エポケー、〝現実〟を解除するスキマを開くこと
あとから気づいたけれどANGOへの感染がそれを教えた、かもしれない
エポケーの時代──熟読、「定本坂口安吾全集」全13巻
どう生きればよいかわからない、そのことは変わらない
けれど、どう生きたらマズいかは明晰にわかる
そう考え、直観していた、twenty
「堕ちる」ことの積極的意味を見出すには
「堕ちる-堕ちない」で動く現実が教えない〝視覚〟がいる
けれど、みずからの直観に頼りきった時代から決別しなければならない
直観を捨てるのではない、直観にカタチを与える仕事をはじめよ
手さぐり、みえない手がかりのまま、カオスを呼び込む
自動筆記法、オートマティズムの徹底的な励行
現実論理、確定記述──「これが現実!」という生の全域を覆えないものが、
あたかも覆えるかのようにカンちがいしてデカいツラしてのさばっている
「人生はつくるものだ」
選ばれた芸術家、天才、特別な才能に頼るのはやめよう
頼ったすえに帰依することの愚かさが世界を貧しくする
「じぶんをバカだ、愚かだと思うのは根本的にまちがっている」
うぬぼれとはちがう、自己正当化ともちがう
やみくもな自己肯定とはちがうもっと本質的なことだ
ひとつひとつ、みずからのからだを通過させないかぎり
すべて天上に戴く言葉によって地上をおとしめることになる
人間の可能性を示す人たちの仕事は真摯にリスペクトすればいい
Caution!天の頂きまで持ち上げて、みずからの生を価値下落させないように
なによりそれをツールとして他人の生を裁いて見下し、おとしめないように
「おまえは信仰を望むのか?」
「NO!」
ひとりひとり、いちどきりの生を生きるものとして、
生を素通りしないで生きるには、はね返すべき壁が存在する
それはじぶんのなかにもある
最初の、そして最大の壁かもしれない
壁には〝人間の階梯〟を教示する言葉が刻まれている
この壁をいったんカオスにもどす
だれも教えない、教えることのできない
ひとりひとりの固有の生を生きようと望むかぎり
侵してはならない、侵すことのできない〝孤独〟の位相があること