文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

落日のパトス 15

2024-01-27 10:13:56 | 書評:その他

 

 これは、漫画家の藤原秋(♂)と秋の高校時代の教師仲井間(旧姓祐生)真(♀)の繰り広げるラブコメである。NTRラブコメというとかなり重い感じなのだが、ラブよりコメディの要素の方が強い気がするのでそこらで笑えてしまう。

 この巻では、秋が風邪をひいて高熱を出してしまう。連載終了の打ち上げで盛り上がって、気が付いたら公園で寝ていた。それも雨の中でだ。熱を出すのは必然。

 秋が高熱で寝込んでいると、真が看病に来てくれる。もう来てくれないと思っていた秋は泣き出す。真はそんな秋に母性を刺激されたらしく、秋のことを可愛いと思って抱き着いてしまう。

 秋は、熱による夢うつつの中で、真に赤ちゃんプレイ。真は秋に吸い付かれて完全にママの気分。でも後で思い出すとものすごく恥ずかしいのは二人共。もちろん、秋は熱を出しているので体力はない。吸いつくのに疲れたらそのまま寝入ってしまった。

 この作品も他の艶々さんの作品のように引っ張る引っ張る。でも最後にはそういうことになるんだろうなあと思うが。

☆☆☆☆

 

 

 

 

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ホーンテッド・キャンパス 黒い影が揺れる

2024-01-25 17:34:11 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 このシリーズももう21巻目。この出版不況の中で21巻も出版されるというのだから、如何に人気が高いか分かるというものだ。第1巻が出版されたのが2013年1月だから、それからもう10年以上も人気シリーズであり続けたことになる。

 内容は、雪国にある雪越大のオカルト研究会(以下オカ研)のみんなが怪異な事件に挑むというもの。本巻に収録されているのは次の短編。「ショコラな恋人たち」、「あなたのマグネット」、「かどわかしの山」の3つだ。オカ研部員の中には、3人ほどいわゆる「視える人」がいる。ただし、彼らは視えるだけで、浄霊するような力はない。

 そんな彼らがどうやって、怪異な事件を解決するのかというと、そういった現象が起きる原因を調査して、もし認識が間違っていればこれを正すのである。以下に収録されている話を簡単に紹介すると、

〇ショコラな恋人たち
 ショコラトリー&カフェー「KUKKA」に起きる不気味な事件。明らかになった事実を通じて、クズのような男たちの存在が分かる。

〇あなたのマグネット
 八神森司と鈴木瑠依は、元銀行支店長の大河内鉄朗を助ける。彼は霊を引き付ける体質だったが、亡き妻が守っていた。

〇かどわかしの山
 雪越大OBの香月朔(はじめ)は30年前に行方不明になった伯父を探そうとして、オカ研に相談を持ち掛けた。伯父は46年前、婚約者の井桁鏡子といっしょに実家近くの鷺羽山に行ったが、鏡子はそれっきり行方不明。伯父は保護されたが、それ以来おかしくなってしまい、とうとう30年前に行方不明になってしまった。そして最後にはとんでもない真実が明らかになる。

 そしてもうひとつのこの物語のキモは、八神森司と灘こよみのラブコメである。高校の同窓生で先輩・後輩の間柄なのだが、森司は1浪して雪越大に入り、こよみは現役で入ったので、大学では同級生なのだが、なぜかこよみは森司のことを先輩と呼ぶ。登場人物の紹介に二人は「両片思い中」と書かれていたが、正にその通り。要するにヘタレということである。オカ研部員たちも二人が好き合っているのは知っているので温かい目で見ているが、やっと手を繋いだり、森司がこよみの額にキスしたりという仲になったようだ。思えば長かったなあ。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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オフ会で出会ったおねえさんと同棲をはじめた: 3

2024-01-23 17:54:51 | 書評:その他

 

 「オフ会で出会ったおねえさん」シリーズもこれが最終話(たぶん)。ゲームのオフ会で出会った二人の恋愛物語。彼氏がかなり年下だが、そこは大人の女性の包容力で、二人はラブラブ・イチャイチャ。この巻では、おねえさんが会社で、後輩女子に惚気ている場面が目立つ。

 別に二人はまだ結婚しているわけではないが、おねえさんは結婚指輪をつけている。その理由は、二人で早くつけたかったけど、婚約指輪だとお姉さんしか付けないということらしい。いずれにしても、二人の結婚は秒読みらしい。まだ結婚していないのは、彼氏の方が、福岡に住むおねえさんの親にリモートでしか挨拶していないからだというから、結婚はそう遠くないことになるだろう。

 おねえさん、彼氏のことが可愛くって仕方がないようだ。会社では後輩に惚気るし、家に帰ると二人でイチャイチャ。心なしか、おねえさん、だんだん若くなっているようだが、これは年下の彼氏と付き合っているからか。まあこういったラブストーリーがあってもいいんじゃないかな。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

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聖くんは清く生きたい(3)

2024-01-21 14:54:37 | 書評:その他

 

 このお話は、美騨良学園(みだらがくえん)2年で生徒会長の土御門聖くんを中心として、彼とヒロインたちが繰り広げるラブコメである。いやこれをラブコメと一言で言っていいのだろうか。登場するヒロインたちは、どれも特殊な性癖をお持ちだ。でもエロいというより、笑えて来るのはどういう訳だろう。

 出てくるのは、ドSキャラの佐渡美月(サドみずき:生徒会庶務)と、縛られるの大好きなドMキャラの真園日葵(マゾのひまり:生徒会副会長)。二人とも聖くんのことを自分にあったパートナーだと思っている。すなわち佐渡さんはMだと思っているし、真園さんはSだと思っている。でも聖くんの性癖は普通。でも彼女たちの期待?に応えようと、あるときはM男になり、あるときはS男を演じる。彼もなかなか大変だ。

 前巻では3人目の変な人が出てきた。西園寺さんという美術部員で芸術のために大量のディルドを持っている。夢は西園寺's 秘●館をつくること。ところで3巻の表紙はこの西園寺さんなのだが、アブナイものを手に持って、完全に目が行っちゃってる(笑)。帯に「変態学園群像劇」とあるが、「これは健全な漫画です。」とも書かれている。確かにエロさより笑えるのだから健全なのだろうな。

 この3巻ではとうとう教師が出てくる。養護教諭の妻夫木花先生だ。この人の性癖は、エロい自撮りをしてSNSにアップするというもの。先週彼氏に振られ、周りの友人はどんどん結婚していくので、かなり結婚を焦っているようだ。ちなみに妻夫木先生31歳。でも、みんなが「綺麗」「可愛い」と言ってくれるので自分にも女としての価値があると安心しているらしい。聖くんも、妻夫木先生のことをかわいいと思っている。

 次の4巻では、5人目の特殊な性癖の人が出てくるようだ。果たしてどんな性癖なのか。

☆☆☆☆

 

 

 

 

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秋田大学「資源開発コース」の「地下環境」の提出課題返送

2024-01-15 17:25:14 | 秋田大学通信教育

 現在受講している秋田大学通信教育「資源開発コース」の「地下環境」の提出課題が返送されてきた。結果は100A。ただ、提出課題の点数は記録に残らないようなので、学習単位認定試験問題がどうなるかが問題だ。最近少し?(かなり?)ペースが落ちているので、がんばって元のペースに戻したい。

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イジらないで、長瀞さん 9

2024-01-11 12:30:09 | 書評:その他

 

 この作品の本質は、草食系男子の八王子直人(センパイ)と肉食系ドS女子の長瀞早瀬(ハヤっち、トロちゃん)が繰り広げるラブコメである。表紙イラストを見ると、長瀞さんは邪悪な感じだ。確かにセンパイをいじり倒すドSな面もあるが、実はそれはセンパイ大好きの裏返し。少し前から可愛さが目立っている。そう長瀞さんは誤解されやすいが優しい娘なのだ。

 長瀞さん、ネットで「男子がドキッとする女子の仕草ランキング!!」なる記事を読んで、1位の袖をひっぱるをしようとする。何回もやるので、うっとうしくなった先輩が逆襲をしようとすると、思わず手を繋いでしまう。それもいわゆる恋人繋ぎというやつだ。思わず赤面する二人だが、それを運が悪いことに長瀞フレンズたちに見つかってしまう。来れは袖釣り込み腰の練習をしているんだと言い訳する長瀞さんだが、フレンズたちに無理があるとひやかされる。いや誰が見ても無理があると思うが。

 センパイが風邪で寝込んだときのこと。長瀞さんが看病に来てくれた。センパイは夢うつつに長瀞さんと結婚している幻覚を見る。そして普段は長瀞と呼んでいるのに「ありがとう はやせ」と呼んでしまう。長瀞さんは、もう一度聞きたかったようだが、残念なことにセンパイはそのまま寝入ってしまう。

 クリスマスのこと。センパイは長瀞さんにプレゼントを渡すのだが、なんと長瀞さんからもプレゼント。それがどちらもマフラー。二人はもう以心伝心という感じである。そのプレゼントを渡すときが大変。どこに行っても人がいる。美術部室で渡そうとしたときのこと。美術部長が部室に入ってくる。それも全裸でだ。なんでも部室の空気を肌でかんじたかったらしい。ちなみに、部長は長身美女だが、脱ぎ癖があるようで、ここでも期待に違わず癖全開という感じだ。果たして二人の仲はどうなっていくのか。いろいろと気になるところだ。

☆☆☆☆

 

 

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はたらく物語

2024-01-07 09:47:11 | 書評:学術・教養(人文・社会他)

 

 本書は、小説、漫画、アニメ、映画、ドラマなどを通じて、「はたらく」ということを考えていこうというものだ。そして、それらの視点は主に3つ。すなわち新自由主義、ポストフォーディズム。ポストフェミニズムである。本書中に、この3つの単語は何度も繰り返して太字で出てくる。「新自由主義」位は分かるが、この言葉も久しぶりに使われているのを見たような気がするのは私だけだろうか。こういった用語には複数の意味が有ることが多いので、補足的な説明を加えて、一応本書の中から定義を拾っておこう。

 新自由主義というのは、複数の訳語として使われることがあるらしいが、よく目にするのは、ネオリベラリズムの訳語としてだ。本書もその意味で使っている。これは市場に任せれば何でもうまくいくという一部経済学学者の間にはびこる一種の信仰のようなものである。つまり福祉国家を否定し、規制緩和(もしくは撤廃)を前面に出し、小さな政府をつくって、市場に任せておけば、すべてうまくいくという思想である。

 フォーディズムというのは、フォードシステムに由来するもので、人がベルトコンベアの前に並び、それぞれが、単純労働を繰り返し、その結果全体として製品が出来ていくというもの。労働者は単純繰り返し労働の苦痛に耐える見返りとして高賃金、短時間労働を手に入れた。要するに、大量生産・大量消費という現代資本主義の根幹をなす思想だ。

 フェミニズムというのは聞いたことがない人は少ないだろうが、女性解放を旗印に性差別をなくそうという思想や社会運動のことである。

 ポストというのは、思想関係の研究者などが好きな言葉で、それ以後という意味で使われる。つまりフォーディズムやフェミニズム以後ということだ。

 新自由主義以外の言葉は、初めて目にする言葉だ。まあ、私は大学・職業とも特定の思想には関係のないところで育ってきたので、単にそのような素養がないだけかもしれないが。

 分析の対象となっているのは、「3月のライオン」、「プラダを着た悪魔」、「マイ・インターン」、「宝石の国」、「機動戦士ガンダム 水星の魔女」など。私は、「宝石の国」を深夜アニメで視たことがあるくらいで、他の作品については全く知らない。

 例えば、ポストフォーディズムの例であるが、将棋漫画である「3月のライオン」であるが、将棋は従来労働とは呼びにくかったが

従来は賃金労働とは関係ないと思われていた生活や人間の能力の能力の側面が、賃金労働に組み込まれていく(p040)

と著者は述べている。新自由主義との関係であるが、著者は

福祉国家と新自由主義はほぼフォーディズムとポストフォーディズムに一致する政治・経済の体制です。(p030)



 「プラダを着た悪魔」であるが、こちらは女性のお仕事映画である。この中でポストフェミニズムについては、

経済成長に貢献する限りにおいて認められるフェミニズム(p067)

と言っている。つまり、ポストフェミニズムとは、

新自由主義(ネオリベラリズム)にフェミニズムの目的が簒奪された状況(p071)

なのだそうだ。 

 廣野由美子さんの著作に批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義(中公新書)というものがある。これを読むと、一つの作品に対して、色々な視点があることが分かる。ある著作は、著者の手を離れたとたんに、その解釈は読者にゆだねられる。だから著者が思いもよらぬ解釈をされる場合もあるのだ。フランケンシュタインの作者のシェリー夫人も、まさかマルクス主義批評とかポストコロニアル批評なんてものをされることを予想していたかということは疑問だ。

 これらの批評家にとっては、自分の主義主張が主であり、作品はその主義主張を補強するための従ということになる。もっとも、何か視点を定めて深読みしていくというのも面白い気がする。大切なことは、解釈はなにもひとつではないということ。もし答えがひとつだと考えるなら、完全に受験勉強に毒されているのだろう。だから、本書のように特定の思想を基準にして作品を評価するのも面白いと思う。ただ、それは評者がどういう思想を持っているかを明らかにすることになる。場合によっては、人から呆れられる諸刃の剣となるのだ。

☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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太田川 恵みと営み

2024-01-04 22:46:28 | 書評:学術・教養(人文・社会他)

 

 太田川というのは広島市などを流れている母なる川だ。中国山地を源流として、広島湾に続いている。広島市内でいくつもの流れに分岐し、それぞれ名前がついている。本書は、広島市を中心にこの太田川流域を美しい写真で紹介するというものである。中国新聞とは広島市に本社を置く、中国地方のブロック紙だ。そのせいか、本書は2022年度の新聞協会賞を受賞している。

 本書を読んでまず思ったのは、太田川にも色々顔があるんだなあということ。源流は中国山地にあるので、太田川は、広島市だけを流れている訳ではなく、季節だけでなく場所にもよって風景が変わるのである。季節を合わせて、本書に掲載されている場所を訪れてみるのもいいと思う。

 ひとつ勉強になったのはアマゴのこと。同じ種類だが、一生を渓流魚として過ごすのがアマゴ、海に下る降海型の者をサツキマスというのだと思っていたが、実は海の代わりに湖に下る降湖型のサツキマスというのもいるらしい。例えばダム湖などでは、そこから容易に海に出られない。だから湖を終着点にするようになったのだろう。考えてみると生命の不思議さを感じる。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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秋田大学通信教育資源開発コース「廃水処理」の学習単位認定試験結果受領

2024-01-03 15:42:42 | 秋田大学通信教育

 秋田大学から通信教育の資源開発コース「廃水処理」の学習単位認定試験結果が返送されてきた。結果は98A。でも1単位しかないんだよなあ。過去に履修したコースの共通科目とも合わせて4単位。あと最低6単位。まだ未返送分が報告課題3単位分。少しさぼっていたけど、本格的にペースを上げていこうかなあ。

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どんどん変わっていく義理の兄と妹(4)

2024-01-01 20:47:28 | 書評:その他

 

 おデブキャラの兄貴(藤崎かずゆき)が痩せたらものすごくかっこいいイケメンになって、女の子たちからモテモテになる話。現実にも痩せたら別人のようになったという話は結構あるが、兄貴の場合は変わり過ぎだろう。でもおデブキャラの時から兄貴のことが好きだった三輪さんも、兄貴がかっこよくなって、ますます好き好きに。でも二人ともカタギの人には見えない。どうみても、ちょっと危ない人とその情婦だ。

 この巻では、兄貴は過去にけじめをつける。兄貴が小学生のときに、デブゲロンというひどいあだ名をつけて、何かとイジメていた、トシキという男。見るからに小悪党なのだが、妹のミキちゃんに絡んでいた時に、さっそうと兄貴が現れて、トシキを圧倒する。つまりは一種のざまあ物なのだが、この巻で一応お話は終わりのようだ。さてさて、兄貴と三輪さんとの関係はどうなっていくのか。それとも義理の妹のミキちゃんがポイントを伸ばすのか。(ツイッターではメインヒロインはミキちゃんか三輪さんかでかなり分かれていたようだ。)

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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