日本の出版社は生真面目ですので、ワールドカップの組み合わせが確定した瞬間、ガイドブックを発売しましたね。
それも日本の対戦国だけでなく、8グループ全てを網羅しているわけですから、イングランドのワールドサッカーやドイツのキッカーも、この話を聞いたら面食らうでしょう。
ただ、やはり半年前にガイドブックを作成しても、正直苦笑いをする面もあります。
当たり前ですが、リストアップされた選手はあくまで候補でしかなく、監督だって下手をすれば解任、新監督就任という流れもあるわけです。
例えば今、ホセ・ペケルマンとコロンビア国民がただただ願う事は、エースでラダメル・ファルカオの故障がワールドカップまでに完治して欲しい。
この1点のみでしょう。
ザッケローニだって長谷部の状態は気にかけているでしょうし、代役になるであろう細貝と山口の好調さは頼りにしていると思います。
一方で本田や香川に何らかのアクシデントが起きれば、対戦する3か国は
「運が巡って来た!」
と思うに違いありません。
本当に戦い方を模索するのは、本選を戦う23名が選出されてからですが、もしファルカオの状態が間に合うかどうかは、ペケルマンだけでなく日本を含む3か国の監督も気になります。
1994年ワールドカップに出場したボリビア代表。
「悪魔」
の異名を持つエチェベリは、怪我を抱えながらもエントリーしましたが、その影響でしょうか劣勢のドイツ戦に途中出場したものの、3分後にはレッドカードで退場してしまいます。
代役のきかないエースでも、怪我をしたままでの出場はそれだけ負荷がかかるものなのでしょう。