文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

威嚇発砲に関して思うこと

2008-12-31 21:30:49 | オピニオン
 昨日、六本木ヒルズ付近に、包丁を振り回す男が現れ、上空に威嚇発砲をしてから逮捕したという。

 威嚇発砲を、凶器を持っている犯人を取り押さえるために行うこと自体は、私は別にかまわないと思う。それで一番被害が少なく解決できるならやればよいだけのことだ。しかし、気になったのは、「上空に」の部分。

 当然の如く、上に上がったものは、必ず下に落ちてくる。力学の簡単な計算を行えば、空気との摩擦を無視すると、落ちてきたときには、発射した時と同じ速度になっている。このニュースだけでは状況がよく分からないが、六本木ヒルズあたりで、「上空に」発砲して、果たして危険はなかったのだろうか。技術系の人間としてはちょっと気になる。

(参考)
 簡単に考えると、初速Voで打ち上げられた弾丸は、エネルギー保存則より1/2Vo2=gH(弾丸の質量は、両辺に共通なので記入省略)となる高さHまで上昇して、運動エネルギーがすべて位置エネルギーに変化したのち、落下を始める。これが、元の高さまで落ちてきた場合の速さは、やはりエネルギー保存則より、最初に打ち上げられた際の速さ(方向は逆だが)に等しくなる。


「派遣切れ、うっぷん」六本木ヒルズの銃刀法違反容疑者(朝日新聞) - goo ニュース

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今年1年の総括

2008-12-31 11:11:59 | 資格試験一般
 今日で2008年も終わりなので、今年1年の学びの総括をしておこう。
 受験したのは、以下の3種類。いずれも合格である。少し、意欲が低調だったので、受験した数は少なかったが、中堅資格といえる「公害防止管理者大気1種」と「甲種危険物取扱者」に一発合格したので、質的にはまあまあと言うところか。

J検 情報システム試験(基本スキル、システムデザインスキル)
公害防止管理者大気1種
甲種危険物取扱者

 来年は、質を確保しながら、トータル100の目標に近づくよう量の方もある程度こなしたいものだ。

 一方放送大学の方は、低調だった。面接授業には出席したが、放送授業の方は、ほとんどやる気なしの状態。あと1か月後に、1科目試験が控えているが、ほとんど手つかずである。これから何とかしなければ。

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お好み焼きソースについて思うこと

2008-12-29 21:12:08 | オピニオン
 関東ではお好み焼きを、あまり食べないようだ。おまけに、平気で「とんかつソース」をかけるそうである。なんという不条理。あの「もんじゃ」というお好み焼きもどきが食べられているのも不思議だ。

 やはり、お好み焼きには、専用のソースをかけて食べたい。広島のお好み焼きといえばオタフクソースが有名だが、他にもいくつか種類がある。また、関西にもお好み焼き専用のソースがある。何を使うかは、自分の好みでよい。私は、元々広島人ではないので、別に広島風にはこだわらない。広島風お好み焼きの正統派を自任する者は、小さなへらを使って食べるのだが、これもやっぱり、広島人でない私にとっては、まさにアンビリーバブルな風習である。

「お好み焼課」って何だ?オタフクソースに学ぶ集中戦略――それゆけ!カナモリさん(GLOBIS.JP) - goo ニュース

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所有は幻想か?

2008-12-28 16:44:54 | オピニオン
 池田信夫氏が彼の「池田信夫blog」に「所有と言う幻想」と言う記事を掲載していた。これを受けて、小飼弾氏も彼の「404 Blog Not Found」に「所有欲のパラドックス」と言う記事を掲載していたが、これらについて少し思うところを述べてみよう。

 まず、池田氏の記事。将来は、情報資源は、所有権という枠組みが崩れ、必要な時に必要なだけレンタルする仕組みに変わっていくだろうということを主張したいのだと思う。このことは、梅田望夫氏の「ウェブ進化論」などでも指摘されているように、WEB2.0の基本的な流れであろう。池田氏の論旨が良く分からないのは、これがバーチャルな情報資源だけでなく、記事の中に、リアルな、いわゆる「モノ」と呼ばれる資源のことが混在して書かれていることだ。

 たとえば、<必要なときだけ借りて使えばよい。そんなことは普通の資本財では不可能だが>と言っているにも関わらず、その後では<物的な資源も、クラウドのように事前に予約せずに自由に使うことができれば所有権で囲い込む必要はない。>と書かれており、いったい「モノ」についてどう考えているのかが分かりにくい。

 言うまでもなく、情報資源には、無限大にコピーが可能で、しかも瞬時に通信回線を使って伝送できるという、リアルな「モノ」とは根本的に異なる特性がある。「モノ」をそのまま情報資源からのアナロジーで語ることは、危険ではないだろうか。

 一方小飼弾氏の方の記事であるが、こちらは、「所有が幻想」だということは、以前自分の本で指摘していた通りだと言っている。彼の著書には<根源的にモノを所有することはできないのです。なぜかと言えば、人間には寿命があるから。どんなモノでも、せいぜい80年レンタルにしかならないんですよ。>と書かれているようだが、これは、弾氏がよく行うように、自分で勝手な言葉の定義を下しているにすぎないだろう。ここで使われている「所有」とか「レンタル」と言う言葉は、通常使われている言葉の定義をはみ出しているのではないか。そして、こちらは、完全に情報資源からのアナロジーを「モノ」にまで安易に拡張している。

 しかし、お二方とも、自分の書いたことには、著作権の主張をしないのだろうか。そちらの方が気になるのだが。

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宅建試験は決して難しくない(合格証の写真あり)

2008-12-27 20:17:53 | 資格試験受験関係

 このブログも、一応「人気ブログランキング」の「資格・スキルアップブログ」にエントリーしているが(現在は退会)、上位の方に、結構宅建関係があることに気が付く。不思議なのは、この不動産不況の折、どうしてそれだけ宅建に興味を持つ人が多いのだろうかと言うことだ。

 資格学校の講師によるブログが多いようだが、ハッキリ言って、どれも言っていることが大げさである。宅建試験と言うのは、それほど肩肘を張って受ける試験ではない。勉強の仕方さえ間違えなければ、ほとんどの人は、短期間で費用もかけずに合格することができる試験である。どうすれば、いいかは、このブログの過去記事を参考にしてほしい。

 なお、宅建の合格体験記は、以前の記事に書いてあるので、そちらも参考にしてほしい。⇒こちら

 ところで、以前、このブログに、ネットゴキブリが以下のようなゴキブリコメントを残していった。この中で「行政書士」が一番と思っているあたり、たぶん、理工系の試験について、まったく無知なのだと思うが、私の持っている資格を軽んじることは、多くの技術系の同じ資格を目指す人々に対する侮辱でもあるので、宅建の合格証の写真をアップしておこう。
 
***  以下 ゴキブリコメント  ***

って言っても… (のびのび夫)
2008-12-05 13:53:47
行政書士以外は大した資格でないような気が。書士も10年以上前の合格であれば、やはり大したことないし…。そもそも「宅地建物取引主任者」の名称を間違えている時点で、これら資格の保持も疑わしいのだが。

*** ゴキブリコメント ここまで ***

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○関連ブログ記事
シカクロード別館

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松本零士と槇原敬之の裁判判決について

2008-12-26 23:40:37 | オピニオン
 松本零士が、槇原敬之の歌詞が「999」の中のセリフの盗用だと言ったことについて、槇原が損害賠償の訴訟を起こしていた事件があった。東京地裁の判決では、槇原勝訴だって。

 私は、松本零士は結構好きで、槇原は嫌いだけど、この判決はしょうがないかな。著作権法では、著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したもの」と定めている。だから、あまり短い言葉だと、「創作的」とはみなされないことが多い。著作権は、特許権とは違い、登録も何もなくても発生する権利だから、あまり短い言葉にまで、著作権を認めてしまうと、どこに地雷が落ちているのか分からない状態になり、著作権法の目的である「文化の発展」を阻害しかねない。

 でも、心情的には松本零士を応援したい。実際問題としては、どこかで、和解するといったところが妥当かな。


(著作権法第二条)
一 著作物 思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。


松本零士さんに賠償命令 名誉棄損、槇原敬之さん勝訴(朝日新聞) - goo ニュース

○関連記事
共有と所有:ノキアからRIMへ★From the Nokia to the RIM with Apple (or EFiX?)

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資格の格言4

2008-12-24 21:37:34 | 資格の取り方
「一事を必ず成さむと思はば、他の事の破るゝをも傷むべからず。人の嘲りをも恥づべからず。万事にかへずしては、一の大事成るべからず。」(吉田兼好:徒然草188段)

 何かをやろうと思えば、何かをやめなければならない。あれもこれもというわけにはいかないのである。重要度を考えて、大切なことを優先しよう。人のことは気にしてはいけない。

 でも、健康だけは、気をつけよう。何事も体が資本だ!

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「高校の英語の授業は英語で」 そんなことできるの?

2008-12-23 10:08:33 | オピニオン
 さる22日に公表された13年度からの高校学習指導要領改訂案で、「英語の授業は英語で行うことを基本に」という方針が示され、現場の教師たちに動揺が広がっているという。

 「英語の授業を英語で」という、一見ごくまともに聞こえる改革だが、私には、現場を知らない文部官僚が、机の上だけの思いつきで、またやったなというようにしか見えない。

 教師側に、会話が苦手だとか自信がないというのは、もちろん論外な話で、自分の「飯の種」を育ててくる努力をしてこなかったわけだから、人を教える職業についている人間の意見としてはあまりにも情けない。

 第一の問題は、生徒側のレベルである。都会の進学校ならまだしも、例えば田舎の公立高校などは個人個人のレベル差(あくまでも英語の学力でと言う意味だが)が激しい。どこに焦点を置くかが非常に難しいのでは思う。3年間、「こんにちは」レベルの授業だとしたら、壮大な時間の無駄遣いだ。さらにテレビドラマの「ごくせん」で仲間由紀恵が教えていたようなクラス。あそこまでのクラスが本当にあるかどうかは知らないが、あんなクラスで英語で授業をすれば、生徒はみんな脱走してしまうだろう。

 第二の問題として、英語の授業を英語で全部やるとすれば、日本語に翻訳する機会はほとんどなくなってしまう。英文を、正しい日本語に訳すというのは、かなり高度な知的作業である(現在でもこれがまともにできているとは思えないのだが)。英語は、基本的には、英米に行けば子供でもしゃべっている、ただの技術にすぎない。中学校レベルならそれだけでもいいだろうが、高等教育機関で教えるには、もっと知的なものが伴う必要がるだろう。その知的作業を捨てて、英語をすべて暗記と反射神経のみの訓練にしてしまうというのも考えものだ。

 思い返せば、私たちの大学入試のころは、かなり難解な英文が出題された。しかし、最近では、そんな問題を出すと、生徒が全くついてこれないと聞く。指導要領の改正で、こんな状態がますます加速されないことを祈るばかりである。 


英語で授業…「正直、無理」 高いハードルに先生困った(朝日新聞) - goo ニュース

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○関連記事
「「英語の授業は英語」は可能か - 書評 - 外国語学習の科学」:404 Blog Not Found
「「英語を英語で学ぶ」必要はあるのか」:H-Yamaguchi.net

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放送大学の面接授業(コンピュータフラフィックス)

2008-12-21 21:29:54 | 放送大学関係

この土日(12/20,21)は、放送大学の面接授業だった。科目は「コンピュータフラフィックス」、講師は、広島工業大学工学部知的情報システム工学科の山下英生教授であった。

 現在、「自然の理解」専攻に在籍しており、自専攻の科目以外の単位は十分足りているので、3回目の卒業にはまったく影響のない科目である。「私の合格した資格試験一覧」にも載せているように、私は「画像情報技能検定(CG検定)2級」を持っており、受講は、その知識の維持といった意味合いが強い。

 内容は、コンピュータグラフィックスの色々な技法に関する説明といったようなもので、ビデオで実際のアニメも見ながらの講義で、結構面白く聴けた。

 しかし、この講義、教科書が指定されていなかったので、資料が配布されるのかと思っていたら、パワーポイントによる説明だけで進められていった。教科書があればこれでもよいのだが、CGに関するものは、図も多くなるので、メモを取るスピードがどうしてもなかなか追いつかない。

 話は脱線するが、最近の大学生の学力低下がうんぬんされるようになったのは、講義が、パワーポイントのようなプレゼンテーションソフトによって行われるようになったこともあるのではないかと思う。昔は、重要なことは、教師が自分で板書していた。書くスピードは、教師も学生もあまり変わりはないので、要点に関しての共通認識が成立していた。

 しかしプレゼンテーションソフトを使った講義では、イメージ重視で、単に色々な情報が頭の中を素通りしていくだけ。1枚の情報量の多いのに、短時間で次のスライドに切り替えられていく。その時は、なんとなくわかったつもりでも、後になって、何にも頭の中に残っていないといったことになってしまいがちなのだ。

 だから、プレゼンテーションソフトを使った講義では、しっかりした教科書が絶対に必要であると思う。

 もうひとつ、最近はセミナーでも、プレゼンテーションソフトのコピーを配布している例が多いが、これも困ったものだ。こういった資料は、きちんとした文章で書かれていないため、時間がたつと、何が書いてあるか分からないということが結構ある。

 結局、プレゼンテーションソフトと言うのは、あまり細かいことにこだわらず、そこそこの納得感を持てば良いような場合に適した、その場限りのツールと考えた方が良いであろう。

 今日は、ちょっと脱線してしまった。


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「内定取り消しのどこが悪いの?」って、そりゃ悪いに決まってるさ!

2008-12-21 17:49:42 | オピニオン
 「内定取り消しのどこが悪いの?」(切込隊長BLOG(ブログ) Lead‐off man's Blog)の記事について一言。

 良いか、悪いかといったら、そりゃ悪いに決まっているだろう。だって、雇用契約を一方的に破棄してるんだもの。不動産買うときだって、不動産会社が、契約を破棄したら、手付は二倍返しだ。電話一本で、「この話はなかったことに」なんてずうずうしいと思うぞ。

 そもそも、本当に、内定取り消しをしなければ、会社が危ないのか。経営者が、自分の懐具合を守るために、直近の財務状況だけを考えて、悪のりしてやっている可能性だって十分にあるんじゃないかな。

 もちろん、やむを得ず内定取り消しをしなければならない会社もあるだろうが、その場合は、取り消された者が納得できるような説明責任があると思うんだけど。

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