観 察 月 日 2010、12、8 晴 15℃
観 察 場 所 厚木市 小野
「あら、アオオサムシが!」
Rさんが立ち止まった。
小野宮の丘へ登る道は、右側が削り取られて赤土が露頭になってい
て、先程から”トタテグモ“の巣がありそうだと、指先を使って探し
ていたのだ。その時の偶然の賜物なのだ。
「これから、キノコが出そうだ。又、見に来なくてわね。」と会話
をし、そのまま保存したものの、祠のある頂上へ着き一休みすると、
再びアオオサムシの事が気になった。
それは、虫体や近くの土の中から黒褐色の枯れた木の根状のものが
何本か出ていた事である。
帰宅してから、以前別の場所で、アオオサムシから子実体が出てい
る様子を記録したものと比較してみると、木の根状に見えたものは、
子実体の柄であり、既に最盛期は終わったものの様であった。
それにしても、アオオサムシの体内にオサムシタケの胞子がいつ入
り込み、越冬のため地中に潜った虫の体内で発芽させ、虫の体を養分
として花が咲くように子実体を発生させたのであろうか。