地に下ると「避難小屋&トイレ」に出ますが、冬の期間は閉鎖中・・・

一休みしてスポーツドリンクを飲み、最後の登りに備えます。


そして左手に「硫黄山」の噴煙を見ながら、「久住別れ」の標識を右折し「久住分岐」に進み
岩のザレ場を頑張って登っていきます。

避難小屋がドンドン小さくなっていきました。


空池の縁から久住山北側面をひと登りすれば頂上です。

硫黄山の噴煙と、ホテルから眺めた西側の「三俣山」とは違う南側の山容が目の前に広がっていて・・・
ダイナミックな風景に圧倒されました。


10時45分、「久住山頂上」に立ちました
ここまでは初心者でも登れるラクチンコース、休憩時間を入れて2時間半で登ってきました。

頂上には2組の方々が休んでいました。
我々もここで宿で作ってもらったオニギリ弁当を食べました。美味しい
そしてしばし広大な風景に魅入っていました。

九州の屋根と称される「九重連山」は大分県西部に位置する火山の集まりです。
1700m級の峰々が立ち並んでいました。

この「登山紀行」をデジブックに纏めましたので、大画面でもっと詳しく見たい方、
お時間に余裕のある方はご覧下さい。

デジブック 『春浅き「久住山」』


さて深田久弥の「日本百名山」では「九重山」と紹介されていて、「九重か?久住か?」で迷いますが・・・

これにはそれぞれに歴史があり、地元の相譲れない長い闘争があったようです。
それで国立公園の名称は「くじゅう」とひらがなになったのでしょう。

深田さんは「九重山」はこの山群の総称であってその主峰は「久住山」
と紹介しています。

更にもう一つ迷うのが、久住山より4m高いお隣の「中岳」が九州で一番高い山なのですが・・・
その姿かたち品格の点で深田久弥は「久住山」を選んだのかしら?

私たちも、更に往復80分かけて「中岳頂上」を目指すつもりでしたが
「中岳はやめて、南阿蘇の一心行の大桜を見に行こう」という主人の一言で決まり
このまま「久住山」を下山し、来た道を引き返し
丁度午後1時に、「牧の戸峠」に戻りました。

ここの「レストハウス」で食べたソフトクリームが美味しかった~

牧の戸峠から車の少ない「やまなみハイウェー」を快適に走り
およそ2時間で、前々回紹介した南阿蘇の「一心行の大桜」に到着し見物しました。

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20 コメント

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九州でも! (写楽爺)
2011-04-30 21:24:12
こんばんは。
九州の4月でも山となるとまだ「春浅き・・」なのですね。
車のガラスは凍り山道には霜柱ならば、斜面一面のマンサクの光景もうなづける気がします。
デイブック「春浅き久住山」拝見しました、山歩きは全くしない私にとってはお目にかかる事の少ない山の風景を楽しませていただきました。
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☆写楽爺さんへ (naoママ)
2011-05-01 01:23:51
九州といえども高原はまだ芽吹きもなく、まして1500m以上の山々は冬の寒さでした。
でも晴天に恵まれて気持ちの良い登山が楽しめました。

昔修学旅行で春休みに九州を廻った時、熊本の山の中を走る汽車の中から雪を見ましたので、寒さ対策はバッチリとしていきましたが・・・

デジブックも見て戴きありがとうございます。
このコースは学校登山でも行くコースなので、初心者でも大丈夫・・・
ユックリと楽しみながら歩きました。
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久住山 (山小屋)
2011-05-01 05:39:01
昨夜、無事に帰ってきました。
久住への登山口はnaoママさんと同じ牧ノ戸峠
でした。
今回は岩崎元郎さんが一緒でした。
天気もよくて雄大な風景を楽しんできました。
マンサクは少しだけ残っていてくれました。
中岳まで足を延ばし、法華院温泉山荘で泊まって
現地の人達と楽しいイベントをしてきました。
ミヤマキリシマは6月中旬には咲くそうです。
全山、真っ赤に染まるそうです。
いつか見たいですね。
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久住山 (夢路)
2011-05-01 11:36:39
naoママさん、久住山登山の様子、楽しく拝見しました。
山頂まで2時間半、ラクチンコース?
う~ん、ハイキング程度の私にとっては難業かもしれません
一眼レフカメラを抱えて登られるのですね。
すご~い!さすが年期が違います。
私も登ってみたいけれど・・・・。
デジブック楽しませてもらいました、一緒に登っている気分で!
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久住山 (ころん)
2011-05-01 12:58:17
春浅き・・マンサクが咲くやま・・
公園で一株見るマンサクと違って、
広大な山のマンサク魅入りました。
「硫黄山」の噴煙と岩・・石の色も
噴煙という地の石始めて見るようです。

デジブックも楽しませていただきました。
挑戦できない山々ありがとうございました。
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☆山小屋さんへ (naoママ)
2011-05-01 13:54:26
お帰りなさ~い。
お互い久住山ではお天気に恵まれ良かったですね。
こうして改めて画像を見てみると、雲ひとつない日本晴れでした。
風もほとんどなかったですよ。

山小屋さんたちは中岳まで行かれて何よりでしたね。
霜のあとのグチャグチャ状態はもうなかったですか?
靴がだんだん重くなりました。

出発時「今度の地震で火山が活発化しているわよ」と、友人に脅かされましたので・・・
爆発しないように祈りながら歩きましたよ(苦笑)


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☆夢路さんへ (naoママ)
2011-05-01 14:15:15
頂上まで2時間半のロングコースですが、急登は最後の20分だけで、わりと楽な登山だったと思います。
この「牧ノ戸コース」は標高差も500m足らずですから・・・

ただ風景が大きくて、噴煙を見ながらの登山ですからそれなりに緊張感はありました。
この後の温泉三昧が良かったのか?
殆んど筋肉痛はありませんでした。

一昨日行った高尾山(日影~高尾山山頂~一丁平~城山~相模湖)の方が筋肉疲労が大きい感じです

主人共々イチデジを抱えて登りましたが、「沓掛山」の岩場と、久住山の最後の急登はザックの中にしまいました。
ですから今回の画像はコンデジで写した物も含まれています。
デジブックも見て戴きありがとうございました。


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☆ころんさんへ (naoママ)
2011-05-01 14:22:18
噴煙を見ながら歩く登山はちょっとドキドキものでした。
今、日本列島の地殻が動いているようですものね。
生きている山と言う感じがしました。
噴火した石がゴロゴロの山は結構多いのですが、今回は霜柱の溶けたグチャグチャ登山道が歩きづらかったですね。

見事なマンサクの大群落が見られましたが、この山はやはり「ミヤマキリシマ」が全山をピンクに染める頃に登りたかったです。

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百名山 (tona)
2011-05-01 19:28:15
さすが百名山!頂上からの景色の素晴らしいこと。
お天気も良く、元気に登れてよかったですね。
九州旅行ということですが、まさか登山までされていたなんて。
登山用品も全部持って行かれたのですね。
丁寧に撮影されていて、一緒に登ったような感じでした。九州まではとても行けそうにないですから。ありがとうございます。

九重と久住のような問題はあちこちにありますね。例えば洗足と千束というように。
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真っ青な空 (marri)
2011-05-01 20:12:03
へぇ~~!
こんな楽しみ方があるんですね。
2時間半掛けて登りますか!そっかぁ~!
もう少しすると、ミヤマキリシマが綺麗だよ!
10年ほど前、夜走りして阿蘇の昇仙峡までいったっけ。
重たいカメラ提げてますね。元気だなぁ~!
歩かない私はこうして、見させてもらって楽しんでいます。
お二人の趣味が共通で、こうして頂上に並び写真撮れる事、羨ましいです。
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