柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

秩序

2019-07-21 10:55:30 | Weblog
宮迫、田村という売れてる人気タレントを天下の吉本がどう処すか注目されるところですが、昨日のその二人の会見は面白いものでした。芸人のやくざがらみ借金がらみ暴力がらみの事件は別段珍しくないのですが、昔のように(遥か昔ですが)どれもこれも芸の肥やしだなんて済まされるはずもなく、どころかPC縛りはいよいよきつく、コンプライアンスなんて横文字がすべてを薙ぎ倒します。それこそ古いところでは美空ひばりと山口組親分との公然たる関係が象徴的です、芸能興行と地元やくざはべったりです、否、やくざが勧進元だったのです。だからいいんだそれで、とはもちろんならないですし、時代に連れて価値観は変わっていきます。が、行き過ぎですね昨今の事情は。清潔指向が過ぎます。闇とか裏とか隠語で呼ばれてたそうですが、そんなのはどの社会業界でもあることです。反社会勢力なんて呼び名もPC色そのままで、気に入らぬ奴らを皆ここに放り込むマスコミの手法ではありますが、原理原則があってその周りに広くグレーゾーンが広がっているのです、それが人間社会の秩序です。危機管理能力と、これも自分勝手なマスコミ用語ですが、よく叫ばれますが、二人の脇も甘かったのでしょうがしかし、ゼロトレランスが過ぎます。不寛容にもほどがある、です。暫く謹慎で十分でしょうに。昨日の二人の会見は吉本の対応を非難するものでした、彼らの言い分が本当なら吉本の体質が再び三度問われることになりましょう。あの会見は吉本とは無関係に二人が開いたものだったとかで、二人は弁護士を立てて交渉しているとのことです。折しも元スマップの3人を使うなとジャニーズ事務所がTV局に圧力掛けてた、公取法違反だと騒がしたタイミングです。吉本が叩かれる番になりそうですね。
 京都の放火殺人事件、こんな時には必ずこういう意見が出てくるという左巻きさんたちのご高説が聞こえます。個人じゃない社会で考えろ、というあれです。今朝のサンモニも長尺です(選挙日ですから政治の話はできないのです、公選法です。NHKも討論番組なしです)姜さんは、やくざの方々のドンパチならいざ知らず、こういう普通の人の犯罪は止められぬ、と言うてました。やくざの方々、なんて言い方も偽善でPCそのもので素敵ですが、そもそもあいつは普通の人じゃないし。隣の女二人の左巻きさんたちは、社会として対応しなければならぬ、差別や中傷を広げてはならぬと言います。この犯人のことはどうなの?加害者は悪くないの?毎度毎度のことですが、こうやって抽象に投げて社会が悪いと言うておけばいいんですから、楽な仕事ですよね。あろうことか産経新聞に左巻き記事が載ってました「新聞に喝!」コーナーです。ブロガーのクレジットで書く山本某の文章です。あの事件がアニメ産業に対する攻撃と前提してます。そんな大それた動機とは思えませんがねあの犯行の短絡さは。「アニメの演出やストーリーに不満を持ち逆恨みをした社会弱者が凶行に及んだとすると、悪くすればそのような属性の人は全員社会に出すなという行き過ぎた議論になりかねません」と書きます、来た来た「弱者は強い、社会で守らねばならぬ」ドグマ、差別は悪理論のブン回しです。あなたの考え方が行き過ぎてます。誰もそこまで考えてない。単純におかしな奴の凶行と思ってますよ。思想犯とかの上等じゃないでしょうよ。「この事件によりアニメなどの表現の規制やファンに対する蔑視が進まないように祈るのみです」と続きます。何~に独り善がりしてるんだか。もっとも私は昨日も書いたようにこの会社の作品など観たこともないので思想的な偏り云々には言及できませんが、事件の一番の原因である犯人加害者のことよりも直接の被害者よりも、その周りの同系人(筆者の表現借りれば同じ属性を持つ人)の権利や差別を大事にする、ひいては社会が悪いとくるこの論法です。胸が悪いほどです、この偽善欺瞞の芬々たる悪臭です。産経新聞が載せるか?こちらにも憤ってますが。
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