善人閑居

鎌倉の風物詩と全国の温泉の旅を写真で報告します。

鎌倉身辺雑記・タケノコイモ

2016年11月04日 | 鎌倉


鎌倉市大船も、JRの駅から1キロ以上離れると昭和の面影が強く残っている場所があります。

たとえば、臨済宗の寺院・常楽寺のあたりは、昔農業をやっていたお宅などがあり、200坪ほどの庭と六国見山にある農地をあわせると結構な大きさになるらしく、野菜の直売スタンドを設けて一皿全て100円で売ってくれるのです。
料金は空き缶に入れる仕組みです。

(野菜直売スタンド)

この農家直売は鎌倉市役所も協賛していて、スタンドに「鎌倉ブランド」という共通の幟を立てたり、11月末には鎌倉市収穫祭を催したりしています。

ある日このスタンドに奇妙な根っこを見つけて、たまたま居合わせたおやじさんに尋ねてみました。

(スタンドのタケノコイモ 一皿100円)

タケノコイモという里芋の一種だそうです。(京芋ともいうそうです)

親父さんのアドバイスに従い二皿購入しました。

(購入したタケノコイモ)

家人が調理してくれました。
茶色部分の皮を包丁で剥くと白い里芋が現れました。里芋ほどネバねば気はないそうです。

(皮を剥いたタケノコイモ)

醤油と砂糖の単純な味付けで煮てもらいました。

(調理後のタケノコイモ)


(断面を見ると味がかなり浸透しているらしい)

味は、里芋にくらべてネバネバ感がなく、若干のほくほく感があり、味が中まで良く染みこんでとても旨いのです。

芋の煮っ転がしは日本酒に合う?という落語の一節を思い出しました。(もしかしたら、芋の煮っ転がしは酒に合わない?)。
今年の3月以来の病気療養中は一滴の酒も飲まず、10月になって発泡酒でアルコールのリハビリを続け、ようやくコップ二杯の発泡酒に耐えられるようになっていたのですが、賞味期限の切れかかった名古屋正宗を出し、燗酒で飲みました。

(名古屋正宗と食する)

ほんと、タケノコ芋の煮っ転がしは日本酒に合いますね。ぐい飲み二杯で顔が真っ赤になりました。



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