レアル、モウリーニョの引き抜きを画策か？

　レアルのチャンピオンズ・リーグでの敗戦から一夜が明けましたが、レアルには国内外から痛烈な批判が浴びせられているようです。６年連続１６強での敗戦の加え、夏の補強の合計金額が３００億円！！を越えてこの有様では、どんなレアル贔屓の人間でも庇うわけにはいかないのでしょう。今はありとあらゆる批判に耐えねばなりませんね。

　ペジェグリーニを更迭しインテルからジョゼ・モウリーニョを引き抜くというプランが、誠しやかに囁かれているようですが、インテルファンの僕はどうかといいますと、モウリーニョがイタリアを去ることに特別の思いはありません。

　僕が考えるにイタリアとモウリーニョの相性は良くないように思います。自身の言動が下でベンチ入りを果たせなかったこともありますし、マリオ・バロテッリとダヴィデ・サントンの扱いも悪い意味で唸る時があります。
　僕は彼ら将来性のある若手は叱咤するよりも、語りかけた方が好結果をもたらすと思うんです。彼らは彼らなりにに頭を使いプレイしているはずです。そして自分たちが半人前だと言う事も理解しているはずです。

　その理解している一番の部分を、指揮官から頭ごなしに怒鳴られては溜まったものでないでしょう。指揮官から指摘される前に、クラブの重鎮たちからも一言頂戴しているはずでし。

　またマンシーニとクアレスマという補強の目玉が戦力にならなかったことも誤算でした。
　「モウリーニョは前任者のマンチーニの遺産で飯を食べている」という評論は、あながち間違ってはいないと思います。布陣もマンチーニ時代と同じ４－３－１－２が多いですしね。

　モウリーニョが仮にレアルに移籍した場合は、インテルのベンチにはクラブＯＢであるロラン・ブランが招かれるという噂があります。リヨンの独裁に終止符を打った昨シーズンのボルドーを指揮下ブランの評価は群を抜いていますし、少なくともモウリーニョのような周囲の誤解（もしくは確信犯的な行動）を招くような言動が起こさないでしょうし、インテルに在籍していた事で、モラッティ会長も招聘しやすいと思います。（当然ボルドーは断固拒否でしょうが）

　もし本当にモウリーニョがレアルのベンチに座るなら、カンプノウでのクラシコは、レアルの一員となったフィーゴを迎え入れた時と同じくらいの喧騒になるかもしれません。
　そのリスクも受け入れることを承知の上で、レアルはモウリーニョ招聘を企んでいるのでしょうか？