足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 923   ~ 過ぎた オサムシタケ ~

2010年12月16日 | 植物

 

 

 

 

日 2010128 晴 15

所 厚木市 小野

 「あら、アオオサムシが!」

Rさんが立ち止まった。

 小野宮の丘へ登る道は、右側が削り取られて赤土が露頭になってい

て、先程から”トタテグモ“の巣がありそうだと、指先を使って探し

ていたのだ。その時の偶然の賜物なのだ。

 「これから、キノコが出そうだ。又、見に来なくてわね。」と会話

をし、そのまま保存したものの、祠のある頂上へ着き一休みすると、

再びアオオサムシの事が気になった。

 それは、虫体や近くの土の中から黒褐色の枯れた木の根状のものが

何本か出ていた事である。

 帰宅してから、以前別の場所で、アオオサムシから子実体が出てい

る様子を記録したものと比較してみると、木の根状に見えたものは、

子実体の柄であり、既に最盛期は終わったものの様であった。

 それにしても、アオオサムシの体内にオサムシタケの胞子がいつ入

り込み、越冬のため地中に潜った虫の体内で発芽させ、虫の体を養分

として花が咲くように子実体を発生させたのであろうか。