モミジバフウは高木だ
並木に植えられている
太くなった幹にはコケがぎっしりと
小さな小さな粒が集まっていて 気になった
ルーペで見ると
花の蕾の集まりに見える?
イクビゴケのだ
もう少し拡大 の高さ約5㎜
次は 橙紅色の粒が 肉眼でどうにか見える大きさ
何やら 筒状の花に見える?
こんなにも美しい があるものだ ”ヒナノハイゴケ”だ
観 察 月 日 2012.11.18.晴 15℃
観 察 場 所 厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)
最近観察会で一緒に歩いている女性の中に、コケがあると立ち止
まる人のいる事に気付いた。覗き込み、手を触れたりしては、「きれ
いね」「感触がいいわ」などと呟き、中にはビニール袋に採取する人
もいる。
“山ガール”は呼ばれて久しいが、“コケガール”も静かなブームに
なっているのだろうか。
「このコケ、が揃っていてきれいですよ」と教えてくれたのはRさん
で、先程からモミジバフウの幹をルーペで覗き込んでいた。
日当たりのよくない幹は、緑の色と明度が少しづつずれたコケで覆
われている。10種以上のコケが生育しているのだろうか。コケに興味
を持たない人でもが出揃った美しさを見れば、“コケガール”に誘惑
されてしまうだろう。
コケは顕微鏡の世界で難しいが、ルーペでなどその特徴が解る種
類もある。Rさんがルーペで覗いていたコケの中に橙紅色の咲いた花の
様に見えたのは“ヒナノハイゴケ”で、の柄が極短く花の蕾の様に見
えたのは“イクビゴケ“(猪首苔、猪の首の様に柄が短い)であった。
コケは、地球上の植物を、そして動物の、勿論私達人間の生命を繋い
でいる重要な生物なのである。
* No. 1105 を見てください