足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.924   ~ 12月のコバネイナゴ ~

2010年12月22日 | 昆虫

 

 

 

 

 

日 1212日 晴 8 

山北町 玄倉

 

 「バッタがいたよ!」

小学生のSちゃんが、ビニールの袋に入れて持ってきた。

 それは、イナゴの仲間のコバネイナゴであった。普通田んぼで

見られるのは、翅が腹部の長さより短いコバネイナゴと、翅が腹

部の長さを越えるハネナガイナゴがいる。コバネイナゴもハネナ

ガイナゴも強い農薬によって激減したが、その後コバネイナゴは

回復し見られる様になったが、ハネナガイナゴは極く稀になり、

県内では極地的な田で見られる程度で回復が遅れていると言う。

 夏の頃は多くの昆虫で賑わっていた玄倉も、今日は飛ぶチョウ

の姿も無く静かだ。多くの昆虫達は一生を終えたか、それとも冬

越しに入ったかで姿を見なくなった。

 その中、成虫で越冬出来ないコバネイナゴが、イネ科の植物を

食べながら頑張っている。瀬谷市民の森では、1月にはいても見

る事があるので、寒さに強いのかも知れない。

 ところで、バッタとイナゴとはどこで区別するのだろう。腹側

から見て、前足と前足の間に“こぶ”があるのが”イナゴ“の特

徴だ。