観 察 月 日 12月12日 晴 8℃
観 察 場 所 山北町 玄倉
「バッタがいたよ!」
小学生のSちゃんが、ビニールの袋に入れて持ってきた。
それは、イナゴの仲間のコバネイナゴであった。普通田んぼで
見られるのは、翅が腹部の長さより短いコバネイナゴと、翅が腹
部の長さを越えるハネナガイナゴがいる。コバネイナゴもハネナ
ガイナゴも強い農薬によって激減したが、その後コバネイナゴは
回復し見られる様になったが、ハネナガイナゴは極く稀になり、
県内では極地的な田で見られる程度で回復が遅れていると言う。
夏の頃は多くの昆虫で賑わっていた玄倉も、今日は飛ぶチョウ
の姿も無く静かだ。多くの昆虫達は一生を終えたか、それとも冬
越しに入ったかで姿を見なくなった。
その中、成虫で越冬出来ないコバネイナゴが、イネ科の植物を
食べながら頑張っている。瀬谷市民の森では、1月にはいても見
る事があるので、寒さに強いのかも知れない。
ところで、バッタとイナゴとはどこで区別するのだろう。腹側
から見て、前足と前足の間に“こぶ”があるのが”イナゴ“の特
徴だ。