箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

「きちんとやりなさい」「ちゃんとしなさい」

2016年05月20日 06時37分15秒 | 教育・子育てあれこれ


「きちんとやりなさい」「ちゃんとしなさい」

この言葉は子どもに対して親がよく使います。学校の先生の中でも児童生徒に対してよく使われる言葉です。

しかし、考えてみればこのような言葉を子どもにかけたとき、実際に子どもに伝わっているのでしょうか。

「きちんと」や「ちゃんと」とは、どのようにすることが「きちんと」であり、「ちゃんと」であるか、説明できますか。

もしあなたが具体的に言えないのなら、子どもはもっとわからないでしょう。

では、どのように「きちんと」するのか、「ちゃんと」するのかが、わからない子どもには、どういったらいいのでしょうか。

たとえば、親が電話で知人と話している横で、子どもたちが騒いでいるとき・・・。

「ちゃんと静かにしていなさい!」というよりも「いま電話をしてるのよ。いまの声の大きさが10としたら、5の大きさで話してな」

このように、子どもに何かメッセージをつたえるときには、具体的に冷静に伝えることで、子どもは親の意を理解します。