塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

器用貧乏に陥る怖さ

2010-03-07 22:13:04 | 日記
 昨日と今日、本来なら無関係のホワイトデーコーナーのレジ打ちを行いました。僕が本来しなければならない仕事をほったらかしてレジ打ちをしているので、僕がすべき仕事はいっこうに片付いていません。明日以降もしばらく本業を無視してレジ打ちをしなければならないようなので、非常に頭が痛いですね。というのも人手が不足していると、他にも沢山従業員がいるのに。常に僕が自分のスケジュールを変更して、他の部署の応援(時には休日が出社に変わることもあります)をすることが多いんです。
 でもぼくのたんまり溜まった仕事は、誰も手伝ってはくれません。ですからいつも不満に思いますし、何よりスケジュールの変更を受け入れるべきなのか、それとも拒否すべきなのかいつも悩みます。

 ここまで僕の仕事に対する気持ちを綴ってきましたが、今回のテーマは「器用貧乏」についてです。僕のように業務をたらいまわしにされている人間は、仕事の幅が広がるよりも、むしろ便利屋として会社の都合で勝手にこきつかわれているという見方ができます。

 同様に「ポリバレント」「マルチロール」の名のもと、自分本来のポジションではなく、様々なポジションで起用されるサッカー選手は多いですよね。それらの選手の心境はどんなものなのでしょうか?

 例えばイビチャ・オシムは日本代表監督時代に、本来ならば中盤の底で起用することがベスト(と僕たちが思っている)今野や阿部を最終ラインの選手として起用しましたし、インテルではサネッティが左右のサイドバックから中盤センターまで、クラブ事情によって複数のポジションをこなしています。
 ちなみに彼がインテルと契約した1995年当時、彼のポジションは右のウイングバックでした。

 本来のポジションでないポジションを選手が受け入れることは、非常に難しいと思います。
 クラブ事情だろうが何だろうが、結果が出せない選手には罵声が飛び、新聞の採点は辛いものになります。選手側の気持ちを慮ることは(特に欧州と南米では)皆無でしょうね。

 僕の場合は上司からスケジュール変更の明確な理由が述べられない時もままありますが、コンバートを含むポジション変更を選手に伝える際、指揮官はどんな言葉で変更理由を述べるのか、僕は非常に興味があります。

 例えばイングランド代表のアラン・スミスは、FWからMFへのコンバートをユナイテッド時代に受け入れましたが、その後移籍したニューカッスルでは再びFWの登録となりました。
 確かに移籍したクラブの事情もあると思いますが、選手の未来を台無しにするようなコンバートやポジション変更は、どんな名将と呼ばれる人間でもしてはならない絶対の約束事だと思います。

 それでも変更を示唆するならば、本当に入念な準備と話し合いが必要だと感じています。
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J1開幕の2試合を見ての感想

2010-03-07 00:44:30 | 日記
 今スポルトのアントラーズ対レッズ、フロンターレ対アルビレックスのダイジェストを見終えてから、このブログを書いています。そこでこの2試合を見た僕の感想を述べてみます。
 
 まずアントラーズ対レッズですが、マルキーニョスの打点の高いヘッディングでの2点目が非常に印象的でした。率直に言って隙が無いように見えます。ホームとアゥエイ関係なく、アントラーズから勝利をもぎ取ったクラブは正に金星と言えるでしょう。
 
 一方のレッズですが昨シーズンの最終節同様、今回もアントラーズに対し黒星でした。このままではレッズがアントラーズに苦手意識を持つような気がしてなりません。
 
 レッズのフィンケ体制の下で、原口に山田、エスクデロという若手が1軍に名を連ね、今季も柏木という逸材を獲得しました。しかし今レッズに必要なのは、かつてのブッフバルトのような、年長者であり同時に手本となれる選手ではないでしょうか。アントラーズは遠藤という選手をオリベイラ監督が積極的に起用していますが、レッズもここまで不本意な状態が続いている梅崎が結果をだすと面白いと思うます。

 そしてフロンターレの稲本、今日は文字通り大車輪の活躍でした。
 激しいショルダーチャージにびくともせず、激しいスライディング・タックルでボールを奪い帰し、同時に攻撃の起点となるその動きは、もう何年もフロンターレでプレイしているかのような、まさに圧巻といえるものでした。

 ACLでは荒れたピッチや相手との激しいコンタクトプレイなど、J1の日常では起こりえない点が幾つもでてきます。しかし稲本のように欧州で8年揉まれてきた選手ならば、動揺することも無いでしょうし、仮に動揺したとしてもその不安が顔に出ることも無く、自分の役目が遂行できるよう照準を合わせてくるはずです。

 今日の開幕戦だけで判断することは早すぎますが、稲本はまさにフロンターレが長年求めてきた人材に他ならないと思います。
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