まもなく1月も終わりをも告げ、学校を卒業する方にとっては寂しい時期になります。
中には僕のように、客商売で生計を立てる学生さんだけでなく、狭き道をかいくぐってスポーツブランドやサッカークラブで働く方もいるでしょう。
僕は学校卒業後、客商売しかしたことが無いのですが、同じ商売に就く方のために幾つか感想を述べてみます。
まず、客商売はお客が「来店」して初めて経営が成り立つことも事実ですが、来なければ来ないで良い面も当然ありますよ。
それは万引き犯のような犯罪者が存在しないことを意味し、客が分別すら意識する事の無いゴミを片づけ、散らかったカートや服、おもちゃの整頓をしなくても良いという形で現れます。
サッカーの試合でも、ゴミの違法投棄、周辺への迷惑駐車、間抜けばファンの行動は全て
「クラブのフロント」
が責任を負わねばなりません。
例えば昨年起きたガンバ・ファンによる「ロアッソ熊本マスコット襲撃事件」はその代表例で、補強、監督の就任指名、地域貢献に関してファンがクラブに批判を浴びせるのはまだ良しとしても、ファンの不手際を謝ることに納得はいかないでしょう。
「俺は自分の責任は取る、だがファンのアホな行動に関してまで責任は取りたくない!」
というのが本心ではないでしょうか。
従業員やフロントの応対でファンの心理は良くも悪くもなりますが、ファンの行動ひとつで選手とフロントの気持ちも大きく左右されるものです。
また、中には休日が不規則、休みそのものが物足りないと思うようになるでしょう。
僕だって盆、暮れ、正月、クリスマスなどまとまった休みを取った例はありません。
そんな時は
「サッカー選手もこうして日々練習と試合に追われているんだなあ」
としみじみ思います。
選手の気持ちに寄り添える面が客商売にはありますし、同時にフロント業務も見えてくるようで、何だか不思議も思う事沢山ありますよ。