高知県メタンハイドレート開発研究会

土佐湾沖の海底にあるメタンハイドレートを掘り出す国家プロジェクトを、高知県に誘致する開発研究会を立ち上げました

7月21日海の日、自由民権記念館で、メタンハイドレートの会が講演会を開催 

2014-07-12 | メタンハイドレート通信

高知県メタンハイドレート開発研究会 主催の第7回講演会のご案内  (参加無料)

 

とき: 2014年 7月21日(月・海の日 祝

    午後2時~4時30分 

ところ:高知市立自由民権記念館 

    高知市桟橋通4丁目 088-831-3336)   交通アクセス

土佐湾沖の海底にあるメタンハイドレートを掘り出す国家プロジェクトを、高知県に誘致して、日本を資源大国にすると共に、高知県の活性化の一つの起爆剤にする事を目的に、講演会を開催しています。

 

講演会次第

司会進行 黒岩正好氏(新エネルギー議員連盟副会長・高知県議会議員) 

〇講演1「高知海洋コアセンターと土佐湾沖のメタンハイドレート事情」(30分)

講師 徳山英一氏 (高知大学海洋コア総合研究センター長・特任教授)

〇講演2「エネルギー問題から見る国際関係」(60分)

講師 先川信一郎氏 (高知工科大学国際交流センター特任教授)

〇講演3「右肩下がりの下山の先はⅡ」(30分)

講師 鈴木朝夫氏 (東京工業大学名誉教授・高知工科大学名誉教授)

〇私の主張 (各5分程度)

①   井口 昇氏(高知市瀬戸東町)

②   川添俊一氏(高知市上町)

〇質問や情報交換の時間 (15分)

閉会あいさつ 浜田英宏氏(新エネルギー議員連盟会長・高知県エコ議員連盟会長・高知県議会議長)

  

 日本近海のメタンハイドレート予想分布図

「燃える氷」メタンハイドレートとその結晶構造

 

メタンハイドレートを掘り出す国家プロジェクトの拠点を、高知県に置く事の優位性は!

〇高知県の立地条件 (地の利を活かす)

 (1)高知新港・FAZがある。 (2)高知大学に「海洋コア総合研究センター」が誘致されている。 (3)高知龍馬空港も2500mの滑走路になっている。 (4)高速道から伸びる高規格道が、FAZや空港を結んでくれる。 (5)海岸近くに多くの平地がある。

 

高知県メタンハイドレート開発研究会 問い合わせ・連絡先 

鈴木朝夫・理事長(携帯 090-3461-6571 s-tomoo@diary.ocn.ne.jp 高知工科大学名誉教授・東京工業大学名誉教授)

坂本耕平・事務局長(携帯 090-2781-7348 tukasa1@ir.alptec.net  “高知をもっと元気にするボランティア集団”「高知ファンクラブ」運営事務局)

 

 メタンハイドレート の取り組み 記事 目次 


2月1日高知県民文化ホールで、講演会「海からの め・ぐ・み ~海は宝の山~」 が開催されます

2014-01-19 | メタンハイドレート通信

2月1日(土)高知県民文化ホールで、

講演会「海からの め・ぐ・み ~海は宝の山~」 が開催されます。

 

高知大学海洋コア総合研究センターと、海洋研究開発機構高知コア研究所の共同主催で、

2014年 2月1日(土)13時から16時、高知県民文化ホールで、講演会「海からの め・ぐ・み ~海は宝の山~」 が開催されます。

高知大学や海洋研究開発機構が実施している世界最先端の研究が紹介される講演会で、私は今から楽しみにしております。

講演内容などの詳細はこちらからご覧ください。

http://www.kochi-core.jp/news/kccceminar2.pdf

 

 高知県メタンハイドレート開発研究会


高知県メタンハイドレート開発研究会、鈴木朝夫理事長からの新年のご挨拶

2013-01-12 | メタンハイドレート通信

(高知県メタンハイドレート開発研究会、鈴木朝夫理事長からの新年のご挨拶)

 

地球資源の使い方、今後の人類の暮らしぶり    (2013/1/1)

                                              高知県メタンハイドレート開発研究会(理事長 鈴木朝夫)
 

明けましてお目出度うございます。昨年はどのような年でしたでしょうか。新しい年が皆様方にとって明るく実り多き年であることを、心からお祈り申し上げます。

ところで、皆様はどのような初夢をご覧になったでしょうか。土佐湾沖のメタンハイドレート掘削に成功し、高知新港が賑わい、香長平野が忙しくなるといった夢を画く人も居たかも知れません。私の初夢は? 私の感じた地球の未来は? 
日本の将来は? 高知の先行きは? を述べてみます。

昨年の10月末に「計測展2012 OSAKA、計測と制御で創る未来の地球」がグランキューブ大阪で開かれました。特別講演講師に招かれたのです。講演題目は「新エネルギー資源の使い方、 メタンハイドレート、地熱発電、そしてストレージ」です。後半の内容を見出しで紹介すると、5) 日本は資源大国(黄金の国、ジパング)、6) スマート・グリッドとビッグデータ、7) 事故は必ず起きる、8) 右肩下がりの下山の先は、です。メタンハイドレートが採れても成長戦略を基本に置くべきではないが論点です。
 
  暮れの12月29日(土)、9:00~10:00にNHK総合で放映された「エネルギーシフトの挑戦 省エネ最新技術”自然エネ宝庫の日本、エイモリー・ ロビンスからのメッセージ」を見ました。ドイツやデンマークを例に挙げながら、「気象条件に左右される様々な再生可能エネルギーは各種の先端 技術との組合せで生きてくること」が骨子となっています。収益性を保ちつつ、エネルギー効率を上げること、再生可能エネルギーに恵まれた資源 大国の日本であるとの自信を持つこと、膨大な数の分散型エネルギー供給源のスマートな結合が優れているとの意識改革が必要なこと、従来の官僚 的・独占的なエネルギー政策の慣習を捨てて、オープンなものとすること、日本には世界をより健康で、安全で、心豊かな方向へ引っ張っていける 原動力をもっていること、などが論旨です。

  12月16日の衆議院議員選挙では、当然のことながら、全ての政党が様々な景気刺激策を提案し、プラスの経済成長率を約束する公約ばかりでした。また、主要各国の指導者の交代が行われましたが、そこでも新機軸は出てはいません。勿論、直近の政策と長期的視野の政策とでは対象が異なり、仕方ない ことかも知れません。昨年、情報プラットフォームに{右肩下がりの下山の先は
(No.298,7,2012)で述べたような危機感は何処に も見当たりません。さらに{人間社会もメタボでなければ}(No.302,11,2012)で長期的な目標設定の困難さを示しました。

  元旦の高知新聞の「ズバリ!経済予測ダービー」では、6人の専門家の直近の2013年の経済予測を述べています。為替相場、日経平均株価、経済成長率などの予測です。連年ハズレの専門家は藤巻健史氏です。「水の入ったコップはテーブルの端まで来ている」と警鐘を鳴らしています。昨年に続いて経 済成長率を前期比4%マイナスと予測しているのです。危機感を持っているのは藤巻氏だけです。我々に経済学の勉強が必要です。

  「池上彰のやさしい経済学」が目に止まりました。京都造形芸術大学で行った14回分の特別講義を ”BSジャパン”で年末から年初に掛けて再放送したものです。財政政策と金融政策との関連の重要性を示唆していました。「ブラックマンデー」や「リーマ ン・ショック」の話も印象的でした。確率統計の知識が重要であることも教えてくれました。この内容は日本経済新聞社から出版されており、年明 けに上下2冊を買ってきました。皆で勉強するには絶好の教科書と感じましたし、会員の中には専門家も居るはずと思いました。

 ロングテール、ジップの法則、パレートの法則など、「ベキ分布」に関わる確率の知識が必要です。ベキ分布の具体例を示せば、乾燥したビス ケットを床に落としたとき、壊れた破片の大きさの分布です。小さな破片(粉)は無数、非常に大きな欠片(かけら)も混ざっています。巨大地震 や巨大事故は確率は低くても必ず発生することを示しています。「アクシデント、事故と文明」はポール・ヴォリオの著書です。ここで彼は「文明 は事故を発明する」と述べているとのことです。低確率巨大地震・津波や原発事故は何故想定外なのかを知りたいものです。皆で勉強する必要があ ります。また、「予言の自己成就」、「合成の誤謬」など、心理学との関わりも大きいようです。調べる必要があります。また、温故知新の実践と して、歴史の勉強も必要です。

  ここで昨年のご挨拶の繰り返し、今年のご挨拶につないで行きます。この会は、メタンハイドレートを中心に、他の海底資源にも関心を向けて、技術開発・基礎 研究、インフラ整備に対する、高知県、高知県企業、高知県民の熟度を上げていくことを目的として発足いたしました。県民全員で勉強していきま しょう。
今後の会の展開方向は幅広いテーマについて活動するとしました。メタンハイドレートに限定するのではなく、より広い範囲を包括出来るようにしていくことが得策と考えています。県民を挙げて理解を深めましょう。
  講演会だけではなく、講習会、実習・見学など形式にとらわれない活動を広く勧めていきす。皆様のお知恵を発揮して下さい。情報の共有の仕組みの構築とし て、ネット交流とオフ会の組み合わせを考えましょう。預託を受けた基金の有効な活用を検討しましょう。
  県内外を問わず、活動している他の団体との協働を積極的に進めましょう。
国際戦略部会」、「技術開発部会」などの未設置の部会の立ち上げを早めるための 支援・協力を行っていきましょう。国家プロジェクトと連携を密にしていくことが必要です。
  本会の名称も広く考え直したいと思って居ます。どのような名称が望ましいか知恵を下さい。今年が発展につながる年であることを祈念いたします。

  私の初夢は「世の中の問題には、受験勉強やクイズ番組とは異なり、専門家でも正解は出せないことを知り、それぞれが好奇心を持って調べ、意見を出し合い、 条件による最適解を決めている。ドイツやデンマークのように。」であり、「日本では高知がその先頭を走っている。」といったものです。人類の 軟着陸の手段として「メタンハイドレート」や「地熱エネルギー」を使いたいものです。高知から世界中に情報発信がで来る体勢を創りたいもので す。今年も宜しくお願いいたします。
 
 
 参考:新エネルギー資源の使い方
      メタンハイドレート、地熱発電、そしてストレージ
 
 
 
 
 
 
    
 

2月16日、海底資源の講演会 ご案内・・・高知県メタンハイドレート開発研究会

2012-01-26 | メタンハイドレート通信

土佐湾沖の海底にあるメタンハイドレートを掘り出す国家プロジェクトを、高知県に誘致して、

日本を資源大国にすると共に、高知県の活性化の一つの起爆剤にする事を目的に、

高知県メタンハイドレート開発研究会が主催する

 

海底資源の講演会 ご案内

 

とき: 2012年 2月16日(木)、午後3時~5時 

ところ: 三翠園 一 階「桜の間」  (参加無料)

(高知市鷹匠町1-3-35 088-822-0131

 

〇開会あいさつと講師紹介  

鈴木朝夫・高知県メタンハイドレート開発研究会理事長(高知工科大学名誉教授・東京工業大学名誉教授) 

〇講演 最新の海底資源研究の状況について(JAMSTECの海底資源研究)(60分)  

 講師 木川栄一  (独立行政法人 海洋研究開発機構 海底資源研究プロジェクト プロジェクトリーダー) 

〇質問や情報交換の時間 (50分)

 

日本近海のメタンハイドレート予想分布図

 

「燃える氷」メタンハイドレートとその結晶構造

  

メタンハイドレートを掘り出す国家プロジェクトの拠点を、高知県に置く事の優位性は!

〇高知県の立地条件 (地の利を活かす)

 (1)高知新港・FAZがある。

 (2)高知大学に「海洋コア総合研究センター」が誘致されている。

 (3)高知龍馬空港も2500mの滑走路になっている。

 (4)高速道から伸びる高規格道が、FAZや空港を結んでくれる。

 (5)海岸近くに多くの平地がある。

 

 

 

高知県メタンハイドレート開発研究会 問い合わせ・連絡先 

鈴木朝夫・理事長(携帯 090-3461-6571 s-tomoo@diary.ocn.ne.jp 高知工科大学名誉教授・東京工業大学名誉教授) 

坂本耕平・事務局長(携帯 090-2781-7348 info@kochifc.net "高知を元気にするボランティア集団"「高知ファンクラブ」運営事務局長)

 

 

 

 


 

鈴木朝夫のメタンハイドレートのこと、もっと知りたいコーナー

2011-05-19 | メタンハイドレート通信

鈴木朝夫のメタンハイドレートのこと、もっと知りたいコーナー   

                       鈴木 朝夫 (高知工科大学名誉教授・東京工業大学名誉教授)

その1 メタンとは  

その2 メタンハイドレートとは 

その3 メタンハイドレートの分布域は

その4 メタンハイドレートの掘削は

その5 新しいメタンハイドレートの掘削法

その6 石油の代替エネルギー  

その7 活力は土佐沖の海底より出づ

 

鈴木先生から以下のコメント付きで原稿をいただきました。

「辞書のように項目に分けて記述してあります。必要に応じて、依頼を受けた講演の趣旨に応じて、取捨選択できるような構成です。
また、時々刻々、 補充・改訂・追加・削除を続けていく予定です。7月の講演では、杉本特許の部分を取り上げる予定です。未完ですので、とりあえず見て頂き、不備な 点などご指摘頂ければ幸いです。」

燃えるメタンハイドレート

日本周辺海域のメタンハイドレートの推定埋蔵域

画像出展:ウイキペディア メタンハイドレート 



その後のコメントより・・・

字引のように項目別にしたことが特徴である。
1)追加記述できるようにしたこと。
2)各種の依頼講演に適応できるようにしたこと。
必要なところだけ選択して講演すれば多様な用途に使える。
3)項目の書き換えも随時可能。

皆さんの多数のコメント、ご指摘を期待します。
今後も改訂を続けていきますので、

発足の講演会には、図を付けて、杉本方式に重点を置いた話にする予定である。  鈴木朝夫

NPO高知県メタンハイドレート開発研究会の
設立総会・記念講演の開催2011年7月18日(海の日)、・・・(於ける:三翠園ホテル)

 

http://blog.goo.ne.jp/metanh-k/e/39196487150dffce690b43416c810c92


 

メタンハイドレート の取り組み 記事 目次

設立総会・記念講演の開催2011年7月18日(海の日)、 

 


鈴木朝夫のメタンハイドレートのこと、もっと知りたい・・・その7 活力は土佐沖の海底より出づ

2011-05-19 | メタンハイドレート通信

鈴木朝夫のメタンハイドレートのこと、もっと知りたい・・・

その7 活力は土佐沖の海底より出づ   

          鈴木 朝夫 (高知工科大学名誉教授・東京工業大学名誉教授)

 

7) 活力は土佐沖の海底より出づ


{メタンハイドレートの開発研究}

日本のメタンハイドレートの調査研究は2001年に始まっている。資源エネルギー庁から業務委託を受けて、(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構、(独)産業技術総合研究所、(財)エンジニアリング振興協会の3者が「メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム(MH21研究コンソーシアム)を組織し、「フェーズ1」の活動に入った。

 

{MH21フェーズ1}  

日本周辺海域の賦存状況や賦存量調査を目的として、東海沖から熊野灘に掛けての東部南海トラフ海域で物理探査や試錐を行った。また、カナダの凍土で陸上産出試験を行った。ここでは基本的に減圧法を採用している。2001~2008年。

 

{MH21フェーズ2、フェーズ3}  

 研究開発の第2段階に相当する2010年からは海洋産出試験の実施に向けた事前調査や設備検討などの準備段階に入る。東部南海トラフ以外の海域の調査、長期生産性や生産障害の解決、経済的・効率的な産出技術の確立が目標となっている(2009~2015)。商業的産出に必要な技術の整備等に進む予定(2016~2018)。

 

{地の利、高知} 

滑走路2500mの高知龍馬空港・拡張の余地を残す高知新港(FAZ)・これらを結ぶ高速高知道、そして香南市・香美市・南国市・高知市・いの町が位置する香長平野は広い。これらは生産設備・試験設備・備蓄基地などの各種施設の立地条件を充分に満足するものである。今は、海洋研究開発機構所属の地球深部探査船「ちきゅう」の寄港が出来ることが素晴らしいことである。

 

{海の利、土佐} 

土佐湾沖の南海トラフのメタンハイドレートとそれに伴うリチウムの回収だけではなく、200海里の排他的経済水域内には各種の有望な海底鉱物資源の存在する可能性が高い。ニッケル・コバルト・白金などを含むコバルトリッチ・クラスト、ニッケル・銅・マンガンなどを含むマンガン団塊、そして金・銀・亜鉛・鉛・銅などを含む熱水性鉱床である。

 

{人の利、龍馬} 

高知には知の利がある。県内企業(有)アトラス申請の掘削に関する特許が認可された。海洋研究開発機構(高知コア研究所)、高知大学、高知工科大学、県立高知大学、高知県産業技術委員会他がある。第二の龍馬たちに期待したい。付随した関連特許が山のように出てくるであろう。様々な関連するベンチャー企業も生まれてくるだろう。

 

{NPO21世紀構想委員会とは} 

真の科学技術創造立国を確立するため、研究テーマを掲げて討論する場として1997年にスタートした。会員はベンチャー企業、行政官庁、大学、マスコミの4極から参加している。会員数は約100人である。理事長は馬場錬成氏(東京理科大学大学院 知財財産戦略専攻 教授、元読売新聞論説委員)である。

 

 {メタンハイドレート実用化研究委員会} 

NPO21世紀構想委員会に所属する会員の特許出願の支援を行ってきた渡邉望捻氏(イオン特許事務所弁理士)らの要請により、すなわち国家プロジェクトととして取り上げるべきとの観点から、表記の委員会を設置し、委員長に平朝彦氏((独)海洋研究開発機構 理事、元高知大学教授)を選任した。2010年12月6日には、第2回のメタンハイドレート実用化研究委員会が開かれた。この委員会をべースにして、「メタンハイドレート国際戦略部会(仮称)」、「メタンハイドレート技術専門委員会(仮称)」を、そして高知県ベースで「NPO高知県メタンハイドレート開発研究会」を設置することが決まった。仕事の手始めは内閣府へ「国際戦略総合特区」の申請書、「メタンハイドレート実用化研究から資源大国へ」を提出することであった。

 


{NPO高知県メタンハイドレート開発研究会}

本日、尾崎正直知事、馬場錬成氏、平朝彦氏、渡邉望捻氏をお招きして、高知県での研究会を発足させる運びになった。これで、国の行う壮大なプロジェクトに対して、高知県の民・産・官を挙げての受け皿は整った。

 

{メタンハイドレート技術専門委員会(仮称)}

 高度な技術的な問題解決が第2段のステップになる。大企業の連合体を主体とし、県内企業も加えた委員会を設置する準備に入る。

 

{メタンハイドレート国際戦略部会(仮称)} 

日本の将来に関わるエネルギー戦略を大所高所から、国際的視点から考えておく必要がある。

 

 

メタンハイドレート の取り組み 記事 目次

設立総会・記念講演の開催2011年7月18日(海の日)、 

鈴木朝夫のメタンハイドレートのこと、もっと知りたいコーナー

 
 


鈴木朝夫のメタンハイドレートのこと、もっと知りたい・・・その2 メタンハイドレートとは

2011-05-19 | メタンハイドレート通信

鈴木朝夫のメタンハイドレートのこと、もっと知りたい・・・その2 メタンハイドレートとは  

                                       鈴木 朝夫 (高知工科大学名誉教授・東京工業大学名誉教授)

2) メタンハイドレートとは
{ハイドレートの結晶構造は水の泡} 包接化合物(クラスレート)の一種である。メタンハイドレートでは、水分子が水素結合で作る立体網目のカゴ毎に、メタン分子が収まっている。立体網目は、水分子が作る正五角形の面から成る正12面体(Sカゴ)が2個、正五角形12面と正六角形2面の計14面から成る14面体(Mカゴ)が6個の割合で形成されている。カゴの各面は両側の2つのカゴとの共有であり、従ってMカゴの正六角形は、接続している隣のMカゴの正六角形と共通になる。Mカゴは一線に連続していることになる。また各辺は3つのカゴの共有であり、頂点は4つのカゴの共有である。この立体構造は石鹸水の泡と良く似ている。

{ハイドレートの結晶構造は立方体}
 立方体単位胞の8つの頂点には正12面体のSカゴが位置するので、単位胞あたり1個に相当する。向きを変えた中心の1個と合わせてSカゴは2個である。14面体のMカゴは一直線に並ぶが、横に(X)、縦(Y)に、奥(Z)にと3方向に向いている。立方体の面には2個づつ配置されて計12個になるが、隣の面と共有するので、単位胞の所属は6個になる。これらのカゴの全てにメタン分子が入ればその数は合計で8個である。メタン分子1個は5.75個の水分子で囲まれている勘定になる。なお、MカゴにNbを、SカゴをSnにと置き換えれば、それは超伝導金属間化合物のNb3Snの結晶構造のA15構造になる。

{ハイドレートから取り出せせるメタンは}メタンハイドレートに含まれるメタンを気体として取り出せば、その体積は最大で170倍になる。しかし、メタン分子の充填率が100%にはなっていない。他の原子・分子が占有したり、空隙である可能性もある。(図1 メタンハイドレートの結晶構造)    

{メタンハイドレートの相安定性}  安定領域の温度・圧力の境界は、+10℃で76気圧、+4℃で50気圧、0℃で26気圧、-30℃で10気圧、-80℃で1気圧などである。言い換えれば、温度が低下すれば圧力は小さくても安定であり、圧力を高くすれば温度が高くても安定である。(図2 メタンハイドレートの相平衡)

{海水の圧力}水深10mの水圧は、水の圧力1気圧+水面を押す大気圧1気圧=2気圧である。約600mの海底は60気圧であり、プラスの海水温でもメタンハイドレートが安定な領域になる。このような海底から湧出してくるメタンが、海水に触れて直ぐにメタンハイドレートの小さな白い粉末状の固体に変わる現象が観察されている。

{燃える氷、メタンハイドレート}   海底地層中から掘り出したメタンハイドレートは見たところは、白く固くて氷に似ており、触れば冷たく感じる。火を付けると炎を出して燃えるが、常温・常圧で比較的安定である。正に「燃える氷」である。なお、水とメタンガスを配合して、所定の高圧・低温に保てばハイドレートを実験室で作ることができる。

{自己保存効果} ハイドレートが安定に存在できない常温・常圧であっても、メタンを放出して残された水は氷結して表面を覆う。これは、メタンと水に分離する反応が吸熱であることによる。この氷が保護被膜の作用をして反応を遅らせ、常温でも比較的安定である。しかし、このことがメタン採掘に際して抗井を氷結閉塞させる可能性を孕んでいる。

{水素結合} 1個の電子を持つ水素原子は1価であり、共有結合の結合手は1つで、水分子はH-O-Hと表される。しかし、電子を引き寄せる酸素が少しマイナス(δ-)に偏り、電子が引っ張られた水素は少しプラス(δ+)になっている。イオン結合ではないが、静電的な結合状態が水分子のδ-と他の水分子のδ+が引き合って水素結合ができる。これが水の様々な面白い性質の原因となっている。ハイドレートを形成するのもその一例である。

{地球上に生命を育む水} 常温付近に氷・水・水蒸気の安定域が接近している(高い融点と沸点)、暖まり難く、冷め難い(大きな比熱)、水滴ができる(大きな表面張力)、水に浮く氷(氷の比重が大きい)、物質を溶かし込む(大きな溶解性)などである。全て水素結合のなせる業である。この特異な性質が水になければ、地球上にこれだけの様々な生命は生まれ出なかった。

 

 

鈴木朝夫のメタンハイドレートのこと、もっと知りたいコーナー

 

メタンハイドレート の取り組み 記事 目次

設立総会・記念講演の開催2011年7月18日(海の日)、 

 


メタンハイドレート通信・・・A.Kさんからのメール 脱原発の方向に「大津波」が・・・

2011-05-03 | メタンハイドレート通信

メタンハイドレート通信・・・A.Kさんからのメール 脱原発の方向に「大津波」が・・・

 
 ご活躍の様子でなによりですよ!
今後は、脱原発の方向に「大津波」が起こってくることでしょう!
「メタンハイグレード」のステージにいくまでは、もう少し時間が必要と思われます。
 
電気こそ地産地消で取り組むべき案件であろう!現状は、青森の下北半島から東京まで送電していますよ!
送電線ロス(送電線は銅線であり抵抗はゼロではない→いくら高圧で送っても熱=ロスとなってしまう)
よって送電線ロスの分まで消費者は負担しているから世界的に比較しても日本の電気料金は高い!
 
クリーンエネルギーの地産地消をまず推進することが肝要では?
高知県の場合は、小水力・太陽光・風力・波力発電などを組み合わせた自給自足型がいいのでは?
小さな集落=ブロックごとに推進して、まずそのエリア内の電気量をまかなうことから始める。
送電線ロスを最小限の抑えて、住居用バッテリーに蓄電しながら電気を使用するなど・・・
まず車のガレージの天井を太陽光発電のパネルに変えていく→車に直接充電出来る設備にするなど?
売電は、法整備(買取条件の緩和と買取価格のアップなど)が出来てから本格化すべきでは?
 
大変勝手な意見ですが、どうやら近々大きなウエーブになるような気がしますよ!
また、また、引き続きよろしくお願いします。
                            A.Kさんからのメール